初めまして。福島県立福島高等学校1年 渡邉弥生と申します。第一回講座に参加された皆さん、お疲れさまでした。とても楽しかったですね!初めてお聞きする話や新しく目にすることが沢山あり、大変有意義な時間を過ごすことができました。今回は第一回講義について自分の思ったことを書きたいと思います。初めてのブログで、話が脱線し拙い文章であると思うのですが、温かく見守っていただければ嬉しいです。
まず最初に受講した久利美和先生のご講義「災害科学情報を活用する!ー火山災害を事例に考えるー」についてです。もともと地学分野に興味があり、高校のスーパーサイエンス部の地学班で活動しているため、楽しみにしていた講義の一つでした。噴火形式の違いや噴火の起こる具体的なメカニズムなど、とても分かりやすく教えていただきました。巨大噴火よりも、前兆がなく事前予測ができない突発的噴火のほうが被害が大きいということなど、多くの興味深いお話を聞きましたが、特に印象に残ったのは、科学的に事象を分析し噴火を予測する科学者と、社会的な判断を担う行政、そして一般市民との間に認識の違いがあり、その差によって人的・経済的被害が出てしまうということです。今回の講義を伺い、特に「一般市民の認識」という点については深く考えさせられました。私の住んでいる地域の近くにも1997年に火山ガス事故で人的被害を出し、いまだ地熱活動を活発化させている活火山・安達太良山があります。ハザードマップを詳しく調べたところ、もし噴火が起きれば、私の住む地域にも大量の降灰が考えられることが分かりました。安達太良山により近い他地域への被害は知っていましたが、「自分にはあまり関係がない」と他人事として捉えていた部分がありました。「他人事として捉えていた」という点では、今回甚大な被害があった西日本豪雨災害についても、大変なことだ、自分も気を付けて行動しなければならない、などと感じていても、そこから積極的に具体的な教訓を学ぼうとしなかった自分に気づかされました。自分と遠く離れたところで起こったことに実感を持てないのは、ある程度致し方ないことかもしれません。しかし、たとえ実感は持てなくとも、一人一人が、事故や災害について真剣に考え、自分の生活に生かす教訓を学び取るという意識を持つことが、ひいては社会、一般市民全体の危機意識の向上に繋がると思いました。まずは自分から、身の回りにある危険についてよく考え直していきたいと思います。
次に、伊藤幸博先生のご講義「DNAと遺伝子組み換え植物」についてです。幼い頃から植物や動物が好きで遺伝子工学や分子生物学など生物分野にも興味があり、この講座も楽しみにしていました。遺伝子の機能を明らかにするため突然変異体を利用するという話は知っていたのですが、その他にも何種か方法があるということは初めて知りました。あとでお聞きしたところ、突然変異体は薬品処理や放射線照射によって人工的に作り出しているそうです。また、人間のDNAのわずか1パーセントのみが遺伝子として使われ、残りの99パーセントがどんな働きを持つか分かっていない、という点にも驚きました。脳の仕組みや感情など、私たち自身のからだについてまだよく解明されていないことが沢山あるのだと改めて感じました。またブロッコリーからDNAを抽出する実験を行い、DNAを目で見ることができることに驚き、わくわくしました。先生がなさっている、稲を効率的に食糧・燃料有用物質として利用するための稲わらの糖化性の向上についての研究は、とても興味深かったです。今回のご講義では遺伝子組み換え技術のさらなる可能性を実感でき、その進化に期待が高まりました。しかし一方で遺伝子組み換え製品による環境汚染や、新たに生じる可能性のあるアレルギーへの懸念など、科学技術の進化に伴う問題について改めて考えるきっかけにもなりました。これから社会に踏み出す私たちが科学技術のメリット・デメリットについて正しく理解し、それを活用していくことで、今後の人間や科学技術の在り方は変わっていくと感じています。この講座で幅広いジャンルの科学知識に触れ、参加者の皆さんや講師の先生方と積極的に意見交換をし、さらに科学について知見を広め、事象や技術に関してよく思考し判断できる力を身につけたいと思います。
今回は積極的に質問しレポートを作成したり、他の卵の皆さんとお話ししたりということがあまりできませんでした。また、講義の内容も難しく感じました。しかしここで諦めることなく疑問について調べ、先輩のおっしゃっていた「限界は越えるもの」という意識を持ち、貪欲に知識を吸収していきたいと思います!
次回からもどうぞよろしくお願いします。
投稿者:福島県立福島高等学校