東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2017.03.29

What is 海外研修? その4

こんにちは。埼玉県立浦和第一女子高等学校の川崎弥矢です。What is 海外研修?のその4ということで、5日目の3/22について書いていきたいと思います。

     

〈3/22〉

この日は、STEMワークスと地学研修がありました。

     

書道.jpgあとちょっとしたら負けそうなくらい上手かった。。

(科学者の卵のTwitterから画像を引用させていただきました。)

STEMワークスとは、科学者の卵の高校生(日本側)が、STEMの生徒(アメリカ側)に日本文化を教えるというものです。前のブログで「とても恐ろしい企画」と書かれていましたが、その通りかもしれません。卵の受講生が4つのグループに分かれて日本文化(あとちょっと理科?)についてSTEMの中学生や高校生に教えるというものでした。私のグループが教えたのは書道で、他には折り紙、家紋と紋切り遊び(花の解剖)、紙相撲のグループがありました。この準備を通して、日本人でも日本文化について実は知らないのだと知り、勉強しなおしました。

この日の対象は、中学生で3回行われました。昨日のフィールドワークでSTEMの生徒に聞いたところ、アメリカで中学生とは11歳から14歳だそうです。しかし、自分より大人っぽく見え、緊張しました。1回目の授業はトラブルもありバタバタでしたが、2回目から盛り上がってきたり、上手く説明できたりなど少しずつ成長できました。たくさんの生徒がいたので、教室を見渡してみると、様々なルーツを持っている方がいて、多民族国家なのだと実感しました。難しかったことは、1つ1つの英語のスペルに合わせて、ひらがなやカタカナを説明すると、日本語に無い音が出てきてしまうことです。日本語には無い音があることを説明するのが難しかったです。

     

トカゲ.JPG捕まえてくれて触ることができました!普段は怖くて触れません。

地学研修では、STEMから歩いて行ける距離にあるSycamore Canyon 自然公園に行きました。2つのグループに分かれて、STEMの生徒さんに動植物について教えてもらうコースと、UCRの生徒さんに地質学などについて教えてもらうコースを順番に受講しました。

動植物のコースでは、たくさんのトカゲと虫、植物を近くで見させてもらいました。実際に触らせてもらうと、尖っていて硬いもの、柔らかいもの、大きなもの、小さなものなど、様々な種類のトカゲがいました。虫では、テントウムシやアブラムシ、アリが多く見られました。バッタも1匹見ました。調べてみると、アブラムシは植物の茎などに群生して、植物の汁を吸う習性があるそうです。リバーサイドは砂漠気候に近く乾燥しているので、少ない水分を求めているのだと考えられます。また、アリと共生することで名高いようで、アリもアブラムシも大量発生していた理由に納得しました。植物では、Poison oakというのを教えてもらいました。葉の表面から毒を含む油を分泌していると言っていました。辞書を引いてみると、北米東部に生育する毒の強いウルシの一種だそうです。漆は日本で工芸品に使われているので、身近に感じました。

地学研修では、40億年分を歩きました。水晶の積み重なり方、放射性炭素の量で、どのくらい前のものか特定できます。それを利用して調査したところ、エリアによって年代が分かれていたそうなので、実際に歩きながら40億年分を凝縮して学ぶことができるのです。この自然公園には、人が住み始めた300から400年前の自然が残っていて、様々な自然を身近に感じることができました。近くに車が多い道路があるのにも関わらず、自然が残っていることは凄いと思いました。日本と気候や動植物、地質が大きく異なっていました。

     

サンタ・モニカ.JPGサンタ・モニカの様子。地名にスペイン語が使われていることが多いそう。

この日のホストファミリーとの交流では、サンタモニカの海岸に遊びに行きました。ここもリバーサイドや日本とは環境が異なっていました。ショッピングの途中には、携帯電話ショップの店頭でVRを体験させてもらいました。今まで体験したことがなく、おもしろかったです。これも最新科学の1つで、普及が進んだことで、店頭で無料で体験できるまでになったのかなと思います。

         

次回は3/23(6日目)についてです。

投稿者:埼玉県立浦和第一女子高等学校

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