こんにちは。仙台第三高校の渡邊歩です。このような文章を書くのは初めてなので稚拙な文章となってしまいますが読んでいただけると幸いです。まず初めに、科学者の卵養成講座に参加できたことを深く感謝申し上げます。
今回はまだ一回目なので第一回講義について書きたいと思います。
第一回は開講式が行われた後、第一回講義が始まるという流れでした。どちらもZoomで行われ、他の科学者の卵受講者の姿を見て、これからへの期待が膨らみました。
・開講式
開講式では科学者の卵の概要の説明と先輩方のお話を聞きました。先輩方のお話は実際に科学者の卵を舌体験談や質問をするといいよなどのアドバイスなど、ためになり今後の科学者の卵の活動のイメージをより明確なものにしてくれました。また先輩方が科学者の卵の経験をどのように活用しているのか、今はどのような研究をしているのかをお話してくださったためやる気がより一層湧いてきました。
・第一回講義
第一回講義は東北大学大学院農学研究科の伊藤幸博先生による「DNAと遺伝子組み換え植物」という題の講義でした。流れとしては当日の講義が始まる前に事前講義動画を見て予習をしてから当日の講義を受けるという形でした。初めは生物について詳しく知らない私でも講義を理解できるかという不安が募っていましたが先生の講義はわかりやすく、理解することができると同時に当日の講義もより楽しみになっていました。
予習講義と当日の講義の中で私が特に印象に残ったのは、アグロバクテリウムという細菌を用いて稲の遺伝子を組み換え、現在家畜用に生産されているリゾスタフィンという抗菌タンパク質を稲で生産できるようにする研究です。印象に残った理由としては、遺伝子組み換えによって高価なものが安価に生産できるという直接的な社会への利用を感じたからです。牛一頭に対して使用する場合のリゾスタフィンの量は100mgであり、現在の価格は約100万円です。しかし、この研究の稲でできるリゾスタフィン100mgはもし生産できればは1500円ほどで販売できる低コストな生産が可能です。そうです、遺伝子組み換えによってなんと価格を100分の1以下にすることができたのです。
しかし現在世の中の遺伝子組み換えのイメージは、健康に悪いのではないのかなどの安全性が低いような危険なようなイメージが広がっています。これに対し伊藤先生は事実無根であるとお話されました。実際に遺伝子組み換えによってより価値の高い物質を生み出したり高価なものを安価にするなど社会に貢献するようなものを生み出しても、世の中のイメージが悪いというだけでそれが利用されない可能性があると思うとその影響は大きいなとも思いました...。
・まとめ
第一回講義を通して遺伝子組みかえは実際どのように行われているのかや利用されているものなどたくさんの知識を得ることができ、またコロナ禍のためZoomですべてが行われましたが、科学者の卵仲間とともに楽しく科学について学べたことも良かったです。
次回以降も精一杯頑張って1年後には大きく成長している自分の姿を見せられたらなと思います。 一年間よろしくおねがいします。
投稿者:宮城県仙台第三高等学校