【最終報告】おいしい野菜と続ける力(法:岡崎和奏)
2026年1月23日 (金)

みなさまこんにちは。いよいよこの最終報告の時がやってまいりました。と言っても、まだまだ通常投稿のノルマは残っているのでこれが最後の投稿というわけではありません。我ながら、よくもこんなに遅れられたな、と苦笑いです。
もともと、自分は結構文字を書くのが嫌い苦手な方でした。どれくらい得意ではなかったかというと、私の生まれ育った地域には中学二年生の二月の初めに立志式という行事があるのですが、コロナの濃厚接触者になったため立志式に出られなくなったことを理由に、『両親への感謝の手紙』の執筆をうまいこと潜り抜け、内心ガッツポーズしたくらいです。実は、両親への感謝の手紙はベータ版が手元に残っているのですが、日の目を見ることはありません。
昔から文章を書くのが苦手だったことを踏まえると、今セメスターの学問論演習はなかなか頑張ったのではないかと思います!
サムネは去年の金濱さんの最終報告を真似して、カメラロールにしました。
目次
⑴講義の想像と現実
⑵この講義で養った観察眼の波及効果
⑶毎日の観察で身についたこと
⑷文章を書くことについて
⑸自然科学的なものの見方について
⑹コメントについて
⑺中間発表で目指した点がどれだけ達成できたか
⑻この講義で学んだことを日々の生活にどのように生かすことができるか
おわりに
⑴講義の想像と現実
まず何より、想像していたよりもずっと小かぶのカブリーニとホウレンソウのジャスが可愛かったです!
気を取り直して、最初に想像していたよりもこの講義で大変だったことは、①天候、②『〜がわからない』系に分けられます。
①の天候について大変だったことは、作物にとって厳しい環境であることと、外で作業する人間(私)にとって普通に外にいたくない環境であることなのですが、正直前者は想像していたよりも全然元気に育ってくれて、拍子抜けでした。問題は後者で、いざ夜、家に帰って来て、中に入る前に立ち止まって鉢植えを気にかけるというのは、寒くて寒くて最近は雪も降ってるしでなかなか大変でした。その上私はビニールハウスも作っていたので、通り過ぎるついでにちょっと見るということができず、ビニールハウスの上に残る雪を払って、わざわざビニールハウスを開けて見るということをしなければならないので、「昨日の今日でそんなに変わらないだろう」と心理的に観察回数が減ってしまったと思います。
下の写真は上部だけ雪が溶けないビニールハウス(1/8)です。
②の『〜がわからない』系では、やり方と異常と成長の程度の三つの理解が難しかったです。
一つ目の『やり方がわからない』については当然のことなのですが、水やりの量から肥料の量、土の量まで、意外と第一歩も踏み出せないくらいに一挙手一投足に気をつけないといけない気がして、こういう実践系の趣味は思い切りが大事なんだとしみじみ感じました。
しかし、思い切って実行に踏み切ったもののやり方がわからずに終わった悪い例として、私のお蔵入りコレクション『シュンギクスプラウト』があります。シュンギクは好光性など、いろいろ調べたりしたのですが、コップにキッチンペーパーとタネと水を入れて窓際に放置しているだけの謎の行動を繰り返しているだけになってしまい、挫折しました。伊東さんは最新の通常投稿でスプラウトのリベンジをしようとしているので、動向を注視したいと思います。
下の写真は一日玄関先に置いておいたシュンギクスプラウト(上)と、始めて四日経った(12/22)もの(下)です。
二つ目の『異常なのかがわからない』については、育っていくにつれて色の薄い葉やハリのない葉や黄色い葉が出てきました。私はみかんがちょっと日が経って柔らかくなっていたり、擦れて傷ができていたりすると、腐ってるのではないかと心配してあんまり食欲が湧かないタイプなのですが、それと同じで黄色い葉や白斑を過剰に心配しました。
最後に、『異常がなくても成長の程度がわからない』というのがありました。小かぶのカブリーニの方の食べごろは本当にわからなくて、割れているけど、大きさは物足りない日々が続きました。収穫のタイミングが作物のおいしさを左右するので、せっかく今まで頑張った日々を無駄にしないためにも非常に慎重になっていたと思います。思っていたよりずっと作物に愛着を持ったからこその大変さだったと思います。
逆に、想像よりもうまくいったことは、日がよく当たること、成長が早いこと、虫が出ないことです。私は去年ミントを枯らしたと言ったのですが、そのミントのように徒長したり、アブラムシが出たり、根元に白いフワフワができたりしなくて良かったです。去年は北東向きのクラスで秋に育てていたので、今年の成功は日当たり様々といったところかなと思います。虫についても、出たのはホウレンソウのジャスの鉢にいたクモ一匹で、それもクモの害虫を調べても合う情報が出ないので、たまたま通り道だけだった可能性が大きいと思います。
