秋田県立秋田南高等学校の長野将之です。これから1年間、「科学者の卵」として講座に参加させていただきます。どうぞよろしくお願いします。少し遅くなりましたが、先日行われた「科学者の卵養成講座」の第一回を受けての自分の感想を書いてみました。
まず、昨年度の海外研修報告やアドバイスで印象に残っているのは、多くの方が強調されていた「積極性」です。せっかくこの講座を受ける権利を与えられたのだから、積極的に活動して自分にとってプラスになるようにしないともったいない、という主張がはっきりと伝わりました。それを受けて、この講座では自分も積極的に行動して、様々な能力を身につけたいと、改めて感じました。自分は普段は控えめな性格ですが、この講座では、自分のできる限りのことを尽くしていきたいです。(最終的にはその今の限界を越えるくらいになっていたい。)それと、予習をしておくと講義で理解が深まるという話があったので、次回の講義に向けての予習を、後で自分なりにやっておきたいと思います。
次に、講義についてです。自分は植物の遺伝子組み換えと言われると、形質を変えたい植物の遺伝子の情報を人間が精密機械などで直接組み替える、というイメージを自然と持ってしまっていました。ですから、アクロバクテリウムという細菌の持つ遺伝子組み換え技術が利用されていると知った時には内心驚きました。また、他の生物の遺伝子を特異的に働かせる「プロモーター」の存在も知りました。後で調べて分かったことですが、プロモーターが目的の遺伝子以外の遺伝子を起動させ、有害物質を作り出す危険性があると指摘されています。また、遺伝子組み換え技術自体も不安定であり、危険なものが偶発的にできてしまう可能性もあり、それは今の技術では制御しきれないそうです。これを受け、遺伝子組み換え技術の弱点を知ったと同時に、自然や生物の力の大きさを再確認できたと思いました。講義全体の感想としては、難しい内容が入っていながらも、とても分かりやすくて勉強になりました。講師の伊藤先生、本当にありがとうございました。
もうひとつ、講義の後のレポートが悔しい結果となったことを今も覚えています。一つ目の質問に答えるまでに時間がかかってしまい、三つ目の質問の答えはかろうじて書けたものの、二つ目の質問は意味さえ理解できずに終わってしまいました。また、三つ目の質問の答えも物足りないものになってしまいました。このことから、知識を蓄えるインプットの能力以上に、質問の意味を理解し、素早く自分の考えをまとめて相手に伝わる文にするという、アウトプットの能力の重要性を感じました。この講座にはレポートだけでなく、他校の生徒や外国の留学生とコミニケーションをとり、自分の意志を伝え合うというアウトプットの能力を使う要素も含まれています。それらのことを通じて、自分の考えを短い時間でまとめ、相手に伝える力を養っていきたいです。
最後に、今回の講座全体を通して、この講座に参加できて光栄だな、と思いました。自分はまだまだ未熟者ですが、卵の殻を破って飛び立てる程の能力を持てるよう、自分の可能性を信じ積極的に活動したいと思います。自分はブログ初心者で、拙い文章となりましたが、最後まで読んでくださった皆様に心から感謝します。ありがとうございました。
投稿者:秋田県立秋田南高等学校