2回目の投稿になりました。
今回の特別講義は、安藤先生の「プラズマと核融合」、渡辺先生の「進化論を唱えたダーウィンも注目した高等植物の自家不和合成 ~花粉と雌しべの細胞間コミュニケーションとその分子機構~」、ミニ講義はLuo Han先生の「How to Train Yourself to Sound Like a Native Speaker」でした。どれも興味深い内容で、身の回りの科学や英語の学び方について改めて考えさせられました。
プラズマの講義では、次世代のエネルギー資源とも言える核融合発電やプラズマを利用した宇宙開発などについてご講義していただきました。「プラズマ」は聞いたことがあるけど、実際、どのような過程でこの現象が起こっているのかは調べたことがありませんでした。皆さんもご存じの通り、世界は大きなエネルギー問題を抱えています。プラズマを利用した核融合からエネルギーを供給できれば安心安全です。核融合では核分裂とは違って、高い放射能は排出せず、発生したごみも数年が経過すれば、元通りの状態で使用可能になるそうです。レポート内にあった水素原子の熱速度の計算をしてみましたが、温度が上昇するにつれて、想像以上の速さで激しく運動していることが分かりました。
アインシュタインの「相対性理論」にも触れました。未だにこの理論の概念を把握できていない状況です(苦笑)。興味があるので、理解したいという思いはあるのですが、すべてを理解するにはもう少し時間が必要なようです。
自家不和合成の講義は、主に自家和合性と自家不和合成についてでした。自家和合性は産業面で考えると生育が楽ですが、同じ遺伝子を持った植物であるために病原菌への免疫が弱く、生存するには非常に厳しいものです。自家不和合成は多種多様な植物を作ることができ、広範囲に生息地を拡大するとこが可能です。しかし、第三者を介しての受精であるので、受精の確実性が低いです。第1回目の特別講義とリンクしている点も多く、植物の多様な変化と可能性を学ぶことができた。自家不和合成形質を持つリンゴ品種の「ふじ」ですが、20年以上の長い長い年月をかけて開発された品種なそうです。ブレイクアウトルームの際に、遺伝子組み合えの比率は大切なことを学びました。比率が偏ると、病気にかかりやすかったり、味や品質の低下だったりと様々な課題が現れます。このことも踏まえて考えると、研究者の方々や農家の方々の努力や苦労を垣間見ることができますよね。
解明されていない問題が多く、疑問が山のような講義でエキサイトしていました。特に印象深かったのが、「ヒーロー」です。なぜ、ダーウィンはマルバアサガオの実験で起こった現象にこの名前を付けたのか、どのような変化でこのような現象が起こったのか。解明されるいつの日かを楽しみに待ちたいと思います。一代雑種育種法を利用して作られた品種の「○○交配」の記載を気にしたことがありますか。日頃から品種改良を身近に感じられる良い機会であると感じました。
ミニ講義では、英語の発音やイントネーション、会話練習の仕方などを学びました。あまり、英会話の場面が少なく、英語を話す機会を作れずにいました。この先、ずっと日本にいるから英語なんて...と思ってしまう私がいます。非常に矛盾していますが、英語で会話できることは素敵で、願わくば、自分もペラペラになりたいとも思っています。少しでも、ネイティブのような発音・発声に近づけるように、積極的にALTの先生と会話したり、単語と例文のセットで演習したりと自分が今置かれている環境でもできることをコツコツと蓄積していきたいです。
今回の特別講義は3コマとも大変内容の濃いものとなりました。いつも学校で授業を受ける感覚とは全く異なっていて、体験型と言っても過言ではない講義に、毎回沢山の分野を学ばせて頂いております。講義を受講してから、物事の考え方が既に変化したこともありました。10月に突入して、例えば、スポーツの秋、食欲の秋などと言われる季節になりましたね。私にとっては、「発見の秋」にしたいと思います。というのも、あの分厚い「キャンベル生物学」を購入したので、徐々にですが、読んで、生物学の理解を深めていきたいです。また、身近なサイエンスを発見できるように周囲を広く見渡していきたいです。
では、また次回会いましょう!!ありがとうございました。
投稿者:岩手県立花巻北高等学校