仙台青陵中等教育学校4年山本 望海です。今回は3/21〜22の活動をご報告させて頂きます。
≪その5 今日の活動を振り返って 3/21(in California)≫
今日は初のSTEMワーク2コマと選択制の授業が1コマあり、昼食をとったあとsenior sessionで交流を楽しむというSTEM校での1日になりました。
STEMワークはかなり上手くいき、書道を選んでくれた子たちが想像以上に字を真似るのが上手で驚きました。また、sampleとして用意した作品一つ一つの意味を知り、「 springが春ならwinterはどう書くのか」「shodoを漢字で書いてみたい」などと聞いてくれる子たちがたくさんいて、与えられた課題をこなすのに満足せず積極的に学ぼうとする姿勢に感動し、もっと教えてあげたいという気持ちにさせられました。
積極的に学ぶことは、生徒以上に先生のモチベーションになり、先生のモチベーションが上がることは生徒がより質の高い授業が受けられるという良い循環がうまれるのだと教える側になってみて気がつきました。
そして選択制の授業で私はPixel Artに参加しました。PCを持っていなかったのでCross-stitchの方にチャレンジし、ハート型を作ることができました。単純にクロスさせて縫うだけですが、クロスを同じマス目に重ねていくごとにどこに刺したらいいか忘れてしまう可能性が高くなるので集中力が必要な作業でした。
STEMワークで私が教えた子が私に縫い方を教えてくれて、教え合うことの楽しさを感じました。
昼食はホストシスターとその友達たちと食べ、ホストマザーの心のこもったお弁当に大変満足しました。しかしホストシスターたちにたくさん質問されて食べる時間がなく、先生方の目の届くところにいるからと気が緩んで2分遅れてしまいました。
みんなで渡辺先生から注意を受け、反省したと同時に、日本人は時間を守れるところが誇れる一方で自分の意思を主張できないところが弱さだと感じました。知り合いや友人など親しければ尚のこと自分の都合以上に相手を慮ってしまいがちだと思います。私も、自分には集合時間があるから話すよりも先に食べたいと主張できればよかったのですが、楽しい雰囲気を壊すのが忍びなく断る勇気が出せませんでした。
そういった意味では、アメリカ人の自分の都合を優先して相手に伝えることができるところを見習うべきだと思いました。これから自由行動もあるので、日本人の良さとアメリカ人の良さの両方を兼ね備えた行動が取れるように努力したいと思います。
そして、STEM校でリスを見つけました。Eastern gray squirrel(=ハイイロリス)だそうですが、アメリカでは害獣扱いを受けているよう。
ホストファミリーに聞いたところ、1870年代の緑化運動からリスを増やすブームが起き、ニューヨークのセントラルパークで放たれた数匹のリスは、数年後約1500匹になり全土に広がったそうです。その結果、屋根裏に住み着いたり、庭を掘り起こすなどの被害をもたらすようになり、問題視されるようになったので、今では餌を与えると罰金が課されることがあることを知りました。リスが害獣扱いされるのは、私には納得がいかず、人為的な生態系の破壊の恐ろしさとその罪の重さを感じる必要があると思いました。
≪その6 今日の活動を振り返って 3/22(in California)≫
今日は朝のengineer challengingに参加し、午後は天気が崩れ、腹痛の心配があり外でのアクティビティが困難だったのでお休みを頂きました。
STEMワークの書道班の皆さんにご迷惑をおかけすることになりましたが、無事大成功したとのことで良かったです。ありがとうございました!
皆さんのご厚意のおかげで腹痛は治り、体調も良くなりました。体調管理にはかなり気をつけていましたし、食生活は恵まれていたので腹痛になり、驚きました。
休んでいる時に、時差に身体が慣れようとするのにかなりのエネルギーを使っていると聞いたので、私が体調を崩した原因が気になり調べてみたところ、体内時計が乱れると身体は遺伝子レベルで必死に健康を保とうとしていることが分かりました。
体内時計の基本になっているのは、「時計遺伝子」と呼ばれるもので、人間の場合、全身60兆個以上の細胞一つ一つに、1日周期で活動する遺伝子がいくつかあり、これが時計遺伝子だそう。また、それぞれの時計遺伝子が乱れてバラバラに働かないように、脳の視床下部の中に、全体を取りまとめて指令を出している機能があります。「視交叉上核(しこうさじょうかく)」と呼ばれ、網膜から視覚情報を伝える視神経が交差するところにある1mm程度の神経細胞の塊です。https://www.athome-academy.jp/archive/medicine/0000001077_all.html
また、日本からアメリカへ行くのは東回りなので時間を早める時差ボケとなり、東回りはマウス実験で寿命が縮まるという結果が出ているほど身体に負担があるようです。http://mainichi.jp/premier/health/articles/20161214/med/00m/010/004000c
私たちの身体は知らず知らずのうちに頑張ってアメリカの生活に合わせてくれていたようです。
明日からの活動は今日活動出来なかった分、皆さんの力になれればと思います!
投稿者:仙台市立仙台青陵中等教育学校