【アウトリーチ活動】6/18(日)~6/24(土)のアウトリーチ活動(出前講義)(6/20, 21, 22, 23, 26追記)
2017年6月20日 (火)
今週の6/21(水)は、夏至とか。19:30過ぎまで、外ではそれなりに薄暗くて。仙台でなくて、出張先の愛媛で。今週の後半にかけて、少し雨が降るとか。いずれ、少し雨が降らないと、灌水してないところの植栽はかなりつらそう。。。「愛媛・今治」の話題も未だ収まらず。。。一方、「愛媛・松山」ということでは、スポーツ関連でもう少しで世界一に。ちょっと、今治の旗色がよくないのは。。。愛媛ではないですが、兵庫・神戸では南米原産外来種の昆虫が。。外で遊ぶ機会が多くなるこの時期。どこまで広がっているのか。。。かなりの毒性、攻撃性を見ると、。。少しでも早い収束を願いたいのですが、「愛媛・今治」と同様に。。。。もちろん、実態が明らかになることが前提だと思いますが。
6/19(月):今治市立吉海小学校「キャベツとブロッコリー」(2017年度ふるさと出前授業-4)
ふるさと出前授業も3日目。午前中は今治市から三連の吊り橋である来島海峡大橋で結ばれた大島にある「今治市立吉海小学校」。平成の大合併の前は、越智郡吉海町立吉海小学校。学校の沿革を見ると、もっと詳しいことが。来島大橋を渡る手前側には、波止浜にある造船所が。これを見ると、今治が造船の街というのは、理解してもらえる場所。来島海峡の潮の流れはこの日は時間帯がよくなかったのか。あまり速い潮流でなかったのですが。玄関先には、welocme boardがありがとうございました。 5, 6年生合同の受講と言うことで、去年は「花の不思議な世界」でしたので、今年は「キャベツとブロッコリー」。最初に村上校長先生から渡辺の紹介。いつも恐れ入ります。渡辺も自己紹介をしたあと、トマトの栽培経験を活かして、植物の形態のルールの復習。トマトと同じようなルールの他植物は。。。たくさんでていました。よく観察できています。
では、キャベツ、ブロッコリーは。キャベツでの観察はあまりなかったようですが、ブロッコリーの花の観察はしっかりと。では、この2つの遺伝子を持つ「ハイブリッド植物」は、どんなものか。。。最初に、渡辺が高校時代に見た「ハイブリッドライス」の話をしたからでしょうか。そんなことも考えるきっかけになり。。
この後は、5, 6年生それぞれが班ごとに、そのハイブリッド植物を書くわけですが、25minの制限時間の中で。しっかり考えをまとめることができる班もあれば、そうでないところは、先生のサポートも。何とか時間内にまとめることができたのは、niceでした。
この後は、班ごとに、自分たちのグループの意見発表と質疑応答。発表の経験はあっても、質疑応答というのは初めてだったかも。いつもは答えてくれるのは、先生というのが多いでしょうから。他の違う意見とすりあわせると言うことも大事にして下さい。全体が終わったところで、渡辺が解説というか、もう一度、植物の形態のルールを復習。こんなのはあるかな。正しいかなと。吉海小学校の校区内には、たくさんの自然があるはず。それを観察して、あらためて、色々な植物でルールを復習してみて下さい。
最後は、代表の方が今日の講義の感想を。とてもしっかりしていました。また、どこかでお会いしましょう。で、最後の最後は、忘れてなく、みんなで世界に向けて情報発信。
PS. 講義に伺い、講義が始まるまで、また、講義のあとの昼食の時間などを使って、今年度の「ふるさと出前授業」の統括を頂いている村上校長先生と秋に実施できる学校などについて議論、調整を。これまで伺ったことがない、新しい学校にも行くことができそうで、秋が楽しみです。よろしくお願いいたします。「ふるさと出前授業」という実務的な側面だけでなく、昨今の教育事情について、deepな議論をする時間を頂きました。今の小学校で起こっている問題などが10年後には、大学院でも。そう考えると、初等、中等、高等教育の連携をしっかりやらないと。。。常盤小学校の渡部校長先生に続いて、貴重な時間でした。ありがとうございました。
