東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成29年度 活動ブログ

平成29年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2017.09.23

第四回~英語も科学も意外な発見続出~

こんにちは、仙台二華高等学校の小林雅望です。今回からは英語サロンという新しい企画も始まることもあり、楽しみにしていました。早速振り返っていきます。

英語サロンで話した留学生はSeth(セト)さんというメキシコ出身の方でメキシコや母国語であるスペイン語などについて様々なことを教えていただきました。どんな質問にも丁寧に、難しい単語は言い換えや具体例を提示したりして答えてくれました。今まで英語のスピーキングを行うときは、自分が言えない英単語が文中に出てこないようにかなり注意していて、スピーキングのハードルが高いと感じる理由となっていたのですが、セトさんの英語は難しい、専門的な単語が文中にあってもその場で説明を加え、"and the (説明された表現) is~"と文を再開していました。セトさんは私たちに理解しにくい単語、表現を説明するために文を途中で切っていましたが、私たちが自分では一語で表せない表現を別の文章で説明するために、文を区切って言い直しても通じるのではないかと思うようになりました。来月使ってみたいです。また、話が盛り上がったお昼頃にテストの話があり、先生が成績をつけるのだ、と伝えたかったとき"成績"という英語が出てこなかったのでいくつもの文で成績をつけることをあらわしたところ"Ah,you mean "score""と理解してもらえました。説明にトライしてみることの面白さと大切さを感じました。第一回の英語サロンは自分から話す、質問してみることは多くありましたが留学生の研究といった大学生活についてはきかなかったので、「東北大学の留学生と」話す機会を生かす質問ができるように次回はしたいです。

一つ目の講義は、実世界に使われる数学の話でした。序盤から古代ギリシャでは作図により計算を行っていたと聞き驚いていました。ただ、面積を二倍三倍...とするには図形を使って計算したほうが方程式などをわざわざ立てるより楽だと感じました。建築や芸術で二次元、三次元の物を扱ううちに二次元の図形で行う計算が必要になったのかもしれません。その時々によって行いやすい計算方法が何か気づくようにしていきたいです。その後のデータ検索についての講義は、×2の威力に気づかされました。一兆以上ものURLから検索するにはスーパーコンピューターでさえも人間の「指数を使う」というアイデアが必要だったようです。×2のような身近なものであっても、使い方次第で大きな効果が出ることに面白さを感じました。誤り訂正符号も興味深い2の使い方をしていました。ある信号のグループを一斉にチェックしグループ内に間違いがあるかないかを判断する、という考え方は、普段計算問題などを一つずつ片づけていく私にとっては驚きでした。最終的に正しい信号が得られれば良いのでグループごとにチェックしてもよいと納得しました。誤りを見つけるためのパリティービットとパリティービットの間に偶数個間違いがあったりパリティービット自身が傷ついて違う信号に変化すると訂正できないので、パリティービットを入れる間隔が大事だと思います。冒頭に数学は習ってから使いこなせるようになるまでが大変であることが最も悲劇的なことだ、とありました。しかし、データ検索も暗号解読も賭けもすでにある数学の知識を使うことでよい方法が生まれています。数学を「使う」訓練はあまり学校ではしませんが、必要だと思いました。

二つ目の講義は高等植物の自家不和合性についてでした。自殖性植物は動物の体に付着して運ばれてある場所に一つだけ種が落ちたりしてもその種が自殖をしてその場に繫栄することができます。また、非常に変わった遺伝子ができた場合、それと全く同じ遺伝子の種が多くでき、別の環境にも適応して種全体の生息域を広げることもできます。人からすれば前者は外来植物は種が一つでも蒔かれたら終わりという悪い面となり後者は品種改良をした後その種を作りやすいという利点となります。自殖の欠点としては遺伝子の多様性が生まれにくく環境が大きく変わったときに種全体が絶滅する可能性が大きくなることがあります。自殖性植物の朝顔やエンドウの花はかわいらしいです。ある程度昆虫に媒介してもらって遺伝子の多様性を増しているのかもしれないと思います。他殖性植物は遺伝子に多様性が生まれる利点があります。人からすれば、純系を掛け合わせる品種改良が行いやすいという利点になります。欠点としてはどんなにその場の環境に適した遺伝子があっても一代限りということがあります。しかし条件によっては自殖するとのことなので過酷な環境になった場合は適した遺伝子の個体が自殖して生き残り、また多様性を増して次の環境変化に備えることができます。どちらが良いかは一概には言えないので両方存在しているのかもしれません。自家不和合性の自他識別方法は多様で全く違う方法識別したりしているので別々に進化したのかもしれないと思いました。要因は違っても自他を識別する、という結果は同じことから自家不和合成により遺伝子の多様性を保つことは非常に重要、あるいは私たちが気づいていない別の大きな利点があるのかもしれません。

相変わらずレポートを短時間で書くことには苦労しています。しかし、自分の考えを短時間で文章化する力も必要なものとして向上させていきたいです。次回もよろしくお願いします。

投稿者:宮城県仙台二華高等学校

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