2017.07.30
Inquiring mind
こんにちは。仙台白百合学園高等学校1年の門間唯菜です。先日行われた第3回科学者の卵養成講座について振り返りたいと思います。今回は次の3つのことを行いました。
1サイエンスカフェ 長神風二先生による「科学・社会・生命倫理」
2講義 浅井圭介先生による「進化する航空機~ライト兄弟から火星飛行機まで~」
3講義 中村教博先生による「隕石と原始惑星系円盤」
・1つ目について
1番最初に「2017年から5~10年後に初めて実用化されそうな技術を想像してみてください。」という問いを出されました。私が考えたのは、次の3つです。「犬の鼻でがん患者を見分ける技術」「飛行機を燃料ではなく太陽光で飛ばす技術」「学力が優れた遺伝子や、スポーツ万能な遺伝子を受精卵に注入してデザイナーベイビーを作る技術」。最後のデザイナーベイビーについては、科学者の卵に応募した動機でもありました。デザイナーベイビーとは、受精卵の段階で遺伝子操作を行うことによって、親が望む外見や体力、知力などを持たせた子どもの総称のことを言いますが、私は長神先生の「親の意志を子どもに反映させることが許されるのか?」という言葉が胸に突き刺さりました。これから様々な科学技術が生まれてくることでしょう。しかし、どこからが悪用の用途であり、どこまでが悪用の用途でないのか、そしてどこまで発明する側の人たちの責任なのだろうか。これをしっかり考えなければならないと思いました。あくまでも「普通の感覚」を大切にしつつ、新しい世界を開拓し続けることをテーマに模索したいと思います。
・2つ目について
浅井先生による講義「進化する航空機~ライト兄弟から火星飛行機まで~」でした。始めに航空工学の発展で、「飛行」の問題を初めて科学的に取り扱ったケイレイ(近代航空学の父)についてお話を伺いました。ケイレイは現在の飛行機の概念を初めて示した人だということで、もしこの人がいなければ航空機の開発があまり発展しなかったのではないかと思いました。その後にライト兄弟が今の飛行機の原点となるような航空機を作ったというお話を聞きました。単純に考えて、重さのあるものを空に浮かばせるということはものすごく難しいことで、この時代の人たちにとっては、ライト兄弟は希望の星だったと思います。一通りお話を伺ってから実際に身近な紙飛行機を作って飛ばしてみました。今回作ったのは4つの工夫が施されています。「回転を打ち消す」「方向安定を増す」「ロール安定を増す」「上下の安定性を増す」。過去に色々な紙飛行機を作ったことがありますが、科学者の卵を受講していなければ、これほど本格的な紙飛行機を作る機会は無かったと思います。
・3つ目について
中村先生による講義「磁石、隕石と原始惑星系円盤」でした。どのようにして原始惑星が形成されるのかなどを分かりやすく説明していただきました。少し、講義の内容が難しくまだまだ自分の知識が足りていないと思いましたが、宇宙は未だにたくさんの謎に包まれており、今後深く掘り下げた研究が必要になってくると思います。だから私は科学者の卵を通して、自ら主体的に探求する力を身に付けたいと思っています。
最後に余談ですが、7月26日の水曜日に東北大学のオープンキャンパスに参加させていただきました。色々な研究室を訪れましたが、どれも刺激的で有意義な時間を過ごせました。特に私が印象に残っているのは、工学部を訪れた際に体験した山本研究室での「ゲルゲルパニック」です。人工いくらやスライムを作ったり、コンタクトレンズなどに使われているというゲルに実際に触ってみました。とても興味深かったです。この世の中には、まだまだ自分の知らないことが山ほどあり、私は私が疑問に

思ったその1つ1つを確実に調べあげていく仕事がしたいと改めて感じました。
投稿者:仙台白百合学園高等学校