PS.のPS. 週末には、ダイコンコンソーシアムでお世話になった松山南高校(現・大洲高校肱川分校)・田中先生、当時、実験をしていた中川さん(現・松山大)とも、議論をする時間が。SSHで課題研究を行ったり、コンソーシアムで他の高校生との交流の意義など、deepな議論の時間を頂きました。ありがとうございました。さらに、進化したところでお目にかかれることを。。
PS.のPS.のPS. この記事を書いているのは、火曜日の夜。昨日の夜のうちに、すでに、吉海小学校のHPには、渡辺の記事が。。。光速です。。ありがとうございました。残りもがんばらないと。。。
6/19(月):今治市立近見小学校「花の不思議な世界」(2017年度ふるさと出前授業-5)
火曜日の午後は近見小学校。近くにある近見山に子供の頃、テレビアンテナ塔ができた記憶が。。。それによって、ずいぶんテレビがきれいに映るようなったような。その近見地区には、来島海峡の潮流を観測しているところも。つまり、来島海峡をはさんで、隣の学区になるわけで、。橋ができたおかげで不思議な感覚です。
講義内容は「花の不思議な世界」。講義の様子を先生方に写真撮影をお願いするのですが、午前の吉海小学校で「電池切れ」になっていることに、気がつかず。。。予備のバッテリーを使えばよかったのですが。すみません。そんなで、数ある写真となっていますが、こちらの質問にとてもしっかりと発表してくれていました。このところの暑さで、午前中はプールの時間だったそうですが、そんなことを感じさせない元気さで。たいしたものだなと。。。最初は花の名前。しっかり考え、よく観察しているなと。是非、続けて下さいね。 リンゴをモデルにして、受粉から結実まで。花粉に模様がある理由を考えたり、雌しべの先端の柱頭上での花粉管伸長を観察して、何が起きているのか。花粉は吸水して、花粉管伸長するわけですが、「水、つまり、液体」がどこから来るのか。雌しべと花粉が相互に協調して花粉管伸長が起きていると言うことが不思議なようでした。
後半はリンゴの開花から結実の過程を写真を見ながら。摘果をするわけです。日本の農家では。このおかげでみんなが食べているような立派な果実になるわけで。海外に行くことがあったら、是非、リンゴを探してみて下さい。日本のリンゴがどれくらい立派か、よくわかりますので。また、リンゴの品種はたくさん知らなくても、柑橘の品種はたくさん知っているのが、愛媛県というか、今治市の子供たち。さすがです。この秋には、スーパーで、リンゴの品種も覚えて下さいね。
自家不和合性のことも。動画を見ながら。さすがに不思議なことのようです。脳みそもないのに。自分でない花粉がよい理由。。。遺伝子を混ぜて、多様な子孫を残すこと。あと、果実を半分にして、リンゴが花からスタートしたことを改めて。実感してもらえたのでは。
講義の最後には、質問の時間。果実の色が褐色から緑色、リンゴ色というか、その変化の理由。最初に褐色というのが、不思議だったようで。最初から緑色、つまり、葉緑体でないのは、。。たぶん、カエデの葉っぱが出てくるとき、紅葉のように褐色の色をしているのと同じだろうと。多分ですが。。。このあと、2つのクラスの代表の方が今日の講義について感想を。とてもしっかりしていました。1人の方は、品種改良について、こんなに色々なことがあることに不思議に思ってくれたのは、ありがたいなと。最後に全体で、世界に向かって、情報発信と思っていたのですが、。。ここでも慌てて、失敗。申し訳ありません。どうにも年を隠せないように。。。
PS. 学校に伺ってすぐに、玄関先に昆虫というか、スズメバチの死骸が。。。子供の頃には、クヌギの木にクワガタムシ、カブトムシがいるので、取ろうとしたとき、スズメバチが。もちろん、生きているものが。。。虫取り網でスズメバチを捕まえて、そのあとに、クワガタムシを。今、考えると危ないことかも知れないですが、それなりに工夫して。危険度を理解して、トライしていたわけですが。。。花壇の隅っこに。
PS.のPS. この記事を書いているのが、火曜日の夜。昨日のうちに昨日のイベントといっしょに、渡辺の講義のことが、近見小学校のHPに。ありがとうございました。
6/20(火):四国中央市川滝小学校「花の不思議な世界」(2017年度ふるさと出前授業-6)