下の写真はホウレンソウのジャスの鉢に出たクモです。
⑵この講義で養った観察眼の波及効果
この講義で養った観察眼は、教育課程論という教職科目に役立ったと思います。
教育課程論では、児童生徒のなにより『命』を守ることが大事だとしきりに教わったのですが、それは子ども同士の関係を「観察」していじめを防いだり、自然災害の状況を「観察」して適切な避難行動をとることであると思います。細かい変化に気づいたり、広い視野で時間の経過に伴う変化を見逃さないようにしたりすることは、野菜の栽培と教育に共通する視点なのかと思いました。教育課程論は成り行きで受講しているだけで私は教員免許を取る予定ではないのですが、将来一人の大人として子供を守る立場に立つ上で、大事な見方になるだろうと思います。
⑶毎日の観察で身についたこと
毎日観察することで私は続ける力が身についたと感じます。特に私は法学部なので学問論演習の単位が必修ではない中で、よくぞ続けられたと自分で自分を褒めたい思いです。
また、程よく力を抜くことも覚えられたと思います。最初は、毎度コメントでもう少し分量を少なくしようと言われていたのですが、途中から「多過ぎず、自分の気のついたテーマに絞って見せる」ことを意識できたので、負担を減らすことができました。『特別なトピックのあるときに』『一週間につき二、三日くらいの目安で』記事に取り上げて書くと良いだろうと思いました。ここのところはぜひ来年度の受講生の方にも参考にしていただきたいです。後輩に参考にされることは名誉だと思うので、ぜひ見てもらって、引用されたいです。
また、使えそうな道具を見つける力も育むことができたと思います。AI、pH測定器、ビニールハウスなどの様々な道具を使ったり、作ったりすることができました。しかし、ビニールハウスの効果の測定は不十分だったと思うので、そこは反省点です。
⑷文章を書くことについて
この記事の『はじめに』の項目でも書いたように、文章を書くことに大いに苦手意識を持っていました。数学の証明や法律の事例問題など必要なこと以外に書くことを見つけられず、"量"を書けませんでしたが、この学問論演習を通して、観察をすれば書くことは自ずと出てくることがわかりました。感想文ではなく、考察文を書くことができたと思います。
加えて、私はちょっとだけ面倒な性格で、「〇〇を書くぞ」と決めてからでないと文章をあまり書き始めることができず、その気質もこの学問論演習を私にとってチャレンジングにさせたと思います。しかし、実際に記事を書き始めてみて、襲い来る毎週のレポート課題にそうも言っていられなかったため、とにかく記事を形にするということに集中できました。
⑸自然科学的なものの見方について
習得できたことは、白斑や黄変に関する質的観察はできたと考えています。植物は大抵変化しないか、いい意味での変化が遅いのに対して、悪くなる時は一瞬で悪くなって色や葉の触った感じが激変するので、観察するときに油断できず、大変でした。
さらに研鑽を積みたいところは、もっと量的な観察を心掛けることです。伊東さんがダイコンの葉について、大須賀さんが小松菜の葉についてやっていたような数値の比較や、小学校理科的な「対照実験」もやってみたかったと思いました。私のホウレンソウでも一応葉を測っているので今後の記事に載せるかもしれません。
⑹コメントについて
コメントをもらえて一番良かったことは、褒めてもらえて嬉しかったことです。第一回の記事からウォータースペースや覆土の具合について褒めてもらえました。本当に些細なことで褒めてもらえるので、モチベーションの維持に繋がりました。また、例えば、肥料の量を指摘されたことがあったのですが、来週分に不足分の肥料を足すというタスクができたので、一部来週の記事のネタを提供してもらえるという意味合いでもありがたかったです。
また、モチベーション維持としては、毎回コメントをくれるオガタさんが博識で、私の地元の白石城についての記述では、「小規模ながら城としての機能が保持されている」と言ってくれて、パソコンの画面の前でその通りだとにやにやしました。
具体的な栽培方法については、初めは日照時間などいろいろ教えてもらえてありがたかったです。しかし、途中から投稿の内容と日時がずれ始めて、タイムリーな指摘を受けることができなくなってしまいました。コメントはあくまでコメントであり、依存せず、自走していくための、園芸サイトなど継続的に見ていく必要があると思いました。
特に、⑴で前述した通り私は実はスプラウト栽培にも取り組んでいたのですが、目に見える成果が全く出ず、流石に記事にもできず、コメントをもらえる状況にできなかったのが難しいところでした。
