東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2017.03.27

海外研修を終えて 門間航輝

平成28年度の科学者の卵養成講座海外研修に参加させていただきました、仙台第二高等学校の門間航輝です。海外研修での感想や、この研修で得たものについて語学面、科学的思考の面、発信力の面のそれぞれについて報告させていただきます。

 まずは、語学面から。私は以前校内の研修でボストンに行ったことがあり、自分の英語に多少の自信はありました。しかし、それは日常の会話にYes Noや簡単な単語で答えることができるという程度のもので、リスニングもゆっくり言ってもらえばわかるという程度。なんとか日常生活はやっていけるかどうかというレベルでした。しかし、一週間英語を話す環境に自分の身を置いたことで、返答が単語でなく文でできるようになり、初日は全く聞き取れなかったラジオも、最終日には流れてくるジョークを聞いて笑えるようになりました。しかし、「科学者になりたいのならこの世界では英語が話せて当然」と、メンターの方がおっしゃっていました。どのことにも言えることですが、より高みを目指せば上のレベルはいくらでもあります。自分の英語力でなく「自分は努力次第でいくらでも英語はできるようになれる」ということに自信を持ちつつ、今後も英語を学んでいきたいと思います。

 次は、科学的思考面です。科学的に物事を見るには、やはり多角的に物事を見ることが大切です。多角的にものを見るには様々な視点を持つことが重要であると思います。この研修では、アメリカの街の様子や人の考え方を日本と比較して考えることができました。2か国の視点をもつ人と、1か国の視点しか持っていない人とでは、その思考態度は大きく異なると思います。2か国を比べてみて違いを感じたところは、環境や文化による影響を比較的受けやすいところであるはずです。すると、なぜ影響を受けやすいのか、また別の国ではどうなのか、そこまで踏み込んだ議論ができるようになります。2つの違いからどこがどのような影響を受けやすいのかを考え、物事の全体像をとらえようとする力。きっと科学でも求められる力の一つであるはずです。

 最後に、発信力の面です。海外の学生は発信力が強い。そう聞いている人も多いでしょう。しかし、それがどれほどのものなのか、なぜそれほど強い発信力をもっているのか。それは実際にその雰囲気を知らないと分かりません。日本とアメリカの文化の違い、それも大きな要因の一つかもしれません。彼らはアイディアを出すのがうまく、自由に発想ができていたと思います。日本人はよく仕事をこなすが発想力には乏しい。よく言われることですが、やはり学力以外にも大切なことがあります。それを頭に入れ、日本でも学習と共に発想力を高めるための活動をしていきたいと思います。また、物事を発信するにはそれについての知識を持っておくことも重要だと思います。質問したり、自分の意見を主張したりするには、その分野についての知識が重要です。予め知識を持っていることで、難しい英語の説明も理解しやすくなります。実際、半導体の研究施設を見学したとき、私は予め材料工学に興味があったため、理解しやすく感じ、質問もたくさんすることができました。積極性、英語力だけが発信力の全てではない。この研修を通し、そう感じました。

 この研修を通し、語学面、思考面、発信力について新たな自分を発見し、新たな目標を設定することができました。この研修で学んだことを生かし、卵を卒業した後も科学者としての資質を高めていけるよう、努力していきたいと思います。この研修を支えてくださった教授の方、事務局の方、メンターの方、本当にありがとうございました。

投稿者:宮城県仙台第二高等学校

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