皆さん、こんにちは。秋田県立能代高等学校2年の佐々木円花です。遅くなりましたが、科学者の卵第2回に参加しての感想を書きたいと思います。
Ⅰ. サイエンスチャレンジ
今回行ったサイエンスチャレンジは、竹ひごとモールを使って構造体を作り、その上にピンポン玉を乗せて、その高さを競う、というものでした。
私たちの班は長めの竹ひごを3本組み合わせたものを2段積み重ね、その上にピンポン玉を支える台をつけるという案が出ました。組み合わせるだけでは不安定だろうということで、短いほうの竹ひごで正三角形を作り、それを外枠として固定して補強する、という方法を考えました。しかし、一番上のピンポン玉を支える部分も三角錐(を逆さにしたもの)の形にしたので、体積が小さくなってしまい、4つ目のピンポン玉を乗せることができず、計測できないまま終わってしまいました。
4つ目を乗せるために、モールを使ってどこか他の部分にくくりつけるという方法も考えましたが、最終的にモールが足りなくなってしまいました。モールは変形の自由度が高いため上部の補強にモールをそのまま使ってしまいましたが、そこに竹ひごを使って、モールは固定用に限定すべきだったと反省しています。様々な反省点はありますが、構造的には非常に安定したものだったと思うので、うまく作れていたら何㎝くらいになったかということを後で追実験してみたいと思っています。
他の班を見渡してみて、高い班は上の方にかごやあみをモールで作って、その上に下3つ、上1つの2段(円錐形)にピンポン玉を積み重ねていました。また、竹ひごを何本かつなぎ合わせて1本の長い棒のようにして三点固定をしていた班も多かったように見えました。(1位の班は70㎝という記録で、本当に素晴らしいな、と思いました。)
Ⅱ. 英語
今回は橘由加先生の英語の講義でした。私はリスニングが苦手なのですが、リスニングは基礎、インプットの部分にあたるというお話だったので、自分は基礎の部分でまだ十分な力がついていないのだということを痛感しました。リスニングに苦手意識があって力を伸ばしたいと思うと自然と難易度の高い教材に手を出してしまいがちですが、そうではなく、8~9割は聞き取れるもので力をつけるべきなのだということを学べたのは、大きな収穫であったと思います。また、私は英検の2次試験で場面描写の課題に苦労した経験があり、即座に自分の考えたことを英語にするのは難しいと感じていましたが、それはインプットの段階が十分でないのにアウトプットに移ろうとしていたためだったのだと気付くことができました。幸い、質問した際に橘先生からlinc.Englishのそれに対応した部分について教えていただいたので、これから早速活用していきたいと思います。
また、Richard先生の講義で、日本人は音節(一つ一つの単語の中の強勢)に重きを置いているので、文全体としては単調に聞こえてしまうという特徴があり、それと同じように英語を話すので伝わらないのだ。というお話がありました。私はこれまで、日本人の英語がネイティブの人たちに伝わらないのは発音が良くないからだと思っていたし、中学校でもlとrの区別などは何度も言われていたので、そのお話を聞いて非常に驚きました。確かに、1文の中で強調されている語はその文のコアとなる語で、それが聞き取れれば文意は伝わるのだなと納得しました。
この講義を聞いて、私も伝わる英語を話したいと思いましたが、ナチュラルに聞こえるためにはlinkage(つながり)を意識しなければいけないということでした。つながりについては、予測してどうにかなるものではないので、橘先生がおっしゃっていたように「慣れ」、つまり回数をこなしてつながりのパターンをつかんでおく必要があると思いました。この練習には、Richard先生がおしゃっていたメトロノームを使った方法が効果的だそうなので、是非やってみたいと思います。音がつながっている他、1拍の中には強調すべき単語が1つ入っていたので、その部分にも注意して練習しようと思います。
英語をナチュラルに話すということは誰しも望むことですが、インプットの部分がしっかりしていなければアウトプットも自由にはできません。つまり、基礎あっての応用、活用なのだと思いました。今回教えていただいたことを生かして今後も英語の勉強に励んでいきたいと思います。橘先生、Richard先生、大変ためになる素晴らしい講義をありがとうございました。
今回の第2回科学者の卵養成講座では、①グループで何かを成し遂げるためのチームワークやコミュニケーション能力をサイエンスチャレンジで、また、②将来研究者を志すうえで必須となる英語の学習方法を橘先生とリチャード先生の講義で、それぞれ学ぶことができました。非常にこれから役立つ講座であり、充実したものでした。次回の講座も、今からとても楽しみです。
投稿者:秋田県立能代高等学校