鹿児島県奄美大島の名瀬では54年ぶりで、1月に25oCを超える「夏日」が2日連続で記録。仙台も例年なら日陰に雪があっても1月終わりなのに、そんな風景もなく。10oC近い気温だったり。日本海側の県でも雪不足でスキー場などで問題になっているようですが、春以降の水資源への影響が出なければよいのですが。。。そうそう、発表会があった山形県東根市も雪がない。。。日本全体が暖冬なのだと。。実感でした。。
1/24(金)-25(土):東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会・評価者
アウトリーチ活動を東北地区の高校で行うようになったきっかけが、10年あまり前の岩手県立水沢高等学校での東北地区SSH実施校の発表会への参加。本来は別の方がお願いされていたのをピンチヒッターだったような。。。その当時、東北地区でSSHを実施しているのは3つくらいの高校だったような。。今年度は、かつての参加校も入れて、19校。サイエンスを通じて「観察する」、「考える」と言うことを学ぶ機会が多くなったのは、よいことなのだろうと。なにより、250名を超える参加者が、「サイエンス」という言葉でdeepに議論するのは、よいことと言うか、楽しいことだと。で、今年は、運営指導委員を賜っている山形県立東桜学館高等学校での開催。 1日目は、参加校を代表して、口頭発表。それに対して、評価者からコメント・質疑応答など。2日目は、ポスター発表。いくつかのこれというポスターについて議論する時間もあり。また、東北地区と言うことで、何らかの形でコラボしている学校の方々ともよい交流の時間も。。。次年度につながるような案件もあり、よい機会でした。最後になりましたが、今回の機会を頂きました、山形県立東桜学館高等学校・官校長先生、小野先生、兼子先生をはじめとする関係の先生方に、この場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。今後もよりよいコラボができればと思います。
PS. 発表会の合間に、科学者の卵養成講座の参加者が声をかけてくれたり。。。ありがたいことです。また、SSHなどでお世話になった先生が指導されている生徒さんたちとも、おもしろい議論ができました。ありがとうございました。
1/28(火):仙台市立館小学校・特別講義「環境問題を考える」
大学のこの時期は、学位審査、講義の評価など、師走よりも年度末の方が師走ではないかと思うような。。。そんなことを言い訳にはできないのですが、今週のアウトリーチ活動の報告が後回しに。。。反省です。本来なら、この時期には「降雪」があるはずなのですが、雪ではなく、雨降り。それも季節外れのかなりの降雨で。そんな火曜日は、今年度最後の仙台市教育センターとのコラボの出前講義で、仙台市立館小学校へ。玄関先には、welcome boardが。ありがとうございました。講義内容は、先月の長命ヶ丘小学校と同じ「環境問題を考える」。 館小学校には、夏休み前に「花を解剖して花の構造を理解しよう」の出前講義で伺って以来。今回は6年生向けに「環境問題」の講義を。最初に、大友校長先生から過分なご紹介を頂き、「環境」と言うのを理科だけでなく、毎日の生活から考えて見ようというところからスタート。今の小学生もクラスでの席替えはとても刺激的なこと。また、学校の帰り道に思わぬものを見つけたりできるの、ある意味で「環境要因」。渡辺が子供の頃には、道草をして、山道をかえったり。そんなちょっとしたことから、環境を考えてほしいと。もちろん、地球温暖化、マイクロプラスチックなど、現在のトピック的なことはありますが、毎日の生活に関わる問題なのだと。
そんなきっかけのあとは、実際の例を。生き物はある環境に適応していきているもの。ということは、他のところから持ってきて、それらの遺伝子が混ざるのは。。困ったことになるはず。だから、飼育をはじめたら、放置することなく最後まで責任を持つこと。また、最近では、環境浄化というか、害になっている生き物を排除するというテレビも。こうした番組から「生き物」を解放系に出す問題を理解してくれていたのは、何よりでした。難しい環境問題に興味を持つことも大事。でも、その前に、学校、自宅、校区、広くは仙台の環境に興味を持って、自然観察をすることが大事だろうと。しっかり、豊かな自然観察をして下さい。これからも。。
講義の前後に、大友校長先生と昨今の教育事情についての議論の時間を頂きました。若い先生方をどの様にして教育するのか、また、その振り返りをどうするのかなど、とても刺激的な現場のあり方を拝見できました。ありがとうございました。また、次年度からの新たなコラボについても議論できました。よりよい形で発展させることができればと思っております。よろしくお願いします。最後になりましたが、今回の機会を頂きました、仙台市立館小学校、大友校長先生、6年生の担任の先生方をはじめとする関係の先生方に、この場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。今後もよりよいコラボができればと思います。
