こんにちは。岩手県立一関第一高等学校の八幡佑奈(やはたゆな)です。秋を感じる季節になりました。
では早速、第四回目の科学者の卵を振り返ります。
第四回目では、次の3つのことを行いました。
*第一回目英語サロン
*徳山 豪先生による「理論計算機学への招待〜数学を使った実世界の問題解決〜」
*渡辺 正夫先生による「進化論を唱えたダーヴィンも注目した高等植物の自家不和合性〜花粉と雄しべの細胞間コミュニケーションとその分子機構〜」
*1つめについて
ずっと楽しみにして来た英語サロンがついに始まり、朝から幸せな気分で科学者の卵養成講座に足を運びました。
私のグループでは、Kienさん(ベトナム出身)、Emmanuelさん(カメルーン出身)と交流しました。Kienさんの国の主食はコメなので、比較的、食には困らなかったそうです。
Emmanuelさんの国の主食はトウモロコシなので、食には最初苦労していたそうです。
お二方とも共通していたのは、やはり納豆が食べられないことでした。果たして、納豆好きな外国の方はいらっしゃるのでしょうか...?次の英語サロンでも質問してみたいと思っています。その他にもさまざまな話をしました。お昼時間も交流することができ、すばらしい時間を過ごすことができました。今でも、興奮しています!このような機会を与えてくださった方々に、感謝の気持ちしかありません。ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
*2つめについて
正直にいいます。私は数学が苦手です。そして、あまり好きではありません。なぜなら、学習する意味を見出せなかったからです。だから、始めは今回の講義はあまり楽しみではありませんでした。しかし、その不満は講義が始まった瞬間に解決されました。
" The most painful thing about mathematics is how far away you are from being able to use it after you have learned it. "
私の心に何かがストンと落ちました。講義の本題にあまり関係がなくて申し訳ないのですが、これが今回の講義での私の1番の収穫です。非常にレベルの低い話ですが、この言葉を紹介してくださったおかげで数学を頑張ってみたいと思うことができました。
また、講義での「数当てゲーム」というものでは、質問の仕方がいろいろあるのだなと思いました。そして、私にはまだ多角的な視点が不足しているなと実感させられました。
さらに、「誤り訂正符号」というものに感嘆しました。どこかに間違いがあったとき、その間違いがどこなのかが相手にわかってしまうというものです。賢い方法だなと思いました。音楽CDや情報通信に用いられているそうです。
今回の講義以来、私の数学への姿勢が変わりました。この姿勢を続けるために、今回の講義で学んだことを忘れないようにします。また、詳しいことを知るために、イミテーション・ゲームを見ようと思っています。
*3つめについて
講義で眠くなったことはまだありませんが、絶対に眠くならない楽しい講義でした。生物が大好きな私にとって至福の時でした。
驚いたことはたくさんありましたが、厳選したものを3つ挙げようと思います。
1つめは、花粉がめしべについた時に花粉が膨らむことです。フットと呼ばれるめしべと花粉との架け橋のようなものから、花粉がめしべから水分を吸収するのです(吸水) 。このことによって花粉管を伸長すための水分を得るようです。今まで、受粉といえば、めしべに花粉がつくこととしか思っていなかったので、このような細かいことが行われていることを知ることができて嬉しいです。
2つめは、他殖性植物が自家受精を避けるために、おしべとめしべの成熟時期をずらしたり(雌雄異熟)、自家花粉の発芽阻害や花粉管伸長阻害をしたり(自家不和合性)することです。なんと、自家不和合性の植物は自他を識別できるのです。自家不和合性の植物は集団内において近親交配を妨げ、種内の遺伝子的多様性を維持しようとするのです。植物の賢さに感嘆しました。
3つめは、ヒーローと呼ばれるものについでです。ヒーローとは、他殖性の植物を自殖させた時に、5世代目までは自殖弱勢が現れていたが、6世代目では他殖個体より大きくなり、変化しなくなった株のことです。なぜこのようなことが起きるか誰も証明できていないらしいですが、興味深く感じ、もっと調べようと思いました。
最後に、とても嬉しいことに、論文をいただきました。初めて論文というものを触り、見たので、できる限り読んでみようと思います。
今回も濃密な時間を過ごしました。少しずつですが、刺激のある活動内容のおかげで、回を重ねるごとに自身が能動的になっていることを嬉しく思います。ありがとうございました。次週もよろしくお願いします。
投稿者:岩手県立一関第一高等学校