こんにちは。初めましての方も多いと思います、初めまして、宮城県仙台二華高等学校の立石朱紗美です。一年間よろしくお願いいたします。
第一回科学者の卵養成講座の感想についてです。大きく二点に分けて書かせていただきたいと思います。
1.OBOG、ひよこの先輩方やメンターさんからのお話
まず、以前受講生だった先輩方から本講座の魅力、得られるもの、また受講の上でのアドバイスなど多くのことを伝えていただきました。その中で多くの先輩方がおっしゃっていたのが「積極性」の大切さだったように思います。講義では積極的に質問をし、レポートは全て埋めるようにトライする。英語サロンでは留学生の方々に積極的に話しかける、''質より量''!そしてこの講座に集った仲間との積極的交流と意見の交換を活発に行うこと。これから一年間養成講座を受講させていただく上でのひとつの道しるべになりました、ありがとうございました!私は初対面の方とお話しすることに苦手意識があります。しかし今日の先輩、ひよこの皆さん、ご教授などのお話から、この講座に集った仲間は同じ科学好きで、交流することで得られるものも本講座の欠かせない魅力だと心に強く感じました。''一日最低四人、知らない卵さんに話しかける!"奮起され大きな希望を持った初心を忘れず、最高の環境で、貪欲にコミュニケーションを取りたいと思いました。
2.「DNAと遺伝子組み換え植物」/伊藤幸博教授より
身近な例えや実験を交えたわかりやすいご講義をありがとうございました。専門的でありながら楽しんで受講させていただくことができました。
アグロバクテリウムについてのお話を聞いて、今までプラスミドを用いた遺伝子の導入技術は知っていたのですが、どうしてアグロバクテリウム等が感染した細胞に遺伝子を送り込むのかという理由を考えたことがなかったと気づきました。彼らに利益があるから行うのですね。そんな当たり前のことにすら気づいていなかった自分の思考の浅さが恥ずかしいです。物事を「そういうものか」と受動的に学んでいたのだと気づけたので、これからは「どうしてそうなった?」と背景を覗き込む姿勢を身に着けたいと思います。ここで二つほど質問させてください。まず、どうしてアグロバクテリウムは植物に感染するのでしょうか。動物でも良い気がしましたが、細胞分裂を促すホルモンについて植物のものの方が作りやすかったのではないかという仮説を立てました。もしくは動物に感染してこぶを作るとしたとき、動けない植物に比べて動物では自力でこぶを取り除かれてしまう可能性が高いと考えられ、アグロバクテリウムがよりこぶ生成の成功率が高いと期待される植物に感染する性質を持つようになったのではないか、とも考えてみました。植物に遺伝子を送り込むには、セルロースが主成分の細胞壁とリン脂質が主成分の生体膜といった組成の違うものを通過させなければならず、細胞壁のない動物より送り込むのが大変なように感じ、疑問に思いました。
そしてもうひとつは素朴な疑問なのですが、突然変異体をどこで発見されているのですか?研究室で見つけられているのでしょうか、それとも日常の中にあるものを発見して研究されているのでしょうか?
昨日のご講義の中で、稲わらの糖化性を向上させるために外にひび割れを作る、というお話が一番興味深い驚きでした。組成を大きく変えることなくかたちの工夫によって求めたものを得る、発想の向きを変えることの大切さやおもしろさを学びました。
時間内にレポートが書き上げられなかったことなど、不安を感じる場面もありました。しかし科学が好きであることや、研究発展コースⅠに選抜されたい、海外研修に行ってみたいという気持ちも大きくふくらみました。苦しいときこそ伸びられる、それを心にとどめチャレンジしていきたいと思います。長文になってしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。
投稿者:宮城県仙台二華高等学校