PS. 今回の講義は近隣の小学校などに公開と言うことを伝えて頂き、2つの学校から3人の先生方に加えて、校内で時間のある先生も、聴講に。ありがとうございました。渡辺の今回の講義が小学校の先生方の毎日の授業の何かに活かされれば、望外の喜びです。ありがとうございました。
PS.のPS. 学校を表す樹木として「モミの木」(話を伺ってからすでに数日たって、記憶が定かでないのが、問題で。。。)が。樹勢が少し弱っているようなのですが、渡辺にはknow-howもなく。。。何とか、根のはりがよくなる様なことができればと。樹にとってよい「環境」になることを祈りつつ。 PS.のPS.のPS. 講義当日の夕方には、館小学校のHPに渡辺の記事が、ありがとうございました。
1/29(水):岩手県立一関第一高等学校理数科課題研究発表会・評価者
今年の暖冬は岩手県でも。普通であれば降雪のところが降雨で、積雪がない。今年からSSHに採択された一関一高の理数科課題研究発表会に、コメンテーターとして。研究内容の一部は先週の「東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会」でも拝聴していて。改めて、なるほどと。こんな工夫ができるのではと言うような内容も。年度末と言うこともあり、十分な議論を生徒さんとできなかったですが、次年度はもう少しdeepにコラボできればと。最後になりましたが、今回の機会を頂きました、遠藤校長先生、SSH担当・宮本先生、柿木先生、佐藤先生をはじめとする関係の先生方に、この場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。
1/31(金):埼玉県立熊谷西高等学校・SSH運営指導委員会
夏の前後にも、埼玉県立熊谷西高等学校で運営指導委員会があったのですが、こちらの体調管理不足で、参加できず。。。初めての運営指導委員会。運営指導委員会の中身については、ある意味で、それぞれの学校の特徴などもあることから、細かなことはご容赦を。少しでもよい方向にと言うことで、建設的な議論であったので。来年度の発展が楽しみだなと。
そうした中での議論で、AIなどで、自動翻訳などがされて、日本語でしゃべれば英語に翻訳してしゃべってくれる、英語を聞いても日本語で理解できるという時代もそんなに遠くない離し。では、そんな時に大事なことは。「リベラルアーツ」とか。このカタカナ文字をどの様に解釈するのか。。。難しいところですが、渡辺の理解は自分自身の確固たる専門性と幅広い教養というか、一般常識に対する自分の考えを持つことではないかと。広い知識、また、それに対する意見というのは、長年の研鑽の結果でもあるような。。いずれ、これからの日本を背負って立つ世代への言葉としてだけでなく、自分自身にも刺激的な議論の時間でした。
1/31(金):埼玉県立熊谷西高等学校・SSH生徒研究発表会・評価者
運営指導委員会に続いて、ポスター、口頭発表会。ポスターでは、植物、生物に関するところでいくつかの議論を。自家不和合性ではないですが、遺伝的多様性をもたらす「生殖」についての研究も。こちらの理解不足なところがありましたが、発展的な研究についても議論でき、楽しい時間でした。少し気になったのは、発表タイトル。できれば、そのポスターの核心部分を突いたタイトルであればよいのではないかと。その方が、発表者、聞く方ともに、齟齬がないような。。。
口頭発表の最初に中村校長先生から開会の言葉が。その中に「発表者を含めた参加者への敬意を表して」と言うような話があり、しゃべるだけでなく、聞く側もそうした気持ちを持つことの大切さを改めて、こちらも実感。発表内容は、それぞれの学校での課題研究等の特徴を表していることから、ある意味で企業秘密のようなところもあって。詳細はご容赦してほしいのですが。。。ただ、自分たちから学ぶ、理解したことを深める、どの様に伝えるのか、ということについては、こちらも十分に理解できました。
いつものことですが、そうした「熱い発表」に対して、可能な限りの「質問」でお礼を。これからの研究発展のきっかけになれば、うれしいのですが。いずれ、環境問題、部活動からの問題、通常の課題研究などなど。よい刺激を頂きました。ありがとうございました。最後になりましたが、今回の機会を頂きました、埼玉県立熊谷西高等学校、中村校長先生、新井教頭先生、SSH主任・北原先生をはじめとする関係の先生方に、この場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。今後もよりよいコラボができればと思います。
