こんにちは、盛岡第三高等学校の佐々木暖人です。題名にも書いてある通り、第四回・第五回の講義を受けての私自身の感想を記したいと思います。
渡辺先生の自家不和合性についての講義では、生物は進化の過程において、自植性植物から他植性植物へ変化したということを学びました。しかしながら、現在も多くの自殖性植物が存在しているのは自殖性植物と他殖性植物にそれぞれ有利な点があるからだということです。具体的には、自植性植物の有利な点は生殖しやすいということであり、他殖性植物の有利な点は遺伝的多様性が保たれやすく、特定の環境に弱くなりすぎないため、環境の変化に種全体として適応しやすいということであるということを理解できました。一方でこのような、いわゆる生物学的な知識を持っているはずがない生物自身の体で、自殖性から他殖性といった変化が起こるのか、不思議に思いました。
徳山先生の理論計算機科学についての講義では、数学は工学や医学等のさまざまな分野の発展において重要な学問であるだけでなく、インターネット検索のような私たちが日常的に利用しているようなものにも使われているということを知りました。私がこの講義を受講して最も印象に残っていることは、数学的工夫によって、両手十本の指だけで数十や数百といった、指の本数の何倍もの数を数えられるということです。
川添先生の「自然を正しく理解する」の講義では、教科書に書いてあったり、私たちの中で常識だと考えられていることに誤りがたくさんあるということを学ぶことができました。例えば、私は小学校の頃からずっと、月は地球の周りを回っていると教わってきました。しかしながら月の軌道を見てみると、実際は、月も地球と同様に太陽の周りを公転しているということを知りました。つまり、月が地球の周りを回っている衛星であるというのは、あくまで地球人による主観にすぎなく、そのような主観を極力減らしていくことが、自然を正しく理解していくために重要なことであるということがわかりました。
堀井先生のがんについての講義では、がんやその治療法について学びました。がんとは悪性腫瘍のことで、それは主に遺伝情報の伝達の誤りが原因で発生するということでした。したがって、がんとは菌のような生物ではなく、無生物であるので、がんを治療するには、がん細胞と呼ばれる、正常でない細胞を壊さなければならず、その際に、周りの正常な細胞にも傷をつけることになり、副作用が生じるということでした。また、がんが転移しやすい体の部位があり、その部位はがんの種類によって異なるということをこの講義で初めて知ることができました。
投稿者:岩手県立盛岡第三高等学校