仙台二華高校1年、佐藤雄大です。第二回科学者の卵の感想を書きたいと思います。
会場に着くと2階に上がるつもりが一階に通され、いきなり食堂タイムかと期待したのですが、そこには多くの人がもう既に座っていて、そうかサイエンスチャレンジかと思い出しました。食堂タイムの方がよかったなんて言ってませんよ。同じテーブルの3人と学校生活や好きなことなど、友人と話すときのように話していると3人とも先輩だったというが分かりどうしようと困ったということはここでは一旦忘れましょう。サイエンスチャレンジのテーマは、「長い竹ひご10本、短い竹ひご15本、モール10本を使ってピンポン玉4つが載るタワーを作る」というもので、僕はこれを聞いたときある思い出が脳裏をよぎりました。3年前、科学の甲子園に出場した際、実技課題で「ストローとセロハンテープを使って頂上にLEDが点灯する構造物を作る」というものがあり、これで失敗したことがあるのです。しかし、いやだからこそ、今回の課題を必死に考えました。スカイツリーを思い出し、底面は正三角形にしようと考えました。(スカイツリーは上に行くにつれルーローの三角形を経て円となるのですが、そうなるとモールを丸めることになり、バランスと強度を考慮し断念しました。)先輩たちと相談し、支えをつけた正三角錐台の上にピンポン玉を載せることし、27cm、約二分間だけ一位の記録を残しました。 青葉山 一位になった 二分間 佐藤、心の一句。この世は無常なり。先輩たちのアイデアや器用さに驚きながらも、初対面で同じものに協力して真剣に取り組むというのは初めてで、とても良い経験になりました。
そして午後は、英語の講座がありました。中学入学以来3年以上英語を学習してきて、なぜ読む、書く、聞く、話すができないのか。それを、今日の講座で分かった気がします。「英語とはそもそも」「英語の学習方法」「韻律」を知らなかったせいだったのです。まず、そもそも、英語ってなんだ。そう、英の語です。イギリスやアメリカ、オーストラリア等多くの国で話されている「言語」です。言葉というのは、感情やイメージを伝えるもの、なのです。そして英文法にはそうしたい何らかの意図、理由があるのです。英語は「型」であり、基本文型は設計図である。この考え方で、英語がぐっと近いところに来たように感じました。そして、インプット、アウトプットを意識し明確に順序立てた勉強法、精聴多聴、スラッシュリーディング、そしてE-learning等も授かり、まるで犯行計画が完成しにやける泥棒のような気持ちでいます。そして、韻律学、prosody。確かに、考えてみれば"glass"と"grass"の発音の違いはスピーキングテストでもない限り、日常生活で咎められることはないでしょう。たとえば「家にコーラがない」と変なイントネーションで言うと「え!?いつもは家に甲羅があるの!?」と言う人はおそらくよほど性格が悪い人で、少なくとも僕は見たことがありません。大事なのは"syllables"と"stress"だったのです。そして日本語は"syllables"重視の言語であり、英語は"stress"重視の言語である。たしかに、小学生に「英語しゃべって」と言うと「バナナァ、スキィ」と変にアクセントをつけて返ってくることが多いことからも、英語はそういう特徴を持っていると無意識のうちに知っていたことが分かります。そして"content and funtion"、"reduction and linkage"を知り、メトロノームなどを活用することによってNATURAL ENGLISHに近付くことができる。まさに目から鱗でした。
これからも様々な講座がありますが、おそらく鱗だらけの目の周りからどんどんと鱗を落としていくことになると思います。今の自分には鱗のせいで見えていない何かが、次回、その次、最終回が終わったとき、見えているのでしょう。いったい何が見えるのだろうと、とても楽しみです。
投稿者:宮城県仙台二華高等学校