また、コメントはもらえて、それにうまく従えていると思っていたのにもかかわらず、ディスコミュニケーションが発生してしまったこともあります。「間引き」の場面において、私は前後の写真と間引いたという言葉のみしか伝えることができなかったため、抜かずに切るべきだったという指摘を受けることができなかったことです。これは正直コメントどうこうではなく、自分の園芸の知識のなさが露呈した結果かと思います。小学校二年生理科でトマトの育て方をしたときにはこんな間引き方してなかったと思うので、今後園芸に触れていく上で、このタイミングで知ることができてよかったと思います。
⑺中間発表で目指した点がどれだけ達成できたか
私は中間発表で週一投稿や定量的な観察を目標に掲げましたが、なかなか達成することはできませんでした。できなかった理由に関しては、ずるずると良くても十日以上の間隔で投稿して、毎週投稿した気になっていたからだと思います。
一方、余裕を持って記事を投稿することに関しては、今回の最終報告では文字数もバッチリ足りている通り、一応私の中ではクリアできています。
⑻この講義で学んだことを日々の生活にどのように生かすことができるか
大学での学業では、法学部では法学と政治学を学び、専門科目では何千字のレポートを書くこともたまにあります。甲斐道太郎という法学者は「戦後の法律学は科学性に対するせつないまでの憧憬を示している」と主張していて、法学部と科学には意外にも因縁じみた関係があって、少なからず共通点があります。今回一千字以上の記事を毎週とは言えずとも継続的に書けたことでついた力を、科学的なレポートを書き上げることに応用していきたいと思います。
この学問論演習の講義を最終報告まで書き上げたことで、大学の卒業に必要ではないが、自分のやりたいことをやりきれたという経験ができました。
まだ収穫していないホウレンソウのジャスについては、もちろん育て切ってから食べるつもりです。ジャスは一つの鉢で二株を育てている状態なので、一株はオガタさんが紹介してくれた寒締めホウレンソウとして収穫して、もう一方の株は20cm以上までできるだけ大きくしていこうと思います。まだ投稿枠が四個余っているのでそこで状況を伝えるつもりです。
余った種については、小かぶが美味しかったので来年も育てたいです。タネ袋を見たらどうやら東北のような寒冷地でも、三月にはタネ蒔きの季節がやってくるそうなので、もう一度鉢植えで育てようと思います。どうやら小かぶなどのアブラナ科は連作障害を起こしやすく、根こぶ病になりやすくなってしまうようなので、土は別で調達する予定です。
おわりに
一昨日の晩くらいから最長寒波が到来しているのだそうですね。まったく大学のテスト期間と被せなくてもいいじゃないかと思いますが、そういう一ミリも融通が効かなくて、こっちの事情を考慮してくれないのがまさに自然ですよね。この学問論演習の講義を通じて実感したばかりのことです。
(5226字)
コメント
岡崎さんこんにちは
最終報告を読ませて頂きましたが、きっちりとまとめられていて、良いものでした。指定の各項目について欠けることなく述べられ、加えて指定下限文字数もクリアしていました。
内容的に何か注意することもありませんのでざっくばらんに感想だけ書いておきます。
先ずは画像にある雪! あれ、こんなに貯まるものだったかな?というくらい本格的な雪ですね。これでは観察するのに除雪作業が最初に必要になり大変そうです。観察しない日なら、雪は案外光を透過しますから、必ずしも除雪する必要はありません。まあ、そうなると内部の気温は0℃より上になりませんので植物にとっては良くはないのですが。
さあ次にシュンギクスプラウトに挑戦!していたのですね。上手くいってもダメであっても、通常投稿に差し支えありませんので、それだけで投稿ネタにしても良かったと思います。栽培結果として、発芽したかしないかのところで止まったようです。シュンギクの必要発芽温度がカイワレよりは高いところにあるのでしょう、冬場に入って低温になったこと、かつ置き場が玄関先だったことにより発芽しにくかったと思います。コップなどのセッティングについて、下敷きは良いのですが、最初の画像はやや水が多過ぎでしょうか。種子の一部が水に触る程度で充分です。そして覆いは遮光のためアルミホイルが一番いいですね。ただのラップは光を通し、おまけに酸素の供給を遮断します。乾きにくくなるのは良いのですが...... また、シュンギクが好光性種子であるのは間違いないことですが、光を当て続けると伸びなくなり(徒長しなくなり)食べる部分がなくなってしまいます。この辺りの切り替えがカイワレよりも難しいでしょうね。ともあれ、よく挑戦しました!
