今回の科学者の卵養成講座は、「DNAと遺伝子組み換え植物」についてでした。DNAについては、中学生の頃に少しだけ調べたことがありましたが、細かいことはすっかり忘れていて、改めて知ることたくさんあって面白かったです。
さて、講義についてですが、まず特筆すべきは進む速さでしょう。予め渡されていたプリントにメモを取ることはできたのですが、それをまとめたり、どれをレポートに使おうか考えることはほとんど出来なかったです。また、レポートを書く時間もとても短く、自分の言いたかったことが半分も書けなくて悔しかったです。このことから私は、次の講義の予習をすること、講師の先生の話を聞き、メモを取りながら頭の中ではレポートの構想を立てることが大切だと思いました。
そんな中私が疑問に思ったことは2つあります。
1、何故DNAの析出の実験にはよくバナナやブロッコリーが使われるのか。
2、人間に遺伝子組み換えを施したらどんなことがおこるのか。
まず、1についてですが、これについては中学生の頃から不思議に思っていました。そして私は細胞壁が壊れやすいからか、DNAが特に多く含まれているからだと思いました。なぜなら、DNAの析出の実験は細胞壁を壊して中のDNA(正確にはRNAや多糖類も含まれている)を取り出して観察する実験だからです。
次に、2についてですが、これについては講師の先生に同じ受講生の方が「遺伝子組み換え技術は人間に応用出来ますか?」としたところ、講師の先生は「技術的にはできます。」とのことでした。
ということは、例えば、サッカー選手の遺伝子を赤ん坊に移植したらその子供はサッカー選手になるのでしょうか?もっと言えば自分のやりたくないことをすべてやってくれる自分のコピーだって作れるはずです。・・・とまあ、ここまではまだまだ甘い方です。もしそんなことができたなら、何の疑問も持たずに命令を遂行するロボットのような人間や、思いやりだけを持った悪いことは一切考えないような人間を作れてしまったら・・・?それはもう、人間と呼んでいいのでしょうか?
技術の進歩や科学の発展も確かに重要ですが、人間には踏み外してはいけない道もあると思うので、倫理観や道徳心を持った行動をしないと、それこそ諸星大二郎さんの描く漫画の世界になってしまうのではないか?と少し怖かったです。
今回の科学者の卵養成講座では、得るものがたくさんありました。次回の講座も今から非常に楽しみです。
投稿者:宮城県宮城第一高等学校