東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2017.04.01

海外研修の報告 ~1日目・2日目~

宮城県仙台二華高等学校の武田一紗です。
私は、3/183/27の間、アメリカのカリフォルニア州リバーサイド市での海外研修に参加させていただきました。

海外研修を終えて帰国してから早5日が経とうとしています。海外研修で経験させていただいたこと、私が感じたこと等を書いていきたいと思います。3/18は前泊で事前研修だったのでカットしました。

3/19
(日)
・活動内容・
ホストファミリーと合流、歓迎パーティー
ホストファミリーとアクティビティ(Mt.Rubidouxへハイキング)

ホストファミリーに会う前は緊張と不安でいっぱいだったのですが、いざ会ってみるととても温かく迎えて下さいました。
Yogarajah家は、スリランカ出身の一家です。始めに家の中を案内してもらったのですが、インドの雰囲気を感じる置物や民族衣装を着て撮影した写真が飾ってありました。アメリカの家とだけあって、日本の一般家庭の家より断然広かったです。アメリカだから、家の中でも外靴なのかと思ったら、ガレージで外靴は脱いで家の中で入っていました。聞くのを忘れてしまったのですが、スリランカでも日本と同じように靴を脱いで暮らすのかなと思いました。

その後、Mt.Rubidouxにハイキングに行きました。Mt.Rubidouxは、標高236mあります。歩くための道が整備されており、ランニングで山を登っている人もいました。例年は砂漠のように茶色の風景が広がっているそうですが、今年は昨年末から年明けにかけての雨季の降水量が多かったため、大分緑の多い景色でした。
Mt.Rubidouxからの景色

ちなみに、写真を撮ったこちらの橋は「友情の橋」と呼ばれています。橋の右側には「情けは武士の道」と書かれた記念碑がありました。こんなところで日本に関係があるとは...。
友情の橋

初日は、ホストファミリーからの簡単な問いかけに答えるだけで精一杯になり、こちらから質問することはできませんでした。翌日からは現地校生(STEM生)との交流も始まるのに、これから約1週間英語で会話しながら過ごせるのか...?簡単なコミュニケーションはとれるといえ、心配になった1日でした。


3/20
(月)

・活動内容・

STEM生に自己紹介、校地内を案内してもらう

大学訪問研修 カリフォルニア大学リバーサイド校(UCR)にて

NASA宇宙生物学、環境・科学技術施設見学)

Bourns.Inc 企業訪問


STEM生に学校案内をしてもらいました。
生物の授業では1人1台パソコンを使った授業をしていました。もちろん個人持ちのパソコンです。放課後ホストシスターに聞いた話によると、STEMでは1人1台パソコンを持っていて、宿題などもパソコン専用のサイトに連絡が来て、課題によってはそのままパソコン上で提出できるものもあるそうです。予定が書きこめるカレンダーもあり、スケジュール管理もサイト上でできる仕組み。さすが...ハイテクでした。確かに、このシステムがあれば先生方も宿題のチェックが簡単になりそうで良いと思います。私の学校では、教科毎に出される週課題等の情報をすべて貼り出される掲示物から得なければならないので、見落とすと大変な目に遭います。視力低下は気になりますが、今の時代であれば機器に慣れるという観点からもアリだと思いました。

今朝は少し時間があったので、現地校のSTEM生に日本側2人で話しかけることにしました。話しかけてみると、皆さん気さくな方ばかりでした。「同い年だね!」「日本のアニメを知ってるよ!」など、話題に対してしっかり応じてくれるのです。私が英語に詰まった時でもちゃんと聞いていてくれました。積極的に話そうというきっかけをつかむことができたのは、この安心感も1つの要因だと思っています。

UCR
では、NASA宇宙生物学の講義を受けました。宇宙には、においや味があるという事でした。計6種類を紹介して下さいました。気になったものを挙げると
宇宙ステーションではビーフジャーキーの匂いがするそうです。(理由は分からないものの、宇宙空間で仕事を終えた宇宙飛行士の息がそのような感じだとか。)
また、天の川の銀河の中心ではラズベリーの香りがするそうです。(星の内部で発生する様々な気体や水が結合し、ギ酸エチルを形成。)
宇宙空間の匂いや味を実際に確かめることはできないので、気体などの成分から推測するというのが新鮮でした。他にも解明されればさらに深まった研究が進むと思います。

Bourns.Inc
を訪問しました。この企業は、トリマや抵抗機器などをはじめ、小さな部品を製造する会社です。音響機器やギターなどに使われています。当日は社長自らご説明くださり、Bourns社が設立されるまでの歴史、実際どのように作られているかなど、職場の一部も見学させていただきました。最初はガレージが仕事場だったそうです。そこからトリマと呼ばれる製品においては世界有数のシェアを誇るまでの大企業になったのはすごいと思いました。(正直なところ、ここでの英語での説明がすべて聞き取れたわけではなく...すみません。)

放課後、ホストファミリーとスーパーに行きました。カートは日本でいうところのホームセンターでのサイズ、アイスクリームも日本とは比べ物にならない大きさです。味に飽きるかもしれませんが、日本でカップアイスを食べるといちいちゴミが出てしまうのでまとめ売りという方法も悪くないと感じました。

さて、初日に不安を抱えていた英会話はどうなったのか...??
これまでの私は「積極性」というものがほとんどなく、英語サロンでやっと自分から話そうとする姿勢を持てたくらいでした。母国語が英語の人に話すのは、そうでない人に話すより思った以上に気が引けてしまいました。そこで、現地校のSTEM生に2人で話しかけることに。

一度話せば皆さん気さくな方ばかりでした。「同い年だね!」「日本のアニメを知ってるよ!」など、話題に対してしっかり応じてくれるのです。私が英語に詰まった時でもちゃんと聞いていてくれました。積極的に話そうというきっかけをつかむことができたのは、この安心感も1つの要因だと思っています。でも、まだまだ聞き返すことが多すぎる...。一部単語は聞き取れても、「誰が」「誰に」やるのか、など主語や目的語があやふやだからです。3日目以降、進歩するのでしょうか。

後に、渡辺正夫先生が22日に合流されてから喝を入れられることになります。私は、提出したレポートの返信で直接言われました。ここまで、アメリカという異文化に触れて、英語にも圧倒されるばかりで「科学的な視点で考える」ということができていませんでした。

とりあえず、ここまでということにして、3/21からの報告はまた次回、ということにします。

投稿者:宮城県仙台二華高等学校

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