こんにちは。宮城県泉館山高校2年の大瀧結衣です。5月27日に科学者の卵養成講座の第一回目の講座が行われました。今日は講義に参加して、感じたことを書いていきたいと思います。
最初に前年度の海外研修に行った先輩方からの報告会がありました。たくさんの先輩方からのお話を聞いて特に印象に残ったのは「積極性」という言葉です。私は、どちらかというと積極的な方ではなく、いつも受け身がちになってしまいました。しかし、先輩方のお話を聞いて、自分から積極的に行動を起こすことの大切さに気づきました。「積極的に行動することで、より多くの知識や経験を得られる」。この言葉を聞いた時、自分から行動しなくては!と思い、これからの講義では受け身にならず、疑問に思ったことは積極的に質問し、自分の考え発信していくために、まずは一つ一つの講義を好奇心を持って受けていきたいと思います。
さて、今回の第一回目の講義は、「ⅮNAと遺伝子組み換え植物」という内容でした。まずは遺伝子とは何か、という話から遺伝子組み換え技術の話など、遺伝子は私たちの形質を決定していることに気づきました。特に、アグロバクテリウムが遺伝子組み換え技術に大きく関与していることに気づきました。稲わらの糖化の向上では、糖度が上がると同時に不稔になってしまうという欠点を補うために、さらにセルラーゼを老化期特異的に発現させるという技術があることを聞いて、アグロバクテリウムが遺伝子組み換え技術において大きな役割を果たしていることに驚きました。
またブロッコリーを使って、実際にⅮNAを見てみるという実験をしました。まずⅮNAをが肉眼で見えるようになることに驚き、また見えるのはどうしてだろうと疑問にも感じ調べてみました。すると、細胞の中に含まれる様々なたんぱく質を包んでいる水が加えられた食塩によってたんぱく質とはがされて、たんぱく質が直接触れ合うことで沈殿するという仕組みでⅮNAが見えるということがわかりました。実際に見てみることで、今まで遠くに感じていた遺伝子が身近なものに感じました。
学校では教わらないことばかりで内容も理解するのに大変でしたが、自分でもいろいろ考えたぶん理解できた時には何か達成感に近いものを感じました。科学の面白さのひとつはこういうところにあるんじゃないかなと思いました。なるほど!と思える部分がたくさんあり、私は物理選択で生物分野の講義についていけるか不安でしたが、とても楽しく講義を受けることが出来ました。しかしレポートを書いたのですが各時間が短く自分の考えをうまくまとめられず、後悔が残るかたちとなってしまいました。とても悔しかったです。学校では知識のインプットが多く、自分の日常でのアウトプットの機会が非常に少なかったことを今回の講義で痛感しました。次回の講義では、講義を聞きながらじぶんの考えをまとめてレポートの構成を作っていく必要があると思いました。また、講義の内容をより深く理解するためにも事前に調べておくことも良いと思いました。
今回、第一回の講義を受けて普段経験できないものを体験したり、聞いたりして私にとって新鮮で良い刺激となりました。この一年間で様々分野に興味を持って真剣に講義を受け、そして仲間と意見を共有しながら自分の科学的な視野を広げられていけたらいいと思います。これから一年間、よろしくお願いします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
投稿者:宮城県泉館山高等学校