私は、
・海外研修がどのようなものかについて ・海外研修の成果 の2点について述べていきたいと思います。
まず、海外研修がどのようなものであるかについて。参加者の多くは、先生方に指摘されるまで、この研修を語学研修という意味あいで捉えていました。実際、私もその1人で、最初に『英語を上達させたい』という目標を立てていました。しかし、この海外研修はあくまで科学者の卵のプログラムです。全ての物事を科学的に考える、ということを意識して行動しなければなりません。
研修内容としては、学校でアメリカの生徒達に向けて授業をするという実践的なものもあれば、研究施設・科学館などの見学も多くあります。ここで、いくつか紹介したいと思います。
・STEMワーク
書道・折り紙・花の解剖・紙相撲の4つのチームに分かれて、アメリカの生徒達に向けて授業をします。1コマは45分です。アメリカの生徒は、日本の生徒よりも積極的で、授業中も多くの質問をします。授業は受け身の姿勢ではなく、自発的な姿勢で受けるものであることを気づかされました。日本の学校もこの姿勢を学ぶべきだと感じました。
・カリフォルニア科学博物館での宇宙開発の研修 ここでは、生でendeavor を見ることが出来ます。スペースシャトル発射の歴史や宇宙でスペースハブなどについての展示が多くあるため、宇宙好きな人には夢のような空間だと思います。




・NASA宇宙生物学 宇宙にある匂い・味が、地球にもあるそうで...クイズ形式で、地球上にある6種の匂い・味について、それらが存在している星を当てるというゲームを行いました。硫黄の匂いを嗅いだり、ビーフジャーキーを食べたりなど、実践型の研修で、とても楽しめましたし、勉強になりました。
・Sycamore Canyon 自然公園での地学研修 小さな丘を登り、生物系・地学系の説明を英語で聞きます。写真は、研修中に出会ったトカゲの写真です。

私は特に印象に残った研修のみを紹介しているので、他にも色々な研修を行いましたが、気になる人は他の人がレポートに書いているのを見て参考にしてください。
次に、海外研修の成果について。成果ベスト3を紹介したいと思います。
1位:考える癖がついたこと(物事を科学的に考えるようになったこと)
今回共に参加したメンバーは皆、科学に興味を持っていて、質問なども積極的にしていて、最初は自分の積極性の無さを痛感し、落ち込みました。しかし、その姿勢に刺激を受け、自分も次第に積極的になれるようになってきました。何に対しても、疑問をもち、科学的な思考で解決しようとする癖がついたのは、大きな収穫であったと思います。科学者としてあるべき姿勢に少し近づけたような気がします。メンバー同士で、普段はしにくかった科学の話ができ、良かったです。
2位:情報処理能力が上がっこと
海外研修中は、毎日レポートを書かなければなりません。レポートを書くことによって、その日どのような事を学んだのか・得たのかなどを振り返ることができ、海外研修がより意味のあるものになります。レポートの分量は毎日平均して1000字程度です。この10日間、とにかく多くのレポートを書いてきたので、自分の考えを短時間で整理する能力がつきました。
3位:英語をあまり考えずに話せるようになったこと
学校から帰ってきてから寝るまでの間、割と積極的にホストファミリーと話したので、英語(日常会話程度)を聞く・話す能力は伸びた気がします。しかし、英語力が伸びたと言いつつも、自分の実力は、まだ目指すところとは程遠く、さらに努力をしなければならないと思いました。今回の海外研修で、自分の実力と必要とされている能力の差がよく分かりました。
投稿者:仙台市立仙台青陵中等教育学校