今年度6月期のふるさと出前授業も4日目で最終日。今治市からは外れますが、四国中央市へ。川之江市、伊予三島市、宇摩郡が合併したのだったような。四国中央市川滝小学校は、旧川之江市になり、香川、徳島、高知県との県境に近いところ。ふるさと・今治からは予讃線の特急で1hr近く離れたところ。今年で3年目になりますが、そもそもの今治市内の小学校での出前講義のきっかけを作って頂いた常盤小学校に伺ったとき、当時の理科専科の先生をされていたのが、村上校長先生。そんなこともあり、今年も伺った次第です。川之江、伊予三島と言えば「紙の町」、製紙業で有名なところ。 講義は「花の不思議な世界」。というタイトルでしたが、村上校長先生から頂いた「講師派遣」の書類には、講義内容について「命を受け継ぐ植物の戦略(受粉と結実)について」とあり、このあたりが「理科の達人」という愛媛県でも認められた理科のすごい先生からのリクエストで。そこで、いつも、リンゴをモデルにした「受粉から結実」にくわえて、「ウリ科のなかまたち」という4年生で講義を行う内容を取り入れながら。ウリ科のキュウリ、カボチャ、ズッキーニ、ウリ、メロンを村上校長先生に用意頂きましたので、形態的には細長い「ズッキーニ」。でも、分類的には「カボチャ」に近いわけで。それを考えることから、スタート。また、ウリ科に限らず、植物の多くが果実を色々な形に変化できることをキュウリとメロンの比較で。
それに続いて、花の名前。5つともよく知っていましたね。名前を覚えるのは難しいにしても、学校周辺、帰り道などで、似たような花を見つけたら、観察してみて下さいと。花があれば、受粉。講義の最後のところで、その実習をしてもらうわけですが、最初は電子顕微鏡写真などを見てもらいながら、その大きさを考えたり、動画を見て、吸水を考えたり。花を見たときのイメージが少し変わったのでは。
講義の後半はリンゴの種類、自家不和合性へ。実習を行う関係で、自家不和合性が存在する理由を考えてもらう時間を省略しましたが、なぜ、他人の花粉は花粉管伸長、花粉管侵入ができるのか、その自然の不思議さというか、戦略の一端を見てもらえたのではないでしょうか。ここから、ウリの果実の横断面の観察。たくさんのウリ科の果実、いずれも3つの種が入る場所(心皮)に分かれているのを、見てもらい。テレビで見かけるとあるものに似ていると言うこともしっかり分かっていて。niceでした。
リンゴの果実の縦断面を見てもらい、蕚片などが残っているのを観察。このあたりでのこり時間との勝負。急ぎ、外で、村上校長先生が栽培されている、スイカ、ゴーヤ、ズッキーニにを使って、受粉作業。雄花、雌花の形態を復習して。実際にスイカとズッキーニを使って交配実習。晴天が続いていて、交配には最適だったのですが、この梅雨の時期、朝晩の寒さというか、気温の低下で生長が少し遅いようで。。。
そんなで、続きの実験は、各自が開花を見つけたらやってみようと言うことで。最後の挨拶のために理科室に戻る途中、玄関先に大きなユリが開花というか、花瓶に。早速これを調達して、受粉作業を。花粉の色が雌しべの先端と違うのもあって、よくわかったのではないでしょうか。そういえば、去年の波方小学校でも実習したのを、講義が終わったあとに、思い出したくらいで。。。年を取るとだめです。。。
最後に、村上校長先生から「今日の講義のことを、是非、おうちで話をしてほしいと。。」。ありがたいことであり、また、児童の皆さんが授業で学んだことを復習する機会、きっかけを作る。さすがだなと。ありがとうございました。10月には、理科研究会にまた、呼んで頂けるというのは、ありがたい限りです。楽しみにしておりますので。
これで、今年度6月期のふるさと出前授業も無事終了。今年度の統括を頂いている今治市立吉海小学校の村上校長先生ともこの秋に向けての出前講義の打合せもできましたので、なんとか、ふるさと・今治に貢献できるようになればと。。。ありがとうございました。「愛媛・今治」というのを少しでもよいイメージにするためにも。。。