他、コカブは先回投稿の通り収穫できましたので本当に良い結果でした。最終投稿内では「分からないことが多い」とありますが、その中でも収穫まで育て上げられたことは立派です。
記事の投稿回数は決して多くありませんが、「この講義が必修単位でない」のにも関わらずコンスタントに続いたことは素晴らしいと思います。いや、これは感嘆する場面であり、よくこんな面倒な?作業を続けてこれました。しかも様々な道具まで買いそろえて......
次に個人的に驚いたのは、法学部では長いレポートを要求されるんですね!
これは予想外のこと、というか、法学部が何たるか全くわかっていない身としては初めて聞いたことです。
思えば、自分は科学の中でも「生物学」しか適応できていない人間で、もしも自分が工学部の「応用物理」だとか「情報」とか、数学や物理の必要な学問分野に間違って進学したら絶対卒業できない自信があります。ましてや文系では...... 文系の、文学部ならば、論文といっても「この作家とこの評論家の関りを別視点で切り取って」とか、「心理学でこの行動パターンからモデルを構築して」とか、なんとか想像つけられなくはないですが、これが経済学部や法学部ともなれば想像すらできません。法学部は何を論じ、どういうレポートや論文を作るところなのか......
素人的には「事象を解決するための枠組みを明文化したら法になった?」くらいの考えしか思い浮かばず...... 現代の法がいかなる変遷を経て形をなしたのか全く分かりません。ましてや出来上がった法を「解釈」するって? 単なる当てはめではなく解釈するという過程の意味とは...... いやあ、「同じ大学の中」でこうも門外漢であるままきてしまったということが逆に凄いと自分で思います。
ということは、文系の人たちにとってこういう自然科学の分野の講義は物珍しく、そしてやっかいなものなのでしょう。それでも講義を投げ捨てず走り切ったのは、何度も言いましたが素晴らしいことです。
話は戻って、これからの植物、ホウレンソウはもうちょっと大きくなって収穫するのもいいでしょう。花をつけるフェーズに入ればタイムリミットですが、それはまだまだ先になります。コカブについて、本来なら一回作るごとに鉢土を入れ替えるものなのですが、本格的に園芸をするのでなければ、また再利用してもいいでしょう。一度鉢土を抜き取り、前のコカブの残った根を取り除いてから戻せばいいのです。もちろん、新しい鉢土を用意できればいいのですが、百均のは質が悪く、ホームセンターのものは袋が大き過ぎて無駄になりますし。加えて連作障害について、確かにその懸念はあるのですが、元の土に病原菌はいないはずであり、二回栽培はいけるでしょうね。まあ、肥料分はもう無いものとして発芽後から施肥が必要です。
今は、とりあえず他教科のテストを乗り切って下さい!
いいネーミングですねえ。
全然関係ないですが、新幹線で、人の「のぞみ」は「ひかり」より速いって、何かこう、と~っても深いものがありますね!(いや、無いかも)
ラボスタッフ・オガタ

