みなさんこんにちは。宮城県仙台二華高等学校1年の桑原優菜です。
だいぶ遅くなってしまいましたが、、第4回科学者の卵を振り返りたいと思います。
まずは1番のビックイベント、英語交流サロンですね!!
私の班に来てくださった大学生は、パキスタンとアルジェリア出身の方でした。
最初はうまく英語を話せるか、自分の言いたいことが伝えられるかとても不安でしたが、それも杞憂に終わり、リラックスして交流を楽しむことができました。
私たちの自己紹介、将来の夢の話にとどまらず、パキスタンやアルジェリアのこと、大学生の方が専攻して学んでいることなど、たくさんの話題についてお話しすることができました。特にアルジェリアの方は病理学を専攻していると知り、もっとお話ししたかったという後悔があります。本当にあっという間の2時間でした。全くしゃべり足りないです......。
今回は自分の中では積極的に話をすることができたと思います。しかし、日本語で何気なく使う些細な言葉を瞬時に英語にできず、つっかえてしまうことが何回かありました。学校の授業では習えないような「生きた英語」に、日常的に触れる重要性を痛感しました。
これから英語交流サロンが続くので、1回1回の出会いを大切に、たくさんの交流ができたらなと思います。
午後の1つめの講義は「理論計算機科学への招待 数学を使った実世界の問題解決」でした。
数学はあまり得意ではない......どころか苦手意識すらある私にとって、この講義のタイトルは超えられない壁のように思われましたが、実際に先生の講義を聞き、「理論計算機科学」というものが身近な生活に落とし込まれていくことへの驚きを感じました。
膨大な情報が私たちの間を行き来するようになった今、この学問はその情報を整理する鍵になるんですね。
数学は社会に出ても使わない...!!と思っていても、すぐそばに数学の考え方を応用したモノだったり、環境だったりがあるかもしれません。今度から注意深く観察してみようと思います。
2つめの講義は「ダーウィンも注目した高等植物の自家不和合性~花粉と雌しべの細胞間コミュニケーションとその分子機構~」でした。
この講義で、植物が持つとても複雑な受粉の仕組みを視覚的に理解することができたほか、植物がいかに多様で強力な子孫を残し、地上で繁栄する生き方をしているのか、詳しく知ることができました。その他にも、花粉管が伸びていく映像を見たとき、細かなところを見逃さない鋭い観察眼と、端的にまとめられながらも的確な観察所見(というのでしょうか)に驚かされました。「観察」という行為には、目の前で起こる大きな変化を捉えるだけではなく、その変化が起こる過程、なぜそのような変化が起こるのかなど、1つの事象を多様な面から観察し、推測し、仮説をたてるという一連の流れがあることを改めて教わったような気がします。これこそ科学者に求められる能力、思考回路だなと感じました。私はまだまだ訓練が必要です。これからの講義を通じて、少しずつこの考え方に慣れることができればと思います。
今回の講座も盛りだくさんな内容でしたが、今回の講義では特に、「多様な視点」の重要性を知ることができた気がします。
英語交流サロンでは、伝えたいことがうまく伝わらないとき、様々な方向からアプローチして、身振り手振りを使いながらやっと伝えることができたこともありました。
1つめの講義では、数学、理論計算機科学という学問を普段の学習とは違う観点で見たとき、それがノートの上の数字の羅列ではなく、私たちが便利で豊かな生活を送るために一役買っていることを知りました。
2つめの講義では、ある物事の動きや変化を、色々な角度から観察し、仮説をたてる、という科学における考え方のヒントを学ぶことができました。
科学者に求められることとして、よく「なぜ?の心を忘れないこと」というのをよく聞きます。なぜ?と疑問に思うことも、物事を一方向からうのみにするのではなく、多様な視点から物事を観察し、考えることで初めてできることなのではないかと思いました。
長くなってしまいすみません!!ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
次回もまたよろしくお願いします。
余談ですが、今NHKの土日曜夜9時~、「人体」という番組が放送されています!細胞生物学レベルの最新医療を、山中伸弥教授の分かりやすい解説と一緒に紹介していくものです。豊富な資料映像とCGが多用され、とても面白い番組でした!興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。
投稿者:宮城県仙台二華高等学校