PS. 講義のあと、一昨年の四国中央市立川滝小学校・理科学習教材研究グループ・特別講義「植物の不思議と子供の頃の遊びから学ぶ」の時、お世話になった先生が伊予三島駅の近くにある「中曽根小学校」にいらっしゃると言うことで、村上校長先生を交えて、お話の時間を。ここでも昨今の教育事情について、議論する時間を頂きました。ありがとうございました。この秋にもまた、研究会を予定されておられ、その時にも、参加をお願いされておりますので、また、お目にかかることができればと思います。ありがとうございました。
PS.のPS. 夕方にかけて、昨年まで10年間にわたって統括頂いた、前・今治市立吹揚小学校・高橋校長先生と議論する時間を頂きました。昨年度は、島嶼部もということで、関前中、岡村小、岩城小、弓削小という新しい学校へ伺うことができました。今年度は、新しく魚島小学校・中学校をご紹介頂き、伺えることに。高速艇で行く場合は、岩城島、弓削島当たりを経由するのだと思いますが、地理的には、渡辺が通っていた今治市立桜井小学校がある桜井地区の沖になるというか。渡辺自身も初めて伺う場所。今から楽しみにしております。 PS.のPS.のPS. この記事を書いているのは、水曜日。少しずつ、遅れを取り戻しながら、HPへのuploadもできているのでは。そんな中で、ふるさと出前授業の最終日、火曜日には、将棋の「加藤九段が63年間の現役生活」を終えられたと。。。「神武以来の天才」と言われて、「18歳で名人戦順位戦・A級」にという記録も。。。渡辺の現役生活を、と考えると、30年程度。この倍の年数、現役でいることを考えると。。。その息の長さに感動であるとともに、そこまではいかないにしても、こちらもがんばらないと。そんなことを考えた1日でした。
PS.のPS.のPS.のPS. 6/21(水), 13:00. 四国中央市川滝小学校の村上校長先生からmailを頂き、川滝小学校のHPに渡辺の記事があると。ありがとうございました。これはというniceな写真付きで。ありがとうございました。
PS.のPS.のPS.のPS.のPS. 6/23(金), 8:50. 川滝小学校のHPに記事が掲載されていましたが、その中に、渡辺の記事へのlinkの追加を頂きました。ありがとうございました。ずいぶん、前にlinkを入れてもらっていたのですが、こちらの時間がなくて、書くことができておらず、失礼しました。時間の許す方、ご覧頂ければ、幸いです。
6/21(水):愛媛県立西条農業高等学校・特別課題研究実習「作物の観察・管理と受粉・受精」
昨日までの晴天から、昨日の夜から今朝にかけてはかなりの雨という予報でしたが、大雨になったのは、四国でも高知、徳島だったような。また、昼にかけては、その前線が関東、東北に移動して、東海道新幹線も止まるほど。いずれ、瀬戸内はひどい雨でなかった分、恵みの雨になりました。この日に伺った愛媛県立西条農業高等学校の圃場、グランドを含めて、ずいぶん水たまりもありましたので。そういえば、北陸、東北も梅雨入りしたとか。。。雨の季節到来です。 西条農高に伺うのも、今年で3年目。今年も、別府先生にお世話になりました。いつもは、講義をして実習というパターンですが、今回は、実習をして、講義。野菜類の栽培ハウスへ行く途中には、田植え用のイネの苗が育苗されていて。そろっていました。さすがと思いながら。課題研究では、外の野菜を栽培しながら、考える班とそれの加工をする班に分かれてやっているとか。今回は全体がそろっての実習。最初に、トマトの栽培条件というか、管理条件を変えての比較。同じ種子、つまり、遺伝的背景であっても条件で変化するわけです。それをまざまざと見て。。では、その表現型をどの様に記述するのか。おもしろい取り組みでした。がんばって下さい。
そのあとは、ウリ科のキュウリ、スイカを使っての交配実習。メロンを1ヶ月以上前に交配して、肥培管理をしているようですが、それ以来だったようなので。スイカは天気がよくて、早朝というのが交配に適していますが、あまりよい条件ではなかったですが、うまくいくことを祈りつつ。また、少し種が違いますが、今年も、スイカとキュウリの交雑実験を。どうなったかは、また、HPででも拝見できれば。
