東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2017.03.30

海外研修を通して

こんにちは。東桜学館高校2年叶内彩です。


先日、10日間の海外研修に参加して来ました。私は研修中学んだこと、研修を通して変わったことなどを書きたいと思います。


様々な場所を訪問させて頂き、学んだことはたくさんありますが、ここでは2つ書きたいと思います。
1つ目は発信力についてです。STEM高校の中を案内して頂いたり、STEM高校の生徒の御自宅にホームステイさせて頂いて一緒に生活したりする中で、日本との教育の違いを見ることができました。各教室を回って思ったことは、楽しくなる工夫をし、かつ自主的に学んでいるということです。理科系の教室には、生徒達が作ったであろう模型や絵入りの説明などが並んでいました。また、STEMの中学生が自身の創作した車を走らせており、説明を求めたときにすぐにしっかりと車について話してくれました。表現や発信する能力の高さに驚くと同時に、私達が見習うべき点であり、今後必要になってくる力であると感じました。また、STEMの生徒は一緒に遊ぶときと、接待したり進行したりするときはまるで別人のようで、切り替えをしっかり行なっている点も私が個人的に見習わなければならない点であると感じました。
2つ目は、相互理解についてです。ハラダハウス、と聞いて何のことかわかる方はいらっしゃるでしょうか。おそらく少ないのではないかと思います。私は全く、名前すらも聞いたことがありませんでした。リバーサイドにあるハラダハウスに住んでいた原田夫妻は、当時の移民差別に立ち向かった先駆者であり、ハラダハウスはその象徴といえます。市の中心部にある人物の銅像についても紐解きながら、ハラダハウスの保存を含め、差別に対する考えを卵のみんなでディスカッションして来ました。自分の意見を持ちつつ相手の意見も理解する、ということは難しいことだと改めて感じました。15人の中でも様々な考え方があるので、世界規模になればもっと多様な考え方が生まれます。それをお互いに理解し合うことは中々現実的では無いのかもしれません。それぞれの価値観・普通の考えは一律では無い、ということも難しいです。しかし、他の人の意見を聞くということは自身の成長や人類の発展に必要不可欠ですから、理解し合う、そして理解してもらう努力は続けていかなければならないと感じました。また、多くの人にハラダハウスなどについて知ってもらうために、ここでも情報発信能力が必要になると感じました。
私が研修を通して変わったことは、疑問に思う・考える癖がついたことです。研修途中、先生方から科学的な視点も持ちなさいとご指摘がありました。本来ならその点を1番に気をつけるべきでしたが、英語面に気を取られて忘れてしまっていました。その点に注意して残りの数日間を過ごしたところ、撮った写真を振り返ってみても、文化的な違いとしてだけ感じていたことも、全てが科学的な疑問に繋がり、自分の思考が変わったことを実感しました。また、精神的な面では、緊張しても震えなくなりました。
反省点やそこまで変わることができなかった点もたくさんあります。英語面では、話すスピードが速かったり、専門用語などのわからない単語を出されたりすると、ほとんど聴き取れない場面が少なからずありました。それは今後の課題であり、英語能力として自分が到達すべき目標にもなりました。また、精神的な面では、消極的な部分を変えられずに研修を終えてしまいました。今後、消極的とは具体的に何が原因なのか、克服するためにはどうすればよいか考える必要があります。プレゼン能力についても、聞き手のことをもっと意識し、STEM生にならって伝える工夫をしていく必要があると痛感しました。


自分に足りない部分と向き合ったり、他の卵のみなさんと一緒に科学などについて話し合ったりする機会を持つことができ、とても光栄でした。優しく手厚く歓迎してくださったSTEM高校の方々、基礎講座から海外研修まで1年間支えてくださった科学者の卵の事務局の皆様、先生方、メンターの方々、そして卵のみなさん、本当にありがとうございました。3a56854d8233525efbf762699fff680822eeab28.JPG

投稿者:山形県立東桜学館高等学校

PAGE TOP