東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2017.03.29

海外研修を終えて

福島県立福島高等学校1年の西澤亮輔です。私は平成28年度の飛翔型科学者の卵養成講座の海外研修に参加させていただきました。この海外研修の感想や語学の面、科学者の卵としての考察力や思考力、そして海外研修のテーマであった発信力について書かせていただきます。拙い文ですがよろしくお願いします。 まずは語学力の点から。私は以前にもロサンゼルスに行ったことがありましたが自分の英語力には自信はありませんでした。現地について初日にホストファミリーと会ってたくさんの質問をされました。その質問には何とか返答することが出来たのですが、自分からホストファミリーに質問すること、日常会話をするという積極的な会話は全然出来ませんでした。正直最初は最低限の会話で済ませようという考えも少しありました。そんなことを考えて数日が経ち、ホストファミリーのご好意でWBCを観戦しに行く機会を得ることが出来ました。僕自身野球がとても好きだったので日本人選手を紹介しようと初めて積極的に話すことが出来ました。やはり英語を始めとする語学は積極的に使うことで上達するのだなと感じました。そして英語を話すことが楽しくなり、YES.NOや単語だった返答が文章で返せるようになってきました。僕としてはとても嬉しかったのですがここで気を緩めてはいけません。さらなる高みを目指すことが重要だと思います。しかし今回の研修で英語は「やればできる」ということを高校1年という早い段階で実感できたことは今後の自分にとってとても良いことだと思います。これからも英語学習を熱心に取り組んでいきたいです。 次に考察力、思考力について。最初の頃は英語で手一杯でしたが、メンターさんや渡辺正夫先生から「科学者の卵としてアメリカに来ている」ということを言われ、日々の発見を科学的に考察しようと意識づけることが出来たと思います。僕は今まで物事を額面通り捉え、そこから発展させることはできていませんでしたが、今回の研修でそれが少し可能になったと思います。これは僕が僕の高校でもよく言われていることです。「それは結果だろ?原因を考えろ」と...。このことは科学の世界でもとても重要だと思います。このようにある物事を知ったらその背景やそれに至った要因をさらに高いレベルで同時に考えることができるようにこれからも精進していきたいと思います。 最後に発信力について。これは先ほどの語学力と少し関係しているかもしれません。これも反省から始まるのですが、僕は今まで自分から話すという積極的な人間だったわけではなく、どちらかというと日本人特有の「場の雰囲気を読む」ということを多くしていたと思います。しかし現地で私たちがお世話になったSTEMという高校の高校生や一緒に行った卵の皆さんを見て意識が変わりました。みんなとても積極的だったのです。また現地の高校生は政治などの少し難しい話題にも関心を持っており少し日本との違いを感じました。難しい話題を話すためにはそれに関する下調べ、知識が重要です。なので自分の意見を持つ際にはそれに関する知識をしっかりと身につけて臨むと良いと思いました。僕は今回発展コースで研究したプラズマの発表を英語で現地の高校生の前で発表する機会がありました。自分の研究についてよく熟知しているつもりでしたが、装置の流れの仕組みを十分に理解することができていず、担当の先生にも直前まで迷惑をかけてしまいました。やはり人に何かを発表する際には自分がそれに関して完璧になる必要があるなと感じました。また人に勉強を教えると自分の学力が上がると言われるように人に何かを発信することでその人の発信力が高まり、より内容も深まると僕は思います。なりふり構わぬ積極性が全てというわけではありませんが、機会があれば飛びつくくらいの積極性は必要なように感じました。科学の世界では英語はできて当たり前とメンターの方から言われました。今回原稿を持って発表したのですがやはり原稿はなくても発表できるようにならねばならないと感じました。英語力も身につけなければならないと思います。 今回の研修では様々な体験を通して自分を改めて見つめ直すことができたと思います。また成果が出たのと同時に新たの課題も続々と見つかってきています。今回の研修を今後の自分の成長の糧として一皮向けた新しい自分になれるよう努力を惜しまないようにしていきたいと思います。この研修を始めとする科学者の卵養成講座を支えてくださった先生方、事務局の方、メンターの方々等々、そして一緒にここまで来れた卵のみなさんに感謝したいと思います。本当にありがとうございました。

投稿者:福島県立福島高等学校

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