トマトの栽培しているところで、少しだけ講義。基本、トマトには、果実の果柄に離層が形成されます。それによって、収穫しやすいわけですが、。。ただ、加工用のトマトとなれば、離層がない方がよいわけで。岩手大・農学部にいたころ、東北農試だったか、野菜試で、離層ができないものが育成されていたような。。。そんなことを。最後の観察場所は、大事な「メロン」。日焼けしないように、新聞紙をかけていますが、よくできていました。一部、裂果を起こしたものがあって、ここまでのは、初めてでしたが。。。ということで、普段、野菜の管理をしていると思いますが、少しだけでも、見る眼が違ってもらえればと。。。最後は、世界に向かって情報発信。
PS. 農業の実習指導をされる先生の部屋にお邪魔すると、大学で見かけるようなものであったり、こちらの参考になるようなものも。温暖化の影響ではないと思いますが、この時期から蚊取り線香がフル稼働。また、農学というか、生命科学というか、植物を扱う上で重要なことを書かれた黒板も。日々、しっかりするようにというコメントも。いつぞやの大阪府立天王寺高等学校でも、それらしい言葉が。。。どこも同じなのだなと。反省しきりでした。
PS.のPS. すぐに忘れるので、この記事を書いているときに。お昼の特別講義が終わった時間に、実習担当の先生がこちらの午前の講義、自習について、見学というか、議論の時間に。自然を観察して、できるだけ当たり前と思わないように。そんなことを指導して頂きたいと。。。今後ともよろしくお願いいたします。
PS.のPS.のPS. 16:40頃. 西条農高のHPに渡辺の記事を見つけました。ありがとうございました。こちらは、残りの記事も急ぎ、uploadするようにしますので。
6/21(水):愛媛県立西条農業高等学校・特別講義「高等植物における生殖・受粉反応」
課題研究に伴う自習などのあと、実習を行った受粉、受精という生殖にまつわる講義を。講義はいつもは、教室を使うのですが、今回は会議室で。歴代の校長先生の写真がある部屋でというのも、久しぶりのような。その会議室への移動の時に、変わった植物というか、ソテツの観察。ソテツの葉っぱは、「堅い、痛いもの」と思われがちですが、葉っぱが出始めた頃は、実は。。。東北で観察するのは、寒さの関係で難しいと思いますが、温暖な場所であれば、できること。あとは、以下にそれに注意が向くかと言うことだと。 講義の最初は、農作物の「花」から、その作物を理解する。こちらが思ったよりたくさんの作物の花と作物がlinkされていて。よく観察しているなと。niceです。というか、普段の先生方の指導の賜物だなと。そのあと、受粉反応の動画を。受粉したあと、花粉管伸長が起きるというのは、教科書的なこと。それを実際のように見ると、なるほどと。
では、受粉はもちろん、同種内でなければ、「種(しゅ)」として維持できないので。。。ただ、一方で、植物は両性花なので、雌雄の生殖器官が同居しているわけで、。。これだと、自殖がおきやすいと思うわけですが、実は、植物も工夫をしていると。。。その1つが自家不和合性であると。。。
果樹などの教科で学ぶ訳ですが、実際に花粉の動態を見ると、なるほどだったのではないでしょうか。百聞は一見にしかずというか、みえないところで、そんなことが起きているのだと。後半は、品種改良の話。なぜ、品種改良をするのか。その目的、方法論など。F1雑種育種をする時、雑種強勢を期待するわけですが、その実例も。種袋を見たら、F1雑種か、そうでないかのポイントも。是非、近くのお店で種袋を見つけたら、なるほどと思ってもらえれば。。。ということで、実習と講義をあわせて、植物の生殖と言うことが少しでも身近になってもらえれば、ありがたいなと。。。
PS. この記事を書いている間に、学校から農産加工実習で作られたものを。ありがとうございました。梅雨の晴れ間など、暑い時期に研究室のみんなで頂きたいと思います。ありがとうございました。
6/21(水):愛媛県立西条農業高等学校・特別講義「農学・生命科学入門」