PS. 発表会のある熊谷から大宮の間は上越線。途中の駅の中に「北鴻巣」、「鴻巣」と言う名前が。昨年末に原稿依頼があり、とある植物遺伝学、育種学の礎を築かれた方の紹介文を書いたとき、戦前に「鴻巣」と言う場所に、農事試験場が同じ埼玉県内の「西ヶ原」から支場としてできたのだと。時間の関係で、その場所を見ることができなかったですが、実際の場所を見て、そこで何が起きて、何が育種されていたのかを考えると、今まで見えなかったものが見えるのだろうと。そんなことをふと。。。出版物になったところで、改めて、その紹介をしたいなと。
PS. 慌ただしさで、写真撮影を失念。。。お許し下さい。会議・発表会はいずれも盛会でしたので。
わたなべしるす
【アウトリーチ活動】東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会、仙台市立館小学校・特別講義、岩手県立一関第一高等学校・理数科課題研究発表会、埼玉県立熊谷西高等学校・運営指導委員会、SSH生徒研究発表会(1/24, 28, 29, 31追記)
2020年1月25日 (土)
2019年を振り返り、2020年を迎えて。。(1/1)
2020年1月 1日 (水)
2019年大晦日、横浜では20oCを超えたとか。。。気温が高めに推移したと言うことを如実に現したような最後の1日。明けて、お正月は気温が低めとはいえ、比較的穏やかな天気に。年末年始にかけては、どんなからくりなのかと思えるような事件も。。。からくりが分かれば。なるほどなのでしょうかが。 で、2019年の目標は、「正念場」、「断崖絶壁」、「上昇」、「渾身」、「真正面」、「完璧」という6つの言葉で、1年間を過ごしましたが、「断崖絶壁」という「正念場」からの脱却には。。。さらなる「上昇」に向けての「真正面」からのトライも今一歩。。。何事も「渾身」の力で「完璧」にと言うことの重みを改めて、実感。反省の1年間でした。
こんな2019年を踏まえ、渡辺の退官まで11年となる2020年の目標は。「悲願」、「到達」、「進化」、「海図」、「逸材」。10年で「達成」できる「海図」を作りつつ、現時点で「到達」できる研究を推進する。さらには、これまでの教育研究を「進化」させ、大きな研究成果という「悲願」を達成すること。また、2020年度が領域ものの科研費の最終年度。次の領域立案に向けて、これという「逸材」を見いだし、新たな変革をもたらせることができるように。これらを達成することをこの1年の目標として、教育研究に精進したいと。。。今年もよろしくお願いいたします。
わたなべしるす
PS. 年末には、冊子体への掲載があったとか。。。研究室が開いたところで、お祝いを予定したいと。うれしいですね。こうしたことも。。。さらに、多くのこうしたこと、研究成果を発表したいなと。
今年もありがとうございました(懺悔の報連相編)
2019年12月31日 (火)
どうも、どうもどうも、マスコでございます。
もうすぐ2019年も終わりますが、如何お過ごしでしょうか。
令和元年もあっという間でしたね、来年も良い年になりますように。
さて、今年最後なので、ここでご報告しておきます。
実は、我々が試薬などで大変おせわになっておりますThermo Fisher Scientific様が開催している、川柳 in the lab.2019に私の川柳がのりました。
毎年、ラボのあるあるや悲哀、くすっとするこぼれ話を川柳にまとめ、コアなファンを持つこの企画。同冊子は、学会のブースで大人気と聞いております(毎年、伊藤さんにこっそり見せてもらうのです)。
今年、私も投稿してみよう、と、6首ほど投稿しましたが一番エッジの効いた句が選ばれまして。
(バンドない dNTPs 入れ忘れ という、当時PCRでやらかした事を詠んだ句と、あと5句)
入賞こそ逃しましたが、冊子に載りまして(第3章の愛すべきボス編に載りました)。
副賞のタオルとクリアファイル、冊子を頂きました(Thermo Fisher Scientific担当者様ありがとうございました)。
ご存じの方はご存知でしょうが、当研究室のボスは出張の多い愛すべきボスです。
これからも体に気を付けて、世界中を飛び回っていただきたい!そんな気持ちを込めました。
雅号の次世代テクニシャンは、こうありたいものだ、という心持を込めたもので、実際の私はPCRにdNTPsを入れ忘れるほどの学部生もびっくりのポンコツ太郎であります。
ボスにいつ報告しようかと考えあぐねて、年末になってしまいました。
ホウレンソウ(報告、連絡、相談)こそは社会人の基本であります。
今年のことは今年のうちに。
なべさん!載りましたよ!(事後報告)
という訳で、来年もよろしくお願い致します!
