秋田県立能代高等学校の佐々木円花です。風の影響で新幹線が遅れるかもしれないということで早目に帰りましたが、無事家に到着しました。ご心配をおかけしました。これから雪の降る季節となってきますが、交通機関の乱れがないように祈りたいと思います...。それでは少し遅くなってしまいましたが、第6回講座の感想をまとめてみました。
Ⅰ.イングリッシュサロン(第3回)
今回も、前回お話しした中国からの留学生、Xu Liangさんと防災カードゲームを行いました。防災カードゲームは、災害が起こった状況を説明されてから3秒以内にその災害に対するアクションを選択するというものでした。カードが自分の狙っていたものではないものを選ぶことになった場合、そのカードを選んだ理由を説明するのは難しいだろうなと思っていましたが、意外とそのようなことはなく、1つの災害に対する行動は見方が違えばいくらでもあるのだと気づかされました。また、3秒という短い時間で決断を迫られるということも、実際に災害が起こったときのことが想定されており、勉強になりました。発表者が多く、手をあげても発言できなかったことだけは心残りですが...、次回は発表したいと思います。
次の英語サロンも本当に楽しみです。Xu Liangさんとは前回も同じグループで、私のことを覚えていてくださっていました。とても嬉しかったです。ありがとうございました。
Ⅱ.プラズマと核融合
今回このテーマについては、高校の選択教科が物理ということもあり、大変楽しみにしていました。物質の第4の状態ということだけで夢がふくらんでいましたが、人類の未来のエネルギー問題についても大きな希望となりうること、まだまだ発展していくであろう分野であるということをうかがって、さらに好奇心がそそられました。
講義の中でトカマク型とヘリカル型の装置についてのお話があって、プラズマの閉じ込めについてとても興味を持ったので講義後、より詳しく調べてみました。また、稲妻についても疑問に思ったことがあり、安藤先生に質問させていただきたく思います。
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稲妻はプラズマであるということでしたが、この中で窒素と酸素が化合 し窒素化合物ができるということについて、窒素も酸素もイオンとなっている(電子がとれている)状態で化合するのですか。それとも一度プラズマになっているものが再び各原子に戻り化合するのですか。
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トカマク型には安全係数がありますが、ヘリカル型にはそういったものはないのですか。ないとすれば、コイルをねじって作った磁力線には乱れが生じることがないということですか。
核融合による発電は、私達の身の回りにある海水や空気などから資源を取り出せるため、原料が無限で、なおかつ推進力もあるため、ロケットの燃料としては理想的だということでした。もし宇宙空間にあるプラズマを使って発電ができるようになれば、大きな推進力で永久に進み続けられるロケットができるかもしれません。そうすれば、講義の中にあったように、確かに銀河旅行も可能になるにちがいないと納得しました。
プラズマを使って、今まで予想もしなかったようなたくさんのことができるようになる―プラズマによって人類は今までなかったような科学技術の飛躍を経験することになると思います。それを見届けられる時代に生まれたことが本当に幸せです。安藤先生ありがとうございました。
Ⅲ. 教授の進路選択アドバイス
私は進路選択や将来目指す職業について、今まであまり迷ったことはありませんでしたが、本当にこれでよかったのかと後から不安になった経験があって、この講義で自分の選択が正しかったのかもう一度確かめてみたいという思いで臨みました。「行けるところで頑張ればいいい。」渡辺先生も救われたとおしゃっていたこの言葉を聞いたとき、私も、本当にその通りだと納得し、感動しました。自分がどこにいるかではなく、どう頑張るか。逆に言えば、いくら良い環境でも、私自身が努力をしなければ夢は叶えられないのだということを痛感しました。また、自分の限界について、向き不向きを自分で見極めることには大きな精神的痛みが伴うと思います。それが自分の好きなことならなおさらです。私は先にも書いたように、将来のことについてほぼぶれることなく今の目標を持ち続けてきたので、他に選択肢が多くあるかといえばそうは思えません。だから、今の目標に自分が向いていなかったとして、諦めてもやるものはないと気づき、焦りました。しかし、これで生きていくと決めたら、何が何でも究めていくべきだというお話をうかがって、もう覚悟を決めようと思いました。今までやってきた中で他に目指すものが少なかったなら、それはきっと向いていないと思って自分の意識外に取捨選択してきたのかもしれません。そうと信じて、今の目標に向かって、自分の選んだ環境で、ただひたすら努力しようと思います。一度した選択は変えられないことが多く、まだ目標を決めているだけで職業に就いている訳でも何でもない私でさえも、実はもうすでにあとがない状況に追い込まれているのかもしれません。「これで良かった」と肯定できるよう、自分を知り、自分で考え、進路を決定していこうと思います。目指すは、研究者。いつか新しいことを誰よりも先に。小さい頃の夢を心に抱いて。渡辺先生、ありがとうございました。
今回の講座は未来に思いをはせるシーンが多かったなと回想しています。特に、進路選択の講義では、「日出ずる国の黄昏」という何とも切ないお話をうかがって、未来の日本の科学はどうなるのかと思わず悲観的になってしまいました。しかし私は、この講座に参加している身として断じてそんなことにはさせないと強く思っています。きっと他の卵の皆さんもそうだと思います。科学に興味を持ち自分で考えようとする人がいれば、まだまだ日本の科学は発展するはずです。日よまた昇れ!
投稿者:秋田県立能代高等学校