こんにちは。岩手県立一関第一高等学校の八幡佑奈(やはたゆな)です。昼間と夜の寒暖差が激しい今日この頃ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。体調に気をつけたいですね。
早速ですが第三回目の科学者の卵を振り返ろうと思います。今回、次の3つのことを行いました。
1つ目は、サイエンスカフェ
長神 風ニ先生による「科学・社会・生命倫理」
2つ目は、浅井 圭介先生による「進化する航空機 〜ライト兄弟から火星飛行機まで〜」
3つ目は、中村 教博先生による「磁石、隕石と原始惑星系円盤」
でした。
*1つ目について
講演が開始していきなり難しい質問を問われました。
「2017年から、5〜10年後に初めて実用化されそうな技術を想像してみてください。」
5〜10年後という科学が発展するのには短い、けれども発展する可能性はある期間を考えるのは私にとって難しいと感じました。みなさんはどんな技術を想像しましたか。ちなみに私はプラナリアの遺伝子を使って傷が素早く治るという技術を1番に考えました。今考えると、5〜10年以内には難しいかもしれませんね...
まず、このような考えに対して、「予想される悪いこと」をグループで考えました。私の考えに対しては、プラナリアの減少で生態系が崩れてしまうのではないかという指摘がありました。
次に、この指摘に対して「解決策」を考えました。私の場合、プラナリアは1個体を何度も分離すれば、何個体でもできる性質をいかすという解決策を考えました。
また、講話の中であった、「研究者・技術者の責任」がどこまでなのかについては、2つの考えどちらにも納得し、正解があるのかさえわかりませんでした。
最後に先生がおっしゃっていた2つのこと(「普通の感覚」を忘れないこと、違う世界とつながり続けること)は、科学を担う人だけではなく、自分を高めるために必要なことだと思ったので、心に刻みながら生活をします。
*2つ目について
正直に言うと、今まで私は航空機の分野に興味をもったことがなく、この講演は私が理解するのは無理だと思って諦めていました。しかし、先生が基本から教えてくださったおかげで、全てではありませんが理解することができ、この分野に関して興味が湧きました。レポートはほぼ真っ白でしたが、私の気持ちは好奇心で満たされる講演でした。初めて知ったことはたくさんありましたが、特に印象に残っているのは3つあります。
まず、ベルヌーイの定理です。
紙と紙の間に息を吹きかけると磁石のようにくっつくことの不思議さが解決されました。
また、クッタの理論を利用した翼の形状が圧力差をうみ、揚力が発生するということを聞いたとき、不思議な気持ちになりました。なぜなら、飛行機は飛ぶものという認識だったので、なぜ飛ぶのかなどということは考えたことがなかったからです。この経験から、自分が興味がなくても「なぜ」を追究してみようと思いました。
さらに、「翼が台風を発生!?」という部分について個人的に質問をしたところ、動画を見せてくださり、翼から新体操のリボンがでているような空気の流れに魅せられました。
安定性についてが短かったので、もっと聞きたいと思いました。
私にとっては視野を広げてくれた講演でした。
*3つ目について
「約23㎝のバスケットボールと約2㎜の地球が約250㎝離れているのが本当の地球と太陽の距離を縮小したもの。」
そのような内容を見て、聞いて、教科書を見ても想像できなかったことが可視化されました。今回の講演で学んだことは3つあります。
まず、惑星は太陽に物質が落下してできたものだということです。私達が住んでいる地球も落下しないとできなかったということなので、地球は偶然の産物なんだなと思いました。
また、地磁気は77〜78万年前に逆転したことを聞いたので、それによって何が起こるのかを質問してみました。先生によると、逆転するとき磁場が乱れるため、太陽風が地球に当たって、雲を形成し、そうすると、太陽がうまく当たらないため地球が寒冷化するかもしれないとのことでした。しかし、私達が生きているであろう100年の間には起きる可能性は低いということを聞いて安心しました。
さらに、岩石は冷えるときに地磁気を記録するということ、コンドリュールの形成では、加熱と冷却を繰り返すことから、なぜ隕石が必要なのかがわかりました。今まで、どうして隕石が必要なのかがわかっていなかったので、知ることができてすっきりしました。
長文になってしまいましたが、今回も楽しく、興味をそそる講演ばかりでした。次回の英語サロンがとても楽しみです。
投稿者:岩手県立一関第一高等学校