東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成29年度 活動ブログ

平成29年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2017.09.10

第四回科学者の卵養成講座に参加して

こんにちは。秋田県立能代高等学校2年の佐々木円花です。第四回科学者の卵養成講座に参加しての感想を書きたいと思います。

1. 英語交流サロン
今回から行われるこの英語サロンを私は非常に楽しみにしていました。私の参加した班の留学生の方は、アメリカ出身のJennaさんとマレーシア出身のKhairulさんでした。アメリカとマレーシア、そして日本の教育のシステムや食べ物などについて話しました。
 アメリカでは高校が4年間で、大学と似たようなシステムをとっているそうです。といっても、専攻を決めて勉強するということではなく、飛び級などがあり、例えば数学であれば数学の能力に応じてクラス分けがなされるそうです。つまり、成績が良ければ1年生であっても4年生と同じ教室で、同じ授業を受けるということです。能力があれば評価されるので、自分の得意なことを伸ばすのにはとても最適な環境だと思いました。
マレーシアでは、高校にあたる教育課程が1年ないし2年あって、そこでは物理学、生物学、経済学など、かなり専門的に専攻を決めるそうです。高校生のうちから進路をそこまで細かく絞っていくのは人生の中でとても大きな決断だと思いますが、分野を限定することでより深い学びが実現できるのだと思いました。
また、もう一つ日本とアメリカの違いで驚いたのが、日本では高校から直接大学の医学部に入学しますが、アメリカでは一度普通の大学に入った後に、医科大学に入学するというシステムだということです。
国によって教育システムが全く違うのだなと思いました。
また、食べ物についてですが、マレーシアではドリアンがとても有名だそうです。他の国で売られているものより、マレーシアで売られているものは2倍以上大きいとのことでした。(ドリアンを冷やすとアイスクリームのようになり、とてもおいしいそうですよ!)マレーシアではコーヒーも有名なのだそうですが、ほとんど自国で消費されているため、私たちにはほとんど馴染みがないようです。コーヒー豆をひいてコーヒーを飲む、ということが一般家庭でも普通に行われているそうで、コーヒーが大好きな私にとっては本当にうらやましい限りでした。
国が違えばいろいろなことが違って、その違いを知るのは本当に興味深いことでした。また、お二人とも本当に優しくて、私たちの緊張をほぐしてくださり、「英語を話すことを恐れないで。」というアドバイスもいただきました。確かに、私は事前に準備していた自己紹介にとらわれすぎて質問に柔軟に対応しながら話すことができなかったうえ、声量も小さく、聞き取りにくくなってしまいました。Jennaさんがおっしゃるには、「英語を第二言語とする人の数のほうが、英語を母語として話す人よりも多い。だから、完璧な英語を話せない人のほうが多いのだから、自分の英語を完璧にしなければいけないとはおもわなくていいよ。」とのことでした。そう励まされてから積極的に質問をすることができ、とても有意義で楽しい英語サロンとなりました。次回は初めから失敗を恐れず話していきたいと思います。

2.「理論計算機科学への招待~数学を使った実世界の問題解決~」
数学をどのように生活に活かしていくかということについて学びました。インターネットも、軍事暗号も、ギャンブルにまで数学が役立っているということを知り、自分の今学んでいることはただの机上の学問ではなく、世界を動かしているものなのだと思い、学ぶことの意味を再認識しました。講義の中でいくつかパズルのような問題が出てきたのですが、私自身は全く解くことができず、解き方を聞いて感心するばかりでした。特に、帽子パズルでは、私は50人より多くもらえる方法を思いつくことができませんでしたが、正解の方法では確実に99人、うまくいけば100人全員が自分の帽子の色答えることができていて、発想の柔軟さに鳥肌が立ちました。エニグマ暗号やトランプの儲けなど、一見歯が立たなそうだったり、不確実に思えたりするものでも、解く方法は必ずあるのだということ、そしてそのようにして生活の中で使われてこそ、学問は意味のあるものなのだということを学ぶことができた講義でした。徳山先生、ありがとうございました。

3.「進化論を唱えたダーウィンも注目した高等植物の自家不和合性~花粉と雌しべの細胞間コミュニケーションとその分子機構~」
植物の自家不和合性については、この講義を受けるにあたって調べてみるまでは全く知識がなかったため、植物が自己と非自己を識別できるということに非常に驚きました。自家不和合性によって自殖がほとんどなされなくなるため、個体の多様性が保たれ、結果として種の生存に貢献するというのは植物が生きていくための非常に賢明な方法であると思います。その一方、自殖性を持つ植物は自分の花粉のみで子孫を残していくことができるので、もし、気候の影響や環境の変化などがあったときに、媒介する存在がなくなることで他殖性植物が受けるようなダメージが、自殖性植物にはないという点で、自分の生存が他の存在に左右されないというメリットがあると思いました。植物が子孫を残す方法には多様なものがありますが、
どれにも自分の種が生き残っていくための工夫があり、様々な進化の道筋をたどってきた植物たちの生存の努力が見えるような気がしました。渡辺先生、ありがとうございました。

投稿者:秋田県立能代高等学校

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