東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成29年度 活動ブログ

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2018.04.01

海外研修 in Riverside

海外研修 in Riverside

初めまして。福島県立福島高等学校1年の安斎優希です。私は3月17日から26日まで行われたカリフォルニアでの海外研修に参加しました。今回の研修の目的は「科学者の視点を養うこと」です。内容については他の海外研修生の皆さんが大変詳しく書かれていたのでそちらを見ていただくことにして、私からは今回の研修で感じた「海外で科学を学ぶことのメリット」を少し書きたいと思います。

メリット①「常識を疑える」

アメリカは気づきの宝庫でした。日本とはまるで違う文化・人種・気候があるため、日本にはないものがあったりや日本で常識だと思っていたことがなかったりします。私の気づきを少しだけ紹介します。

滞在1日目、私はホストファミリーとスーパーマーケットで一週間分の食料の買い出しに行きました。そこではパンやスナックの他に、ヨーグルトやレタス、パック入りのサラダなども買ってもらいました。「しっかりビタミンを取れてありがたい」と思ったのも束の間、その後サラダが食卓に出ることはありませんでした。 日本に帰った今になって謎が解けました。初日にホストマザーから「冷蔵庫のものは自由に取っていいですよ」と言われていたからです。私はこの言葉を社交辞令と捉えていましたが、実際に言葉通りの言葉でした。サラダを食べたかったら出されるのを待つのではなく自分で用意しなくてはいけなかったのです。初対面の人の家の冷蔵庫からものを取ることに抵抗がある日本人は多いと思います。しかしその抵抗感があまりに無意識すぎて気がつかなかったのです。善意に気づかず残してきてしまったことを大変後悔しています。 科学を考えるときにも無意識を疑うことが必要になります。海外に行くことはその練習としてふさわしいと思います。私も海外研修を通して常識を疑う力がついたと自負しています。

メリット②「自己表現力が身につく」

海外の生徒と交流した時に大抵の人が口を揃えて言うことは「意見をこんなにはっきり言うなんて!」です。私もはっきりと実感しました。 私達が大変お世話になった Riverside STEM Academy(以下RSAとします)で「アイスの棒で橋を作る」という技術の授業を受ける機会がありました。4~5人のチームになってより重いおもりに耐えられるような橋を木の棒とテープだけで作る授業です。始まるやいなや、班内で目まぐるしく意見と情報が飛び交います。英語でうまく意見を言えない私に入る余地は無く、いつの間にかコンセプトが決まり作る作業に入っていました。文化的なものなのか、それとも教育によるものなのかは分かりませんがアメリカ人の自己表現力に圧倒されてしまいました。少しでも遠慮したり躊躇いがあったりするとせっかく考えがあっても生かされないような世界です。必然的に意見をはっきり言う力が身につきます。

また、表現する手段も身につきます。RSAの授業では美術を大切にしていました。スケッチだけでなくピクセルアートや黄金比を用いたアートなども学ぶことができます。さらにプログラミングやプレゼンテーションといったパソコンを使う訓練も日常的にしています。小学6年生のクラスではパソコンを使ってGoogleDriveで情報共有をしながらロボットのプログラムをC言語を使って書いていました。なんと彼らは一人一台自分のパソコンを持っており、宿題はオンラインでやるそうです。これはRSAに限ったことではなくアメリカの多くの小中学校でオンライン化の流れがきているとのこと。私は研究発表のポスター作成ぐらいにしかパソコンを使わないので、習熟度は雲泥の差です。

以上が私が強く感じたメリットです。

個人的な反省も1つ。単語力とリスニング力の低さです。会話する時に伝えたくても単語が出てこなくて伝えることを諦めたり、話しかけてくれたのに返事ができなかったりすることがありました。そのため会話に少し消極的になってしまい、せっかくの貴重な機会を生かしきれていませんでした。ただここで諦めるのではなく、次に海外に行くときまでの宿題だと思って日々の英語学習へのモチベーションを上げていきたいと思います。

最後に一言。今回の海外研修ではいろんな人に支えられていることを実感しました。拙い英語しか話せなかった私の気持ちを汲み取ってくれたホストファミリー。気さくに話しかけてくれたRSAの生徒達。何よりこの場を設けてくださった東北大学の先生方。他にも色々な方々に支えられてこの海外研修に参加することができました。この場をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございました。

投稿者:福島県立福島高等学校

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