福島県立福島高等学校2年の渡邉瑛士です。
9月8日、早くも第4回講座を終えました。
第4回講座では、前半に現在京都大学や東北大学といった世界で活躍する研究機関で実際に研究をされている4名のパネラーの方による「科学は社会・世界を幸せにするか?」というテーマのもと行われるディスカッションを聴きながら、それぞれの意見に共感を感じながらも、各研究機関で培われた鋭い意見に衝撃を受けつつ、改めて科学について考えさせられた非常に中身の濃い時間となりました。
突然ですが、私にとって「幸せ」とは人々の尊厳が守られることを前提とした、便利で、健康的に生きることができる状態にあることだと考えます。
この場で「科学は社会・世界を幸せにするか?」についての私の意見を述べさせて頂くならば、科学は社会・世界を"幸せにする"と思います。
今現在の世の中について考えてみても、科学には『実績』があります。例えばiPS細胞や、昔にまで遡ればレントゲンなども科学により発明されたものです。これらはどれだけ人々を幸せにしてきた(人々の役に立ってきた)ことでしょうか。そして科学には、その『実績』を元にさらなる発展を遂げる可能性をも秘めています。未来は今では想像もつかないような、全く新しい幸せな社会になっていることでしょう。
後半は渡辺正夫先生による「進化論を唱えたダーウィンも注目した高等植物の自家不和合性」を聴講しました。
ここでは植物の生殖をテーマに、中学校で習ったまま漠然としていた、植物の受精についての理解を深めることができたとともに、自家不和合性を有する植物と自家和合性を有する植物の特徴を踏まえながら植物について考えてみると、今まで私が持っていた植物の知識はまだまだ表面的なものに過ぎなかったのだと実感しました。
今回の講座では、科学と社会というマクロな視点での考察に始まり、植物の生殖というミクロな視点での考察で締める、という科学の人々とのありかたや、植物の生殖の奥深さを改めて考えさせられた1日でありました。
第5回講座では今回以上に科学を深めていけるよう精一杯努力し、主体的に活動に取り組んでいきたいと思いました。
投稿者:福島県立福島高等学校