午前の実習・講義に続いて昼休みには、特別講義「農学・生命科学入門」。ちょうど、講義で伺った期間中、2年生は修学旅行だと。渡辺が高校時代に修学旅行は8月の夏休みに「信州方面」。覚えているのは、黒部ダムと明治村。今頃になって、改めて、行く機会があればと思いますが、時間がついて行かず。。。 さて、前置きが長くなりましたが、お昼休みの特別講義。2年生がいないこともあり、5名の受講生。時間も短いこともあって、植物に興味があると言うことから、植物の生殖と自家不和合性の所まで。もう少し時間があればと。いずれ、植物の不思議な側面は理解してもらえたのではないかと。。。是非、普段の作物栽培で観察力を養成してみて下さい。
PS. 午後からの天候の晴れ間を見て、圃場の見学を。野菜、花卉、果樹など多様なものが栽培されてあり、その肥培管理力はこちらが及ぶものではなく、。。こうしたことも学んで、普段の研究に活かさないといけないのだなと。。。とても参考になりました。ありがとうございました。
PS.のPS. 帰り際、倉橋校長先生から、現在の農業事情に関して、熱い提案を頂きました。何とか、そうしたことを先端サイエンスで解決して、愛媛、ひいては、日本の農業に貢献できればと思います。ありがとうございました。とても参考になりました。
PS.のPS.のPS. 6/26(月), 18:20. 遅くなったのですが、愛媛県立西条農業高等学校からの帰り道。渡辺の小学校、中学校の11級先輩の方にお目かかる機会が。ご近所の懐かしい、渡辺の同級生の方をご存じであったり、何より、渡辺と同じ「育種学」を専攻されていたようで、学会などでもお目にかかった「一井先生」の助手時代をご存じとか。。。渡辺が学会でお目にかかった時は、教授だったように思いますので。世の中、狭いものだと。。。びっくりでした。これからもよろしくお願いいたします。
6/22(木):香川県立観音寺第一高等学校・SSH特別講義「大学教授からの進路選択アドバイス」
前日までの愛媛県内での出前講義が終わり、隣の香川県に。予讃線でつながっているわけですが、平成の大合併以前であれば、今治市、周桑郡三芳町、東予市、西条市、新居浜市、土居町、伊予三島市、川之江市で、観音寺市になったのが。いまは、今治市、西条市、新居浜市、四国中央市、観音寺市というパターンに。もちろん、特急列車の停車駅は変化がないのですが。 この4月からII期目のSSH実施校に採択された香川県立観音寺第一高等学校。今年度からの5年間も運営指導委員を賜りました。I期目を凌ぐようなすごい発展を楽しみにしております。その第1弾は、SSH実施校になる前の2010年から行っている「キャリア教育」の講義、今年で7年目に。簡単な履歴で自己紹介。もちろん、渡辺の研究内容を使っても。「愛媛・今治」ということを言わなくても理解してもらえる、お隣の県なので。昔は夏の甲子園の予選は愛媛県、香川県で北四国代表でしたので。今回もギリギリで訪問でしたので、失礼しました。慌てての講義のスタートで、カメラをお願いするのを失念していたり。。。
小学校時代の道草で色々な経験をしていて、いつもの「ツバキ」問題。ストライクで答えてくれるし、「缶蹴り」での戦略も理解、体験しているのは、感動でした。7年間の講義の中で一番よかったと思います。高校時代、その先も今の思いを緩めることなく、発展して下さい。また、渡辺が小学校の時に考えていた「科学者」。当時のテレビの影響。もちろん、今もその科学力が達成されてなくて。そんな渡辺の小学校の時の目標よりも、今なら、28連勝の藤井聡太八段の小学校の時の目標。ここに来るまでに読んだスポーツ新聞に、そのことが書かれてあって。。それを紹介。是非、読んでみてください。あらため。きっと、これからの人生の糧になると思いますので。
高校で学ぶことには、その先の基礎力として意味がある訳なので、大事にしてほしいと。まだ、大学で何を学ぶのか、大学までの師匠、友達などを大事にしてほしいと。きっと、どこかで一緒に仕事をするなど、お世話になるはずだからと。また、母国語である、日本語を大切にしてほしいと。また、情報収集力、座右の銘など。もちろん、最後はいつもの「組織論」。何とか、予定通りの発表時間で終わることができました。ほっとでした。バタバタでしたので。
