東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2017.03.30

What is 海外研修? その6

こんにちは。埼玉県立浦和第一女子高等学校の川崎弥矢です。What is 海外研修?のその6ということで、7日目の3/24について書いていきたいと思います。

         

〈3/24〉

この日は、カリフォルニア大学リバーサイド校(UCR)の見学と、発展コース研究成果発表がありました。

      

UCR.JPGUCRの様子。緑が多くきれいでした。

UCRの見学では、半導体と昆虫学についての講義と、実験ワークショップが行われました。

半導体の講義のテーマは、マイクロチップの一層構造を作るためにはどうすればよいか?というものでした。最初に全体で半導体についての説明がありました。導体に比べて半導体は、より小さく平面に圧縮できることなどを聞き取ることができました。後で追加で解説していただいたことによると、半導体の単層は電気的に有利な状況を生み出すそうです。実は、半導体の作り方の技術は、電子顕微鏡の観察技術にも活用されているそう。様々な分野のつながりを感じることができます。この研究室は、そのような技術を使って新規半導体の開発をしているとのことでした。

       

その後、3つのグループに分かれて、研究室の見学をさせていただきました。ここでは、1つのツアーに対して、必ず一度は質問することを目標としました。なかなか伝わらないことも多かったですが、丁寧に返してくれたり、ときには新たな資料を見せてもらえて嬉しかったです。グループの仲間にも助けてもらいました。ポイントとなる単語を抑えておけば、質問の趣旨は伝わるということを、卵側の先生から教えていただきました。科学系の単語を学校の英語で習うことは、専門的ということもあり少ないので、自分から学んでいかなくてはならないと感じました。質問では、シリコン基盤は厚さによって、薄いと青、中間は紫、厚いと黒と色が変わることなどを教えてもらいました。

クリーンルーム.JPG見学させていただいたクリーンルーム(と遺伝の渡辺先生)。

昆虫学の講義では、なぜ昆虫学をやるのか?について説明を受け、実際に昆虫に触らせていただきました。助教授が日本人の方で、日本語で話していただいたので、理解しやすかったです。できるだけ、英語で理解しようと思うのですが、やはり日本語のほうが理解できる量が多かったです。昆虫学は、新しい昆虫が見つかったとしたときに、サンプルなど資料をとっておき、害虫となってしまったり、絶滅の危機に陥ってしまったりしたときに、活用するために行われているそうです。私は昆虫学という分野があることは知っていましたが、何のために行われているのかは知りませんでした。もっと貪欲に情報を得ようとする姿勢が大事ですね。ゴキブリやナナフシ、タランチュラを見せていただき、ゴキブリとナナフシは触ることができました。普段は虫に積極的に触ることはないのですが、実際に触ってみると、今まであまり好きではなかった虫の新たな特徴を知ることができ、とても興味深かったです。

昆虫学.JPG色違いのゴキブリ。ゴキブリが可愛く見えてきました。

実験ワークショップでは、UCRのゲノム研究についての簡単な説明を受けた後、色素を使ったマイクロピペットの練習をしました。マイクロピペットは発展コースⅠで使用したことがありました。しかし、慣れていないのか、なかなか上手く使うことができませんでした。色素を希釈して混ぜていく実験で、思ったより時間がかかってしまい、全部できなかったので残念でした。基本の動作で手間取っていては無駄な時間がかかってしまうので、実験器具の使い方をしっかり覚えておくことが重要だと思いました。

      

発展コースの発表では、発展コースⅠの「ゲノム暗号を解読せよ」というテーマで代表として発表させていただきました。英語での発表で、主に3/11の研究成果発表会で英語で発表したグループの中で、海外研修の参加者が担当しました。海外研修前が忙しく、なかなか練習の機会を作ることをできなかったのが悔しかったです。練習不足と緊張が重なり、良い発表とは言えなかったと思います。質問の時間に全く質問が出ず、理解してもらえなかったかなと不安に思いました。発表後に質問が出ないというのは、日本では普通かもしれませんが、STEM高校の生徒はたくさん質問をしていたのでなおさらでした。しかし、実は習ったことのある内容ということで、少し安心しました。私は発展コースで研究させてもらうまで、この内容についてほとんど知らなかったので、STEM高校の授業の進み具合に驚きました。世界を舞台に活躍しようと思うと、彼らとも当然関わることになるので、しっかりと知識を身につけなければいけないと、少し焦りました。

      

集合写真より.JPG集合写真を撮っていたとき。

いろいろなポーズの人がいておもしろかったです。

この日はSTEM高校と交流する最後の日ということで、送別会を開いてくれました。Tシャツを色紙代わりとして、サインやメッセージを書きあったり、ダンスを踊ったり、写真を撮ったり、ご飯を食べたりしました。ホストファミリーがこっそりと、卵の受講生の名前を書いた大きな紙を、壁に貼っておいてくれて感動しました。ダンスはこれまでにもやったJust Danceに加えて、卵からサプライズでダンスをしました。それが恋ダンスです。恋ダンスはケネディ元アメリカ大使が踊ったことで有名ですよね。その動画をバックに流しながら1回目は卵の受講生で、2回目はその場にいた全員で踊りました。これが成田で行われた恋ダンスの練習の理由です。STEM高校の生徒が知っていたかは微妙なところですが、とても喜んでもらえ嬉しかったです。SNSでつながったSTEMの生徒もいるので、この関係を絶やさないようにしたいです。またどこかで会いたいです。

      

大型スーパー.JPG日本で見たことがないスーパーでしたが、アメリカでは有名なのだそう。

ホストファミリーとの最後の交流では、大型スーパーマーケットに連れて行ってもらいました。アメリカはビッグサイズのものが多く驚きました。

    

次回は(きっと)最終回3/25分(8日目)についてです。

投稿者:埼玉県立浦和第一女子高等学校

PAGE TOP