こんばんは、宮城県仙台二華高等学校の小林雅望です。
本日の講義は「DNAと遺伝子組み換え植物」についてでした。伊藤先生の講義は面白く、分かりやすかったです。ありがとうございました。私は植物の遺伝子組み換えの方法すら知らなかったのですが、今回簡潔に教えていただきすっきりしました。アグロバクテリウムに電気ショックを加えるだけでアグロバクテリウムの遺伝子組み換えが可能になり、その組み換えアグロバクテリウムですぐに植物の遺伝子が組み替えられるのは、手軽で驚きました。ここで先生に質問です。アグロバクテリウムの遺伝子には様々な種類がありますが、そのなかで特定の遺伝子と組み替えたい遺伝子を入れ替えることはどのように行うのでしょうか。あるいはただ遺伝子を入れるだけでよいのでしょうか。その場合、植物に入る遺伝子は、組み替えたい遺伝子とアミノ酸を作らせる遺伝子と分裂を促進する遺伝子、ということになりますが、組み換え植物に特定のアミノ酸が増えることは問題ないのでしょうか。
ONION1遺伝子についてのお話も興味深かったです。表皮ができないONION1遺伝子をもつイネが大きく育たないことについて、私は不思議だと思いつつも理由が思いつかなかったのですが、直後に、表皮ができることが内部の形成に必要であり、表皮から内部に指令が出されることで内部が出来上がる、という話を聞き、納得しました。別々の組織に見えても形成に深く関りがあることに驚きましたが、表皮がなく内側がむき出しの場合、水がすぐ蒸発してしまううえ菌にもすぐ感染してしまうので当然のことかもしれません。今の私は先生がおっしゃったような考えを仮定として思いつくことができませんが、これから多くの先生方の講義を聞いて様々な視点を取り入れ、多くの仮定が浮かんでくるようにしていきたいです。
レポートを短時間でまとめることは大変でした。これを乗り越えなければ研究コースへの道は開かれないので必死に書きました。植物で遺伝子組み換えをするアイデアについて、私は食肉植物を組み替えてたくさん家の中に入ってきた虫を食べてもらおうと思い①虫の好きなにおいを出す物質を作る遺伝子を入れる②食べる部位を増やすため、食べる部位のもととなる細胞の分裂を促進させる遺伝子を入れる(分裂したそれぞれの細胞が食べる部位になったら大量の食べる部位ができるから)、とレポートに書いたのですが、付け足したいです。③消化液の分泌を活性化させるタンパク質を多く作る遺伝子を入れる④光合成を抑える物質を作る遺伝子を入れる、です。③について、虫を多く捕まえても消化しきれなければ植物に虫が多くつくだけで人の気分がさらに悪くなりますね。かわいらしい虫なら良いですが家に入ってくる虫はたいていそうではありません。④については植物が光合成で十分に栄養が取れる場合あまり虫に反応しないかもしれない、と思い付け足しましたが光合成の仕組み自体が詳しくは分かっていないようなので実現は特に難しいかもしれません。
講義の前には先輩方のプレゼンテーションがありました。どの先輩も「積極性」が大切だと教えてくれました。自分が興味を持つ分野で研究を行いたい、アメリカへの派遣で日々科学を生活の中心としている人々について知りたい、と思っている私には貴重な言葉です。今回は質問したり他のメンバーとの交流があまりできなかったので次回は積極的に活動したいです。よろしくおねがいします。
投稿者:宮城県仙台二華高等学校