東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2017.04.01

海外研修の報告 ~3日目・4日目~

こんにちは。宮城県仙台二華高等学校の武田一紗です。今回は、3日目と4日目についての記事を書きたいと思います。

3/21
(火)

・活動内容・

リバーサイド メトロポリタンミュージアム訪問
Scavenger hunt
デザインチャレンジ

この日はスクールバスでメトロポリタンミュージアムに向かいました。先住民族(アメリカだからインディアン?)に関する展示物、1900年代の映画のポスターやマイケル・ジャクソン一家がモチーフのカードゲームなど、文化面での展示が多かったように思います。自然のコーナーでは魚やヘビが飼育されていましたが。
英語の解説文を読んでも理解しきれない部分が多々あったので、同じグループのSTEM生に説明してもらいました。先住民族は、よくよく見ればもちろん違うものの、土器が縄文時代、弥生時代のようで似ているように感じました。
メトロポリタンミュージアム


その後、
リバーサイド市のスポットを巡るScavenger huntSTEM生と小グループに分かれて市内を歩きました。市役所やHarada House、公園、昔のアメリカ大統領が宿泊したこともあるホテル「Mission Inn」にも行きました。途中「Sendai」と書かれている通りの標識も見つけました。姉妹都市になっているからだと思います。(Harada Houseについては、後ほど)
IMG_仙台通り

街路樹にはオレンジの木もありました。リバーサイド市はオレンジで有名だからなのでしょうか。
街路樹のオレンジの木
ここで、アメリカの信号機について少し触れます。自動車用の信号機は、縦です。秋田県のように豪雪対策ではないのですが縦方向でした。
写真が無くて申し訳ないのですが、歩行者用信号機にはちょっとした違いがあります。それは、カウントダウンをするということです。日本でもメモリが減っていって残り時間を知らせるタイプは存在しますが、具体的に秒数カウントするのはないと思います。渡り切れるかどうかを考えるにも有効だと思いました。ちなみに、赤信号のときは直立している人ではなく、手でストップという表し方でした。
IMG_信号機.JPG


デザインチャレンジでは、小グループのまま、約1.3×0.33枚の板を使って、アメリカ(リバーサイド市)、日本(仙台)、Scavenger huntで行った場所を表現するオブジェを作りました。私は、同じグループの加藤愛菜さんと仙台市側を担当することにしました。(モールと画用紙を駆使して吹き流しを作り、日本地図で仙台を示した脇に...ちゃっかり「むすび丸」を残してきた私です。)
STEM生はどんどんアイディアを出し合って作っていきます。その話し合いにのれるようになれたらよかったのですが...会話のスピードが速く、難しかったです。

ここで、日中の活動は終わり、放課後はホストファミリーとボウリングに行きました。靴のサイズを聞かれ、24㎝と答えるとちょっと問題発生。アメリカはインチで表すためです。6とか7とかの表示なので、すぐには分かりませんでした。気温のセ氏、華氏の違いも同様、単位の違いで少し困ることもありました。
下の写真は注文したチップスです。日本では考えられない量ですよね...。
IMG_チップス.JPG


この日は、比較的STEM生と話す時間が多く取れました。部活や、趣味など簡単な会話でしたが...。
部活と言えば、私が質問したSTEM生のほとんどがボランティアクラブに所属していました。中学生にあたる下級生の手伝いをするそうです。日本でもこういう部活があれば、他学年とのつながりがより深まるのではないかと思いました。

3/22
(水)
・活動内容・
STEMワークス 「花の解剖」
地学研修 Sycamore Canyon 自然公園にて


1つの関門としてSTEM Worksがありました。私は、「花の解剖」を担当しました。説明する用語を一通り調べていったものの、全てには対応しきれず...。ただ、始めこそぐだぐだになってしまいましたが、そのうち簡単なフレーズを使ったり、STEMの先生や生徒が使った言葉をそのままこちらが使ったりしてワークショップを楽しんでもらえたようです。解剖し終わった子に、雌しべや雄しべを見つけたか、花弁は何枚あったかを聞いてみると、どの子も一生懸命答えてくれました。
IMG_花の解剖の様子.JPG

ちなみに花弁の最高記録は約380枚。菊を解剖した、下の写真右奥の水色のパーカーの女の子です。
反省点は、「花の解剖」の授業の落としどころである、「花の基本構造にはそれぞれ特徴がある」ことにたどり着けなかったことです。科学的な考えまで深める難しさを改めて感じました。
IMG_解剖終了!.JPG


午後はSycamore Canyon 自然公園で地学研修を行いました。ガイドの方のお話に真剣に耳を傾けましたが、単語が聞き取れる程度でした。私は、英語の速さについていけません。確かに、学校の勉強で使うようなリスニングのCDよりももちろん速いので当たり前かもしれませんが...。
帰りの車の送迎を待つ間に、職員の方にもう一度質問して丁寧に答えてもらったり、植物名を聞いたりしました。少しは積極性が上がったということかと...。

保護されているSycamore Canyon現在は丘ですが大昔は海。ただ、500万年前から40億年前、と古すぎて化石燃料は採れないそうです。燃料が採れるとしたら真っ先に開発されていると思うので、ありのままを保つこの場所は貴重だと感じました。(丘でもあり、谷もあるので。)
本来この時期なら茶色い砂漠のようだそうですが、降雨の影響で緑の野原のような景色でした。虫が多いからこそ、その死骸をエサとして簡単に得られるアリが多くいました。植物が多いので日光を獲得するべく上へ上へと伸びていた気がします。高さの無いものは地面でくたっとなっていました。
IMG_シカモアパーク.JPG

このような場所ならではのトカゲ、乾燥帯ならではのサボテンも発見しました。アメリカのトカゲは日本の細長いイメージのものとは違い、小柄で横幅がありました。
IMG_サボテン.JPG
IMG_トカゲ.JPG手のひらの上にのっているのがトカゲです。Western fence lizardという名前だそうです。


語学面での収穫。
ホストファミリーやSTEM生と過ごす時間が増えるうちに会話中に相槌をうつことや、こちらから質問することができるようになりました。生徒同士が笑っている会話の意味も少しですが、完ぺきにではありませんが、分かるようになり...。日常会話における自分の成長かと思っています。


追記:
リバーサイドは、日本より日の出と日没が遅いです。具体的に言うと、日の出が7時前後、日の入は午後7時ごろでした。研修1日目のブログに載せたMt.Rubidouxの写真、あれで18:40頃です。まだ夕方って感じでしたよね。改めて緯度と経度の差を実感しました。

5日目以降は、また次回ということにしたいと思います。


投稿者:宮城県仙台二華高等学校

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