皆さんこんにちは。 仙台二華高校の金井智奈です。
さて、先日の第三回科学者の卵はサイエンスカフェと講義二つという、なかなか内容の詰まったものでしたね。
<サイエンスカフェ ~科学・社会・生命倫理~>
皆さんは、5~10年後に実用化されそうな技術、と聞いてどんなものを思い浮かべましたか?
私は、「超小電力で作動する電気機器」を思い浮かべました。今でも「省エネ家電」などと呼ばれ普及しているものもたくさんあります。エアコンや冷蔵庫は、CMでもよく紹介されていますよね。しかし、それでもなお電力に頼れる将来を確信できていないのですから、これからもっと「省エネ」分野での研究が進むのではないでしょうか。
と、将来の電力について考えると、「発電方法」もまた、重要な問題ですよね。
今の日本の電力はほとんどが火力発電と原子力発電でまかなわれていることは、皆さんもご存知だと思います。東日本大震災時の福島原発事故の影響で、原子力発電に反対する声が大きくなりましたが、火力発電では、大量のCO2を排出します。ではなぜ、ほかの発電方法を使わないかというと、火力発電は発電効率がとても高いからです。発電方法は今、よく研究されている分野の一つなので、きっと発電効率がよく、かつ、CO2排出量が少ない方法が発明されると思います。
初めは、このように身近なことを考えていたのですが、色々と考えているうちに、どんどん想像が膨らんでいきました。
無人で飛行機を飛ばせれば、勝手に荷物を運んでもらえて便利になるのではないか...植物の光合成を人の手によって盛んにさせられれば、CO2が減り、地球温暖化を抑制できるのではないか...。
同じグループの人のアイデアも、なかなかに発想力に富んだもので、とてもおもしろかったです!
そして、長神先生のお話の中で、とても印象深かったことがあります。それは、Thunderbirdで見える昔と今の社会常識の違いです。
主要な登場人物は全員男性、公共の場所でも構わず喫煙などということは、最近の映画では絶対といっていいほど見られませんよね。10,20年後には新しい常識が生まれているかもしれない、と改めて考えさせられました。
<講義 ~進化する航空機~>
浅井先生の講義では、二つの実験が印象的でした。
私は、講義の予習として飛行機について調べるまで、羽根の構造についても理論的に何となく知っているだけで、よく分かっていなかったのですが...、カエルの実験によって体の感覚を通じスーッとて理解できました!「ベルヌーイの定理」と聞くと難しく思われることも、すごく自然なものとして理解できるんだ!と思い、とても身近に感じました。
また、さらに、この揚力が発生する際の翼周辺の空気の循環によって、雲が渦を巻く映像は、幻想的ともいえる見たことのない風景でした。
そして、二つ目の紙ヒコーキを作る実験。重心が空気の作用点より前方にあること、上反角を作ること、先生からのアドバイスにならって作ってみると、確かに長く安定して飛びました。紙ヒコーキのように簡単なものでも、科学で証明されていることがそのまま当てはまるのだ、と改めて感じました。
航空機に乗って宇宙旅行、火星探査飛行機など...航空機分野にはまだまだいろいろな発展の方向がありますね。それこそ、サイエンスチャレンジの話題だった「5~10年後、実用化するもの」の一つかもしれませんね。
<講義 ~磁石、隕石と惑星系円盤~>
この講義全体を通して分かったことは、「宇宙にはまだわからないことがたくさんある」ということです。当たり前だと思うかもしれませんが、これを頭に入れておくことは重要なのではないかと思います。わからないことが多い、だからこそ、どんなこともはなから否定することはしない、という姿勢が大切なのではないでしょうか。
また、宇宙はスケールも物質の成分も地球とは全く違いますが、一方で、地球環境でも見ることのできる現象もあります。例えば、磁石を焼いた前後で違いを見る実験。焼いた後は高温のためにスピンがバラバラになり、しかし冷えると元に戻り磁気を取り戻す、という私たちが机の上で見れる現象が、宇宙の重要なカラクリの一つなのです。
宇宙はわからないことだらけではありますが、そうであるからこそ、5~10年後、もしくは20~30年後に明らかになることがたくさんあるかもしれません。今回の講義をきっけに、これからの研究に関心を向けていきたいなと思いました。
投稿者:宮城県仙台二華高等学校