こんにちは。群馬県立高崎女子高等学校の片山紀子です。8月に入りましたが、群馬では、最近過ごしやすい天気が続いています。皆さんの県はどうですか。さて、前置きはこのくらいにして、第3回の講義の感想を書いていこうと思います。
まず、初めに行われたサイエンスカフェでは、5~10年後に実用化されそうなものをグループで出し合い、さらにそれを悪用する方法を考える、ということに取り組みました。空飛ぶ車、デザイナーチルドレン、水素自動車、ドローンによる新聞配達等様々な考えが出ましたが、どれに対しても、事故が多発する、爆弾を仕掛ける、人権侵害という問題点や悪用方法が思い浮かんでしまいました。私が宇宙エレベーターの実現について述べたところ、ケーブルを切れば多くの人に損害を与えることが出来るという悪用方法があがりました。改善策として、高度1万メートルまでは頑丈な壁でケーブルを囲むことを考えましたが、多大な費用と時間がかかると思い、実現することの難しさを実感しました。このサイエンスカフェを通して、科学技術を悪用する方法は誰でも考えれば思いついてしまうという恐ろしさと、周りの人と話し合うことで別の意見を得る大切さを感じることが出来ました。科学技術を適切に利用し、未来を明るくする研究が出来るように、まずは普段の生活から物事が進んだ後の全ての可能性を予想していこうと思います。また、自分の殻に閉じこもらず、周りと意見交換をしてつながることも意識して生活します。今回一緒に話し合ってくれた3人の友達に心から感謝します。ありがとうございました!
次に、「進化する航空機~ライト兄弟から火星飛行機まで~」という講義を受けました。ベルヌーイの定理を実感し、飛行機が浮く理由まで知ることができ、とても興味深く楽しい時間でした。飛行機が浮く理由は、流体はとがった角を回れないという性質を利用して、飛行機の翼のとがった後縁が循環を発生させることで、圧力差が生まれるからと学びました。紙飛行機を飛ばす実験では、クリップ(重心)を5mm動かしただけで、飛び方が大きく変わり、精密さが重要であることを改めて実感することができました。また、火星飛行機については以前にTED Talksで聞いたことはあったのですが、今回の講義を通して、飛行機の形状や折りたたみ方だけではなく、火星の気圧や気温まで考慮しなければいけないことが分かり、開発の奥深さと面白さを感じました。また、人間は鳥のように飛ぶことが出来るようになるかという私の質問に、今はまだ無理だが、科学技術がより発展すれば可能かもしれないという回答をいただき、未来の科学技術への期待がより高まりました。
最後に、「磁石、隕石と原始惑星系円盤」という講義についてです。原始惑星系円盤の形成過程は難しいものでしたが、初めは分からなかった題名の意味が最後にはつながり、とても面白い講義でした。形成過程を簡単に説明します。まず、太陽の引力と遠心力によりピザを回して広げるように円盤が作られ、ダストの作動運動によって摩擦が起き、遠心力が小さくなります。そして、地場の働きも加わって角運動量を失い、中心星に星間ガスが集まり、原始惑星が形成されます。また、隕石が原始太陽系の磁場の強さを知る手掛かりとなっているそうです。宇宙には未知があふれていますが、その一つ一つを解明していくことで、地球の起源などにも迫ることができ、未知を知る楽しさと宇宙の神秘を感じました。内容については、自分なりに考えて理解したものの、磁場については宇宙好きな私も深くは知らないことを痛感したので、これからも勉強していこうと思います。
今回の講義は私にとって特に興味深く魅力あふれるものでした。第4回目は、数学と植物についてです。こちらも大好きな分野なので、とても楽しみにしています。また来月、多くの人と交流できることを楽しみにしながら、有意義な夏休みを過ごしていきます。皆さんにとっても素晴らしい夏休みとなりますように...。
投稿者:群馬県立高崎女子高等学校