今日の活動:
①UCR
②研究発表
③farewell party
①UCRで昆虫学、神経学についてのお話をうかがいました。
昆虫の変態がフェロモンによってコントロールされていること、動物の防衛本能がフェロモンに対するリアクションであることを知って、昆虫を含む様々な生き物たちのコミュニケーションにフェロモンがそれほどまで大事な役割を果たしていることに驚きました。
また昆虫と動物では脳の各部分の位置が解剖学的にまったく違っているそうなので、どう違うのか後で調べてみようと思います。
人間にフェロモンがあるかどうかはまだ分かっていないとおっしゃっていましたが、もしあるとすればどこからくるか分からない情動(いいようのない恐れ、幸福感など)も説明がつくのではないかと思います。とても興味が湧きました。
そしてもう1つ、山中先生方は海外で研究をなさっていて、女性と男性で性別に関係なく功績で評価してもらえるというお話がありました。そのこと自体はとても素敵だと思いますが、学部や国によっていまだに差別が存在しているという状況を私たちは改善していかなければならないのだと思います。自分が将来、何に興味をもってどんな研究をするか、知識が十分でない今の時点では明確に決めることはできませんが、どの道を選んだとしても、性別で夢を諦めたくはないので、山中先生がおっしゃっていたように、成果を出す必要があるのだと実感しました。
その後、タランチュラやナナフシ、Madagascar hissing cockroachなど様々な虫を見ましたが、私が一番気に入ったのはAustralian Stick Insectです。枯れ枝と枯れ葉を合わせたような見た目をしていて、枯れ木の周辺で生活しているそうです。私が見た個体は前足が1本とれてしまっていました。小さい頃にどこかに引っかけたか、捕食者に食べられてしまったか、どちらかだろうけど、よくあることだから、と職員の方はおっしゃっていました。腹の部分が大きく反り返っていて、繁殖期にメスを惹き付ける役割をしているそうです。腹の見た目はサソリにそっくりですが、サソリのような毒は持っていないとのことでした。
②そして...いよいよこの海外研修の集大成、研究発表が行われました。
私たちのグループは、最初口頭発表とほぼ変わらない原稿だったため、他のグループに比べて発表時間が短いという問題がありました。そこで、より分かりやすくするため、破骨細胞の形成過程をイラストを用いて説明することにしました。現地に到着してからはお互いほとんど連絡が取れず、一度も一緒に練習できませんでしたが、それぞれ準備をし、結果として成功をおさめることができたのではないかと思います。
ご指導くださった歯学研究科の先生方、学生さん方、そして海外研修でご指導いただいた先生方、メンターさん方、ありがとうございました。最後になりますが、暢さん、本当にありがとう。たくさん助けてもらいました。一緒に研究できて嬉しかったです。
海外研修のリバーサイドでの日程はこの日で終わってしまいましたが、私たちに優しくしてくれたSTEMの生徒さん、そしてホストファミリーとの最後の時間を最高のものにできたと思います。
佐々木円花
投稿者:秋田県立能代高等学校