最後の質問の所は、20minあったのですが、それでも足りないくらいのたくさんの質問で。全部に答えられず、申し訳なかったです。その質問はたしか、「高校生として、今、何をすべきなのか、普段の学習だけでよいのか、他のことをしなくてよいのか」、「漠然とした夢しかなくて、何を学べばよいのか」、「組織論として考えるのはよいが、勧善懲悪なので、その組織論でよいのか」、「謎のコメが日本を狙うという番組の何が進路を決めるきっかけになったのか」、「高校3年生の時に、目指す学部が変わることに抵抗感というか、問題はないのか」くらいだったと思います。たくさんの質問を頂きました。いずれも興味深い質問で、こちらもがんばって、可能な限り回答しましたが、よかったでしょうか。いずれ、こちらにはとてもniceなdiscussion timeでした。
最後は、代表の方からのお礼の挨拶。とてもしっかりしていて、感動でした。最初にも書きましたが、これまで多くのこの類いの講義を行ってきましたが、よく考え、また、しっかりした経験、体験をしていて、それに基づいて行動できているのは、すばらしかったです。次年度以降の課題研究などの活動が楽しみになってきました。また、その時まで。
PS. 人生というか、普段の生活というか、色々なことが「下剋上」というのはあること。昨日のサッカー・天皇杯全日本選手権では、J1の4つのチームが下位のチームに「ジャイアントキリング」。。。その中に、いつも応援しているチームも。どの世界もうかうかできないと言うことかと。自分自身、そうならないように、気持ちを締めないと。。。
6/22(木):香川県立観音寺第一高等学校・SSH課題研究発表会
午前の発表会に続いて、午後一のイベントが3年生による「SSH課題研究発表会」。10課題について、2月のポスター発表から、さらに進化した口頭発表であったのは、niceでした。発表課題も物理、化学、生物、地学、数学という多岐に及び、興味深いものでした。もちろん、もう少し工夫をしてもということもあれば、しっかりと質疑に対応できているグループも。 前回も書いたかも知れないですが、プロスポーツを数学で解析。おもしろい試みだなと。ただ、渡辺が応援しているチーム(プロ野球、Jリーグ)についてのコメントがあって。なるほどと言われる場面と。実際にそうではないなと思えることも。資金力のあるチーム、そうでないチームなど、それぞれの戦略、戦術があるはずで。。。その当たりをもう少し考えて解析できたら、おもしろいのでは。さらに、進化、深化して頂ければと。
発表の最後のところで、講評をお願いされて。。。あらかじめのお願いがなくて、びっくりでしたが、国語力の充実など、これからの発展の方向性につながって頂ければ幸いです。ありがとうございました。 PS. 最後の講評のところで、教育センターの方から渡辺の質疑に対して、鋭い指摘が。。。サッカー日本代表の監督。いつのワールドカップの時、誰だったのか。明らかなミスでした。日々の勉強が重要だと。改めて反省でした。
6/22(木):香川県立観音寺第一高等学校・SSH運営指導委員会
今週最後のイベントが「香川県立観音寺第一高等学校・SSH運営指導委員会」。II期目のSSH実施校となり、渡辺も6年目。先週も福島県立福島高等学校のSSH運営指導委員会。色々なSSH実施校に関係していることもあり、どの様な立ち位置でコメントするかというのは、いつも難しい問題だなと。。。
II期目からの大きな問題は、課題研究を学年全体での波及。結構、難しいことではないかと。どうやって、質の高い研究と広い研究をまさに、二律背反の事象をどう解決するのか。いつだったかも、宮城県仙台第三高等学校で講義をした内容だったような。。。また、母校への還元というか、多くの場合、大都市で卒業生は活躍しているわけで。その当たりの人材をどの様に活用するか。。。渡辺自身にも身につまされる問題で。 最後にJSTの主任調査員・鈴木様からコメント。全校体制という意味で、全教員で行い、全生徒で。というのが、トレンドというか、文科省の方針だと。。。評価方法も新しいものがあるとか。色々なことが参考になりました。渡辺が関わっているSSH実施校などに還元できるのではないかと。ありがとうございました。
PS. 運営指導委員をされている香川大・工学部・長谷川先生。そういえば、1月に2週連続でテレビに登場。渡辺はテレビ出演がなくて。。。そんな機会があれば、改め、参考にしないと。。。