新年あけましておめでとうございます。1月末に言ったのは初めてです。宮城県仙台二華高等学校1年佐藤雄大です。思えば第一回卵から8か月が経過し、そろそろ卵料理を食べるときに抵抗感を覚えるようになりました。(遅いですかね...)
第8回卵、わくわく、たのしみだなあ、と思ってドアを抜けると、そこにはやや青ざめた養鶏場仲間がいました。そうです。TOEICです。ヤツの仕業です。昼食もそこそこに試験が始まりました。模擬問題集やスマホのアプリなどを使って対策はしてきましたが、分からない単語や熟語、省略や倒置が絡んでいるのだろう意味のとれない文章などが多量にあり、勉強不足を痛感しました。リスニングテスト中に気づいたことなのですが、印字してある問題文を読みながら音声を聞くよりも、顔を上げて壁を見つめて聞く方が意味が入ってきやすいと感じました。僕だけなのでしょうか...
そして次に迎えたのが前回卵のときから考え楽しみにしていた「地球の未来を考える討論会 collaborate with NATURE DIGEST」です。自分は地球温暖化についてよく知っているつもりでいましたが、配付資料を見てエルニーニョ現象で熱帯の森林がCO2の放出源になっているという事実にとても驚きました。火がCO2を排出し植物が吸収する、という簡単な関係ではないのか...
班のメンバーで持ち寄ったアイデアを合わせているとき、CO2以外の温室効果の地球温暖化への影響についての話が出ました。実はCO2による温室効果(単位量あたりの温室効果と大気中の濃度の積)は全体の63%ほどで、他はメタンやフロンなどの微量の気体によるものです。温室効果ガスの存在量としてはCO2が96%と圧倒的なのですがメタンやフロンの単位量あたりの温室効果がCO2の数百倍以上であるためこのような結果になっており、長期的に地球温暖化について考えるならばCO2だけではなく微量な温室効果ガスについても考えなければならないのです。フロンに着目すると、以前は冷蔵庫の冷媒などに使用されていましたが、オゾン層破壊のおそれからモントリオール議定書で規制がなされました。かわりに代替フロンが普及したのですが、温室効果という面ではフロンとさほど変わりないのです...そのため、代替フロンを含めフロン類に規制をかけるべきと考えます。また、現在完全にノンフロンの冷蔵庫が実際に開発されているらしく、それを普及させることで、今より少しクリーンでクールな地球になるのではないかと思います。
また、発表会をしている間に考えたことがあります。ほかのグループや決勝に行ったグループの発表にはイラストやチャートが使われており、また話し方も緩急をつけており、上手だなあ...とただ口を開けて感じていたのですが、ふと、これらの工夫に「聞き手の理解を助けるためにしている」という共通点が見つかりました。考えてみれば至極当然なのですが、これを考えれば、例えばイラストはどこまでが適切でどこからが過剰なのか、ジョークを入れるべきタイミングや数も明確になるかもしれないな、と感じました。
今回の第8回卵で、勉強やプレゼンをするとき、やはりなぜそれをするのか考えることでそれがより有意義になり質が高まるのだと思いました。勉強は小さい視点で見ればものごとを理解するためであり、プレゼンは自分の意見、考えを相手に伝えるためのものです。これらの「基礎」や「土台」といったものに一度立ち返り、「土台は大丈夫かな?土台はどうだい?」と自分自身に問いかけることにより、それにどういった工夫を加えれば良いのか明確になると感じました。
特別講義を受けられるのは次回が最後です。もう一度土台を確かめ、最大限に講義を吸収、活用したいと思います!
P.S.第28回日本数学オリンピック(JMO)予選に出場してきました!組み合わせ、幾何、ゲームなど12問の問題を3時間ぶっ通しで解き、その解答のみを記述するというものです。結果は12問中6問正解で本選出場にあと一問届きませんでした...(2年連続です...)
とはいえ受験者の上位10%以上には入ることはできたので、地区表彰は頂けると思います。来年こそは本選に行けるよう頑張ります...
投稿者:宮城県仙台二華高等学校