みなさんこんにちは。
宮城県仙台二華高等学校1年の桑原優菜です。
第9回の分のブログを書いていなかったので、その振り返りと全体の振り返りをしたいと思います。
~第9回の講座~
1. 英語交流サロン
今回のテーマは「売り込みたいもの」でした。私は自分の住む都市、仙台市をアピールしてみました。
みなさんご存知の通り、仙台は牛タンやずんだもちなどのグルメだけではなく、七夕まつりやジャズフェスティバル、光のページェントなどの大規模なイベント、また青葉城や瑞鳳殿など歴史的な面影も残されている素敵な街です!!東北の中枢を担う都市でありながら緑も多くあり、「杜の都仙台」なんても呼ばれますね。本当に魅力盛りだくさんです。
ということを日本語ではいとも簡単に紹介できますが、英語にするとこのニュアンスそのままに、相手がワクワクするようなプレゼンをすることがいかに難しいか痛感しました。今振り返ると私はかなり棒読みになってしまい、少し言葉につっかえてしまったときもあったように感じます。
今回のテーマのように「売り込みたいもの」を紹介するときは、いかに相手に対して魅力的な印象付けができるかがカギになると思いました。そのためには抑揚のある英語の話し方、相手の聞き取りやすい声のボリュームと速さを考えてプレゼンすることが大切だと分かりました。
この英語交流サロンで、多くの留学生と交流をすることができました。留学に興味がある私にとって、実際に今留学を経験しているみなさんのお話を聞けるのはとても貴重な機会となりました。それと同時に、「この言葉は何と言えばいいのだろう?」「もっとこういう言い方があるのか」など、生の英語を使うことで初めて分かることをたくさん発見することができました。
2. ~薬を創る化学技術~
まず、創薬研究の成功確率と必要経費の数字にとても驚かされました。成功確率はおよそ1/30000、必要経費はおよそ1000億円だということです。なかなか想像しにくいというのが正直な感想ですが、1つ1つの地道な研究の上に薬が作られ、私たちはそれを便利な形で使うことができている、ということを再確認しました。
3. ~次世代素粒子研究施設 国際リニアコライダー計画~
以前ノーベル物理学賞を受賞された梶田隆章先生のご講演を聞く機会があり、そこでニュートリノを含めた素粒子研究の意義について学び大変興味を持ち自学していた分、より分かりやすく講義を聞くことができました。素粒子は私たちの目に見えない分実感がわきづらく縁遠いものに感じてしまいがちですが、素粒子の研究が拓く新たな発見の可能性を知り、感動してしまいました。世界的な枠組みで行われる研究が、私たちの暮らしの近くで行われるかもしれないと考えるとワクワクしてきませんか?!素粒子の分野を理解するのはとても難しいですが、より知識を深めることができたらなと思います。
~~総括~~
長いようであっという間に1年が終わってしまいました。毎回の講義の内容についてはもちろん、英語を話す能力、コツ、レポートを書く際の文章力、表現力、プレゼン力など本当に本当にたくさんのことを学ぶことができました。毎回の講義では、学校では決して習えないような専門的な内容から最先端の研究まで、その難しさにつまづきそうになりながらも自分なりに理解を深められました。また研究発展コースⅠでは、珠玖仁先生のもと三次元培養について学びました。発展的な内容なので自分で調べたり論文を読んだりして勉強し、これを機会に多くのことを学ぼうと努力することができたと思います。
私は最初、この講座に特別聴講生として参加させていただいていました。1番最初のブログで、「受講生の選には漏れましたがせっかくのチャンスを最大限生かしたいと思います」と書いていましたが、その目標は自分の中では達成できたのかな、と思っています。海外研修には行けませんでしたが、受講生、発展コースへと選抜していただき、最後は最優秀賞という形でこの講座を修了することができ、またとない貴重な経験をたくさんさせていただきました。学校のプログラムでアメリカへ研修に行っていたため3月10日の発表会に出席できなかったのは少し心残りです、、。
最後になりましたが、講義をしてくださった先生方、事務局の皆様、珠玖先生、TAの方々、そして同じ研究室で学び、私の分まで発表をやってくださった2人の卵、英語交流サロンやサイエンスカフェなど様々な場で交流を深められた皆さんに心から感謝します。同じ興味を持った方々、異なる関心を持った皆さんと関わりを持つことができ、私自身科学に対する視野がぐんと広がったような気がします。
今の私はまだ卵の殻を割ったばかり。講座は終わりになりますが、ここからがまた新たな出発点だと考えています。この先ひよこになり、さらに成長して大空を羽ばたくことができるよう、この1年で学んだ全てのことを活かし精進していきたいと思います。
皆さん、今まで本当にありがとうございました。またいつかどこかで会えることを夢見て。
投稿者:宮城県仙台二華高等学校