マスコ
第37回生命科学セミナー「ハロタグを利用した蛋白バーコード技術の開発とその利用」開催(12/26)
2019年12月26日 (木)
暦の上では、もう少し2019年があるのですが、諸事情で今年は26日が最後の日。もちろん、やり残したことがたくさんあるので、あれこれと宿題があるのですが。数日前には、雪が舞っていましたが、今日は夕方にかけて雨。ずいぶん、気温が暖かいのだろうと。。。暖冬とはいえ。。雪不足が来年のイネ、ムギ、野菜、果樹などの作柄に影響しなければよいのですが。 そんな中で、理研・矢崎博士に「ハロタグ」を利用した技術開発とその応用と言うことで、お話しを頂きました。これまでも、固相の上でタンパク質相互作用も話してもらったのですが、今回はタンパク質と遺伝子の組合せでの実験系。なるほどと。。。おもしろいことに使えればと。発表された論文などの情報はこちらから。年末の忙しい時期にありがとうございました。何かでコラボができればと。。。
わたなべしるす
韓国出張2019+ケーキ会
2019年12月26日 (木)
M1 矢野です
12/16-19の間、なべ研5名(なべさんは30h弾丸だったとか。)は韓国に出張に行っておりました。
すっかりダイアリー書くのを忘れていてこんな日にちに。
今回の出張は韓国との二国間協定を利用した会議で、韓国の順天(スンチョン)大学、神戸大学、東北大学が参加しました。
前日入りして、美味しい韓国料理を食べて会議に備え、次の日の朝、公共交通機関を乗り継ぎ順天大学へ!
(画像は夜ですがお気になさらず。)
なべさんのありがたいお言葉(開会の挨拶)によって、始まりました。
今回の会議では各大学数名ずつが口頭発表を行いました。
なべ研からは、古井さんが。
英語での発表ということもあり、韓国出発前には入念に発表練習を行っていました。
そのおかげか、本人曰く、とても緊張したとのことですが大変立派な発表だったと思います。
また、他大学の方の発表についても、様々な実験材料、手法、着眼点からの研究で、大変興味深く有意義な時間でした。
そしてみんな英語がうまい。特に神戸大のD2のあの方。。。
そして参加者のみんなで記念撮影。
ここから先は韓国で食べた美味しい料理などを。
参鶏湯。独特の香辛料が入ってて美味しい。
中にライスが入っていたのですが、煮ずに焼いて七面鳥を用いればクリスマスっぽいんじゃないかと思ったり。
一時期、日本でも大流行したチーズタッカルビと商店街?みたいな古き良き?韓国の料理屋さんで食べたビビンバ。
そして焼き肉。
今回の出張を通して、神戸大、順天大の先生方や学生と食事をする機会が何度かあり(多分食事の半分ぐらいはご一緒しました)、
研究のことや研究室のことから他愛のない雑談まで、様々なことを話しつつ親睦を深めることができました。
初めて韓国に行って思ったのは2つ。
・料理は大体辛い!よくわからない香辛料入ってる!でもうまい!
・ハングル文字がわからない!文字自体が自分の理解できる形式なのは大事だなと。あと英語も大事。
世間では、昨日はクリスマスということでなべ研でもケーキを食べました。
雨の中、藤崎まで買い出しに行ってくれた
古井さん、金さん、ありがとうございました!
食べたケーキの一部を!
なべさんの音頭があって、
みんなでワイワイとケーキを食べました
ここ最近、なべ研で実験をしている高校生の方も一緒に。
ビターチョコレートの濃厚な味わいとほのかに香る洋酒がマッチしてて絶品でした。
世間一般のクリスマスから一日遅れのケーキ会でした。ごちそうさまです。
クリスマスも終わり、今年も残すところあと5日、少し気が早いですが良いお年を!
僕はペットのハリネズミといっしょに仙台の冬を乗り切ります
ではこの辺で。 M1矢野