あけましておめでとうございます。秋田県立能代高等学校の佐々木円花です。皆さんはどんなお正月を過ごしたでしょうか。私は抜歯をした痛みでお餅も食べられず、代わりに頬がお餅のように膨らんだ状態での年越しでした...。それはさておき、去年のこととなりますが、ブログを書いていきたいと思います。
Ⅰ.英語交流サロン④
今回はマレーシア出身のMohdさんと、留学についてお話ししました。留学をしてみたいという憧れは以前からあって、この英語サロンに参加する中でさらにその思いが強まってきたので、実際に留学している方からお話をうかがうのが本当に楽しみでした。Mohdさんはおばあさんの病気を治したいという思いから、留学前は医師を目指していたのですが、現在は物理学を専攻しているそうです。それほど大きく将来の方向性が変わるとは、やはり留学が人に与える影響は大きいのだなと感じました。留学するということは異なる環境の中で学ぶことなので、自ずと異なる考え方や視点も学ぶことになるのだろうと思います。異なるバックグラウンドを持った人との対話から得るものは大きいということは、この英語サロンを通じて今まで実感してきました。もし将来自分が留学するとしたら何を得て、人生がどう変わるのか、楽しみです。Mohdさん、ありがとうございました。
Ⅱ.エンザイム・ハンター ~暮らしの役に立つ酵素を見つけ出し、利用する~
酵素は私たちの体の中で生体触媒として役立っている、という大まかな知識しかなかった私にとって、今回のこの講義は驚きの連続でした。酵素が生体内で反応を起こすのと同じ加速度で人生を加速した場合、人生が2.5秒で終わってしまうということや、酵素が1つなくなっただけで生命の維持が難しくなってしまうことなど、酵素の人体への貢献は想像を大きく上回るものでした。
講義の中で1点疑問に思ったことがあるのですが、細胞質中にアントシアニジン、液胞の中にオーロンがあるというお話について、なぜオーロンの呈する黄色よりアントシアニジンによる赤紫の方が花弁の色として現れてしまうのでしょうか。酵素間の強さ(発現の度合い)はどのようにして決まるのか興味を持ちました。
また、黄色いトレニアを作るために海外のチームとも競い合い見事世界で一番初めに成功された学生さんのお話にも感動しました。研究の環境として、今はインターネットなどの発達した通信手段のために世界中の情報をすぐに得られる一方、自分の研究についてもライバルに情報が流れてしまいやすくなっているという、ライバルと差がつきにくい状況にあるのではないかと思います。そういった状況下で、今までにかけてきた時間、費用、労力を再びかけ直し研究を続ける決断をするのも、諦める決断をするのも、どちらもとても勇気がいることだと思います。自分がいつかそのような状況に身を置くようになった時、「やっぱり続けよう」と思えたらいいな、と思いました。中山先生、ありがとうございました。
Ⅲ.卵のOB・OGの皆さん/東北大生・院生の皆さんとの交流
卵のOB・OGの方2人と院生の方1人からお話をうかがいました。私は研究に興味があったので、実際に研究をしていらっしゃる方から研究の道へ進むにはどうしたらいいのかうかがおうと意気込んで参加しました。しかし...「研究をしたいだけなら、その学部に入る必要はない」。OGの方の思っていたのと違う答えにショックを受けました。院生の方によると、まわりで研究をしている方はその学部よりもむしろ他の学部を出た方のほうが多いそうです。研究と一口に言っても、それには多様な関わり方があるのだなと感じました。卵のOB・OGの皆さん、ありがとうございました。
次回講座はTOEICとNatureの討論。ここが頑張りどころ!という気がしますね。
皆さん、今年もよろしくお願いします。
投稿者:秋田県立能代高等学校