【お知らせ】大学生のレポート作成入門--図書館を活用したスタディスキル--(自然科学分野を例とした研究における情報収集及び、論文の真実と評価)--の講義、学部一年生向け、6/14(火), 21(火)に実施(4/9)
2016年4月 9日 (土)
先日は、学部一年生向けの後期開催の講義を紹介しましたが、今回は、前期の講義。渡辺が全講義を担当するのではなく、15コマのうち、渡辺は2コマなのですが、。。講義タイトルも、去年までが「大学生のレポート作成入門--情報探索から執筆まで--」というのが、もう少し図書館を活用するというか、情報をいかに集めて、それをレポートにするかと言うことで、「大学生のレポート作成入門--図書館を活用したスタディスキル--」というタイトルに。はじめて講義をお願いされたのは、科学者の卵養成講座で講義をお願いした医学部の教授の方から。あれからたぶん、6年目。 レポート、論文を書くというのは、今の日本の国語教育の中では、ほとんど行われておらず、高校までの話ですが。。。論理的な文章を書くと言うことと、それをいかに読み手におもしろく伝えるか。正確な表現と論理性は大事ですが、あまりにdryになり、おもしろくなくては、しょうがないこと。渡辺の師匠である、日向先生が言われていたのは、論文の話ですが、実験方法などのMaterials and Methodsは、実験をやっている間にかけるわけです。その実験の結果が出たほど、Resultsというか、結果を書くことはできる。その結果を見ながら、Discussionを書くと言うこと。その結論を踏まえて、Introをどう書けば、楽しく読んでもらえるのか、また、この論文をどうまとめるために、Abstractを文字数制限の中に入れるのか。最後に、この論文を一言でという、Titleをつける。と習いました。もちろん、訓練をしたら、タイトル、概要、結果、結論、というのを書くことも可能ですが、なかなか。かなりの数をこなさないと。。。未だに渡辺もこの方式で書いているのが実情です。。。
そんなレポートを書くために必要なのは、情報というか、研究であれば、過去の論文など。これらもnetから今ではpdfで見ることができたり。また、実験の方法であったり、遺伝資源であったり。そんなことを講義するだけでしたが、今年は講義だけでなくて、実際に図書館の情報端末を使って、検索も。。。また、研究がどの様に評価され、どの様な評価基準があるのかなどなど。ということが、渡辺の担当分です。
ということで。
講義名:大学生のレポート作成入門--図書館を活用したスタディスキル--
自然科学分野を例とした研究における情報収集(6/14)及び、論文の真実と評価(6/21)
講義内容:前半で簡単に渡辺のやっている植物科学の中のtopic分野とも言える「アブラナ科植物の自家不和合性」という植物の花粉と雌しべ(師匠の日向先生の言葉を借りると、彼氏と彼女)がどの様にコミュニケーションをしているのか、それがどの様に訳に立ったり、サイエンスとして面白いのか、という研究内容の紹介。渡辺の論文が、Natureなどに掲載さえるまでに、どんなことがあったかなども含めて。。。では、その自然科学一般というわけには行かないかもしれないですが、少なくとも、植物科学周辺分野では、どの様に情報を集めることが大事であるか、論文が掲載されている雑誌をどうやって探すのか、その雑誌、論文の評価は、現状ではどの様になされているのかと言うことを講義します。情報というとinformationという単語をイメージしがちかもしれないですが、intelligenceという言葉もそれに近しい単語ですが、研究をする上でとても大事な単語で。。。講義は、全学対象(全学教育科目授業・カレントトピックス)なので、文系、理系関係ない講義枠になっていて、昨年度は160名程度という大規模だったので、実習などをやることから、今年は、60名程度に限定とか。。。どうやって選ぶのかなどもあって。。。
また、2週目は、実際に検索などをやってもらい、databaseにどの様なものがあるかなど、実際にその日から使えるようなweb site情報も。日時:6/14(火), 5講時(16:20-17:50)、図書館グローバル学習室。
自然科学分野を例とした研究における情報収集
6/21(火), 5講時(16:20-17:50)。図書館メインフロア。
論文の真実と評価の実践
そうそう、渡辺の講義の所だけなら、きっとwelcomeになるはず。その当たりは、もう少し講義の予定が近くなったら、お知らせします。あと、もちろん、講義をやるときの、十八番である「出し物」も。その出し物狙いというのもありですから。。。
では、また近くなりましたら、お知らせします。
わたなべしるす
PS. 先日、研究室などに配布された図書館報「KIBOKO(木這子)」にも、この講義のことが案内されていました。あわせて、ご覧下さい。 PS.のPS. 先日もお知らせしましたが、講習会「情報探索のススメ入門編」というのも図書館でありますので、是非、あわせて。。
PS.のPS.のPS. 渡辺の研究室のある建物の隣に、大学の資料館が。そこからでている「東北大学史料館だより第24号」の最初のページの「帝大教授の矜持」とあったのは、拝見して、感動でした。というか、こうした史料が残っているとは。。。渡辺も日々、学ばないと。。。