こんにちは。仙台青陵中等教育学校4年只野佑之介です。仙台ではもうすっかり秋になり、金木犀の香りが漂っています。皆さんの住んでいる地域はどうですか?
では、今回は第二回特別講義の感想を書かせていただきたいと思います。
まず、安藤先生による「プラズマと核融合」の講義を受講しました。私はこれまでプラズマについての知識がほとんどありませんでしたが、新しい未来のエネルギー源として注目されていることを知り、大変興味深く感じました。私がこれまで受けたエネルギー教育では、エネルギー使用量をいかに減らすか、再生可能エネルギーをどう活用していくかが中心でした。しかし今回の講義で、今後100億人にまで増えるであろう地球の人々が便利に暮らせるだけのエネルギーは、現状のままでは不十分であるということを聞き、これまでの学習は、先進国に照準を合わせただけの、狭い考えに過ぎなかったと気づきました。そして、先生が広い視野を持ち、世界のことを考慮して研究をなさっていることに感銘を受けました。
講義の後、プラズマに興味を持って調べてみると、近年は低温な場所や大気圧程度の圧力下でも放電できるプラズマの研究が進んでいると知りました。そして、それらは「低温大気圧プラズマ」と呼ばれて医療や農業、工業等の幅広い分野に活用されているそうです。それを知り、私はプラズマが一気に身近な存在に感じられ、今後も勉強を続けていきたいという意欲が湧きました。
次に、渡辺先生の「進化論を唱えたダーウィンも着目した高等植物の自家不和合性」という講義を受講しました。自家不和合性という概念もまた、私にとっては初めて聞くものでした。これまで私は植物の受粉に関して典型例しか学習したことがありませんでした。しかし、今回先生は進化や生殖の仕組みの変化の過程まで教えて下さり、生物の現在の姿や在り方には合理的な理由があるのだと気づくことができました。それから、「科学の世界では分かっていないことがほとんどだ」という先生のお話が印象に残りました。だからこそ科学の研究には意義があり、面白さや感動が味わえると同時に、真理を追究する上での大変な苦労もあるのだなと感じました。
また、今回の講義で、身近な世界に不思議なことや思わぬ真理がたくさん隠されていることを学びました。ですから、常にそれらに「なぜだろう?」と疑問を持ち、科学的な視点で物事を観察できるようにしたいと思います。
最後に、Luo Han先生にネイティヴスピーカーに近い英語の発音や効率の良い学習方法について教えていただきました。先生が質疑応答にて、「英単語の学習では意味と単語だけをセットで覚えるのはもったいない」とおっしゃっていたので、早速英単語テストの前に音声も合わせて聞くようにしました。すると、普段よりも正答率が上昇しました。これからも必ず音声を聴きながら学習していきたいです。また、英語音声の映画を英語字幕で観ることも実践してみたいと思います。
今回も内容が盛りだくさんの科学者の卵講座でした。次の講義でも、受講生の皆さんにはブレイクアウトルームなどでお世話になると思います。よろしくお願いします。
投稿者:仙台市立仙台青陵中等教育学校