こんにちは、宮城県仙台二華高等学校1年の梶川友寧です。
昨日、飛翔型「科学者の卵養成講座」第一回の講義を終えました。
東北大学には、オープンキャンパスやサイエンスデイなどで何度か訪れたことがありますが、工学部の大講義室に入ったのは初めてでした。そこに足を踏み入れた瞬間、ここにいるみんなが科学者の卵、そして仲間なんだと思いました。開講式前に周りに座る遠くから来た他県の生徒と話をすることができ、みんな時間をかけてこの科学者の卵に講義に参加していることを知り、改めて講義に対する意気込みが増しました。
昨年度に海外研修を行ったOBやOG、メンターさんなどのお話を伺い、積極性の大切さや英語を話す上で必要なことなど、ためになる話をたくさん教えていただきました。積極的に仲間と話すことで自分が気づかなかったことにも気づけますし、自分を表現する力もつくでしょう。英語もこれから社会進出する上で必須ですし、英語でのコミュニケーションを行うことで、文化などが違う人々の意見も取り入れることができます。私には苦手な部分ですが、これからは積極的に自分の考えを出していこうと思いました。
今回の講義は、「DNAと遺伝子組換え植物」についてでした。この講義の中で一番驚いたことは、アグロバクテリウムという細菌が遺伝子組換えに用いられているということです。アグロバクテリウムが自分の遺伝子を植物の遺伝子に組み込み、自分専用の栄養分を作らせ、増殖するという点を利用して、組み込ませたい遺伝子をアグロバクテリウムに入れることで植物に遺伝子を組み込ませた後は、アグロバクテリウムは植物にとって一度は害になるものの、その後殺菌することで必要な遺伝子だけを残すことができるなんてすごいと思いました。
私は、新しい遺伝子組換え植物として、皮が固くない、切りやすいスイカを作れたら良いなと考えました。そのためには、皮を薄くする、もしくは柔らかくするために、皮の成長を抑制するための遺伝子が必要だと思いました。皮の細胞壁の成長を抑制したり、結合を弱めたりすることができれば、皮が切りやすくなると思いますが、成長を抑制してしまえば、果実の部分まで小さくなってしまうと思います。そこで、レポートには、糖分の結合を強める遺伝子と書いたのですが、追加で、糖分を多く作り出す遺伝子、糖分を多く蓄える遺伝子も入れられればいいと思います。
さて、私が疑問に思った点があります。それは、なぜDNAの塩基配列が一組変わるだけで、形質が大きく変わってしまうのかという点です。
今回の講義の中で出てきた、ONION1についても、配列の中でたった一つ、TがCになってしまうだけで、タンパク質の種類が変わり、極長鎖脂肪酸を作る際に異常をきたし、表皮細胞をうまく作れなくなってしまうという点に驚きました。DNAのヌクレオチド数は、人間で30億、稲で4億、酵母でも1千万個あるのに、そのなかのたった一つが変わるだけで大きな影響を及ぼすなんて、目に見えないのにどれだけ大きな影響を及ぼしているのかと思いました。実際、チンパンジーとヒトの遺伝子も1.2%しか違わないという点も驚きました。遺伝子の98.8%が同じなのに、顔の形や毛深さなどが違い、言葉の有無など、知能の分野でも違いが出るということが不思議でした。もしかしたら大昔にサルなどがヒトになる過程で、遺伝子に変化が起こり、知能を獲得したという可能性もあるのかもしれないと考えました。
今回、レポートを書く作業がありましたが、短時間で物事を考えてそれを文章で表すということが苦手なので、あの時こう書けばよかった、など後悔もありますが、次回以降はしっかり自分の意見をわかりやすく書けるように今からでも練習していきたいと思っています。
拙い文章になりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。次回以降は自分の意見をはっきり持ち、積極性をもってもっとたくさんの人と仲良くかつ真剣に活動していきたいと思うので、よろしくお願いします。
投稿者:宮城県仙台二華高等学校