東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成29年度 活動ブログ

平成29年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2018.03.30

海外研修を振り返って

科学者の卵養成講座海外研修を振り返って

                                                  山形県立米沢興譲館高等学校 2年 横山夏海

今回、3/17から3/26日にかけてアメリカのカリフォルニア州リバーサイドで研修をしました。私がこの研修を通して学んだこと、感じたことを2つに分けて皆さんに伝えたいと思います。

この報告が少しでも皆さんの為になれば幸いです。

○サイエンスを様々な角度からみることができたこと

海外研修では、UCR(University of California, Riverside)、Bourns企業訪問、爬虫類とのふれあい、昆虫学について、昆虫とのふれあい、宇宙関係や恐竜等の博物館ヘ行きました。

UCR

UCRでは、研究室を訪問したり、キャンパスを見学しました。大学が、リバーサイドの電力供給を担っていることや効率的な電力発電等を研究していることを知りました。ですが、ここでは、科学に関する専門用語の知識不足が露呈し、悔しい思いをしました。最大限に与えられたチャンスを活かすために、いかに日常生活を大切にするかということを考えさせられる機会となりました。キャンパスは植物が沢山あって、植物の匂いが強く場所によって匂いが変わることが印象的でした。UCRに留学している東北大学のかわむらさんには沢山お世話になりました。ありがとうございました。

爬虫類とのふれあい

STEMという高校に爬虫類が好きな生徒がいました。その生徒が飼育している蛇やトカゲ、ヤモリを触りました。最初は小さな蛇から始まり、大きな蛇やヤモリ、トカゲが登場してきました。私は大きな蛇をテレビでしか見たことがありませんでした。そして、そこまで爬虫類には興味が無かったのですが、実際に触ったり見てみると、可愛くて可愛くて、爬虫類が大好きになりました。トカゲやヤモリに関しては、目が水晶玉のように美しく、飛び出ていたことが印象的でした。蛇は首に巻いてみました。蛇が動く度に首が締められていって、殺されるかと思いましたが、野生のヘビを感じられたので嬉しかったです。

昆虫について

昆虫など生き物の分類は以前は人が視覚で基準と照らし合わせて判断していましたが、科学の進歩により現在は、DNA解析によって分類されているそうです。これにより、違う分類だと見なされてきた昆虫が同じ昆虫 だと発見されたことがあったそうです。原因は単純で性別の違いでした。科学の進歩により今では当たり前だと思われていることも覆されることがあるので柔軟な考え方を大切にしたいと思いました。

今回の研修で私が最も印象に残った事は、植物です。リバーサイドに到着したときから日本には見られない植物があった為、注目するようになりました。ヤシの木が多く見られる一方、STEMという高校には松の木がありました。つまり、亜熱帯植物と亜寒帯植物が同じ場所で生存していたということです。私は、温度の違いで植物は変わるということを習ったので初めに松の木を見たときは驚きました。でも、人の手によって運ばれた植物が、その地域に適応できるのならそのまま生えるということもあり得るという話を聞き、納得しました。教科書が全て正解だと考えていた私は、こうして自分から身の周りの事に興味を持つことが大切だということを学びました。どんなに小さなことやくだらないと思っていることでも、自分の考え方次第で価値あるものに変わっていくのでその力をこれからも、もっともっと養っていきます。

○アメリカと日本の違いを肌で感じることができたこと

代表的な例は、靴を履いたまま家で生活するということです。日本で素足での生活をしていた私にとっては、それに慣れるということは難しかったです。 また、初日にホストファミリーが食べ物を立ちながら食べていたり、他の人が揃わずに食べ始めたり、遊んでいるときに食べたり。食べるということに関する考え方に、日本とアメリカとでは大きな違いがあるということを実感しました。ホストファミリーのグランドファザーと話すと、日本の食事はフォーマルで、アメリカではカジュアルだといわれました。それ以降食事の文化には慣れていけました。しかし、他のホームステイ先にお邪魔したとき、3時にピザが出てきた時は驚きました。食事に関して、考え方と捉え方の違いを感じました。 私のお昼はたいてい青りんごとサンドイッチでした。私は、アメリカで初めて青りんごを食べました。赤リンゴと青リンゴで比較すると私は、青リンゴの方が好きです。赤リンゴは甘いですが、青リンゴは酸っぱいためです。そこで、赤と青の違いは何なのか疑問に思い調べてみました。私は、リンゴの色や味は育て方と関係しているのではないかと考えました。働きとしては、青リンゴは赤リンゴよりも脂肪燃焼を促進する働きが強く、脂肪が体内に蓄積するプロシアニジンという成分を多く含んでいるそうです。アメリカでは必須ですね。また、収穫時期が青リンゴは、赤リンゴよりも早くアントシアニンという成分が含まれる前(つまり、成熟する前)に収穫されるそうです。

勉強についても違いがみられました。まず、勉強時間が違います。学校は、7:30に始まり15:30に終わります。6時間学校にいます。しかし、私の場合は、12時間です。ホストファミリーに話したところ驚かれました。放課後に勉強をしているのかと思い聞いてみると、放課後は寝ているそうです。勿論、勉強をする人もいると思いますが、日本とアメリカの学ぶという概念が異なっていました。一方で、アメリカでは、学ぶことと活かすこと、実践することまで学校でできるということや生徒自ら計画を立て実行するという面がありました。日本では、学ぶ、そして、勉強するという循環です。これでは、個人で全て完結されますが、アメリカの学校は、そうはいきません。全て野イベントは、生徒や先生間で話し合いより良いものをより効率的に作っています。これにより、お互いの良いところや得意なことを見つけ、まるで家族のように息のあった行動ができているのだと思いました。

今回の海外研修では、他の皆さんのレベルが高く自分がついていけるのか心配でした。でも、皆さんがお互いを認めて、より良い時間を過ごそうとする姿に感心し、私は私らしく早く答えを出すとか良い答えを出す必要は無い、と自分を一度認めてあげることが出来ました。また、同じ事や時間を過ごしていてもそれぞれが感じる事や考えている事は異なっていて、違う視点でサイエンスをみている事は刺激になりました。英語力のなさや五感の疎さを実感しました。今回のような研修だけでなく、日常生活から沢山のことを吸収出来るように知識も増やして自分の考える力をもっと養っていきたいと思います。

ここには書ききれず、伝えきれないことが沢山あります。私は、それらも全て含めて、絶対忘れたくないです。この一年間、卵としてサイエンスに触れることができ本当に幸せです。皆さんとの出会いと科学者の卵を一生の宝物にします。科学者の卵卒業生であることを誇りに、今度は私が受けたサイエンスの楽しさは勿論、他人を認め自信をつけてあげられるような人になります。

安藤先生、大友さん、渡辺教授、伊藤准教授、下山先生、古井さん、川口さん、その他、この研修にご尽力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。そして、大変お世話になりました。

科学者の卵の皆さんも1年間ありがとうございました。お疲れ様でした。またどこかでお会いできる日を楽しみにしています!

投稿者:山形県立米沢興譲館高等学校

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