みなさん、こんばんは!仙台青陵中等教育学校4年の山本望海です。今日はお疲れさまでした!
今回は待ちに待った英語交流サロンの1回目ということで、とても充実したものとなりました。
留学生の方とは自分の母国のことや日本に来て感じていることなど、科学にとどまらず色々な話をすることができました。
色々な話をするなかで、私は1つ悲しくなったことがありました。それは、留学生からの「私はあまり日本人が好きではない」という一言。日本語が全くわからない彼にとって、シャイで多くを語ってくれない日本人の気質は生活をするうえで苦労するからだと言っていました。
また、欧米と異なり移民を受け入れていないところも、日本の中での結束力が強さを感じる、と彼は思っているようでした。
さらに、もう1人の留学生の方にも、日本人について話したときに「日本人はあまり心を開いてくれないから何を考えているのかわからなくてよく困る」と言われました。
私は『日本人=シャイで付き合いにくい』という印象を持たれていることと、それによって本来もっと色々なことを共有しあえるものが妨げられていることに悲しさと悔しさを感じました。
そして、私は、日本人がもっと日本の外にも目を向けてみる必要があるのではないかと思いました。
彼が口にした移民問題への考え方をはじめ、欧米諸国の色に染まる必要は無いと思いますが、世界の情勢や各国の文化や特徴などを知っておくために、情報の窓口を広くしておくことは大事だろうと考えるようになりました。
こうして世界に目を向けるためには、やはり英語は必要ですが、それ以上に「相手を受け入れて積極的な姿勢」を持つことが必要なんだろうな、と思いました。
午後からの講義の「理論計算機科学への招待」では、数字が暗号として使われていて、一見何を意味しているのかわからないものが、一部分の解読で紐がほどけていくように文章として読むことができることを知りました。
また、「進化論を唱えたダーヴィンも注目した高等植物の自家不和合性」では、遺伝的多様性を保つために本来ほとんどの植物がめしべに自家か他家かを判別できる能力を備えていることを知りました。
この2つの貴重な講義を受けて、これは今の日本人にも通ずることがあるのではないかと考えました。
日本語の話せない外国人が何を言おうとしているのかわからないとき、諦めるのではなく、ジェスチャーなど、何か他のものに置き換えて、一部分だけでも理解できれば、そこから意思疎通の糸口が見つかるかもしれないのではないか。
また、日本の中だけで結束し、外に目を向けずに居続けると国としての多様性や経済力、そして魅力などが減っていってしまうのではないでしょうか。
自家不和合性と和合性にそれぞれ利点と欠点があるように、日本の伝統を守り尊重することにも意義があると思いますが、今私が先ほど書いた考え方も、グローバル化が進んでいる中で必要なのでは、と今日1日の全ての活動を振り返って感じました。
次の科学者の卵養成講座は10月14日ですね!
みなさんにお会いできるのを楽しみにしています!!
投稿者:仙台市立仙台青陵中等教育学校