東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2016.06.02

質問への回答など(6/2)

 遺伝の渡辺でございます。コメントを書いた後、皆さんのレポートを拝見したり、HPに記事がuploadされたのを読んだり。時間を見つけて、文章を書くことはよいことだと思います。少しずつ、チャレンジしてみて下さい。

DSCN0403.JPG その中で、こちらが感動したものについて記すとともに、皆さんにも考えてほしいこととして。。。HPの記事の中で、秋田県立秋田高等学校・早坂さんの言葉。そこから引用すると、

 「帰宅した後、インターネットを利用して調べてみると難しい用語がズラーと並び、理解できないページがほとんどでした。それを見て、渡辺先生がいかに分かりやすく説明してくださっていたのかが分かり、しばし感動に包まれていました。」

 渡辺の講義がどれくらいわかりやすいか、それは人によってちがうと思います。ただ、Google先生という言葉を使ったかどうか、忘れましたが、今は、それを調べることができる時代。もちろん、質問をすること、知らないことを聞くこと、わからないこと、不思議に思うことを質問するのは、よいこと。ただ、そこで、大事なことは、まず、自分でできることは調べてみること。わからない言葉も、まずは、聞き取って、書き取って、わからなければ、netであったり、本で調べること。とても大事ですし、それができていることに感動でした。

 それに続いて、

 「講義の内容については今までに考えが及ばなかったもので、興味深く、面白かったです。花を見て自殖なのか他殖なのかを不思議に思うような視点や思考回路を持てるようになりたいと感じました。」

 今まで考えないことを考えることができるようになると、今までと同じものを見ていても、その世界が変化することに気がついている点。今までは、目の前をスルーしていたことが、不思議な世界に見える。とても大事なことです。この感性を是非、この科学者の卵養成講座で、身につけてほしいと言うことです。少なくとも早坂さんは、この1つ上のstageにuplした思います。植物を見たときに。他のものも同じように不思議に見えてくるかもしれません。受講生の皆さん、皆さんは、講義のあと、世界が違って見えるようになったでしょうか。それが大事なことです。

 「そして、講義や自分での調べ学習を通して、疑問がたくさん出てきました。虫媒花の植物において虫が上手く運んでくれる確率は何パーセントか、自殖ができる彼女でも他の家の彼氏を欲しがるものなのか、枯れたり紅葉になったりしたときの葉緑体はどうなっているのか、 花粉1つに精細胞は何個入っているか、自殖とクローンは遺伝子の構成がどう違うのか、などなど。しかし、これは頑張って自分で調べるとして、」

 たくさんの疑問が浮かぶこと、それもすごいこと。でも、最後にあるように、自分で調べてみるという努力をすること。これが一番大事だと思います。それを自分でやってみようというか、すでに、渡辺の講義を聴いて不明なことを調べていることがよいことです。

 そう考えたとき、受講生の皆さん。レポートの質問の所にたくさん疑問、質問を書いていたと思います。その中で、調べたら、わかりそうなこと、なかったでしょうか。是非、考えて見て下さい。今月は多くの出前講義があり、皆さんにレポートを戻せるか、ぎりぎりなところなのですが、手元に戻ったら、調べたら、わかると思えること、それは、是非、調べてみて下さい。それがまずは、大事なことです。なにより、この科学者の卵養成講座は「大学生」レベルの講義を高校1, 2年生向けに行っていると言うこと。つまり、専門用語がわからなくても、それは、皆さんが可能な限り調べてがんばる、と言う仕掛けのものです。講義のスピードもついて行ける人、そうでない人、いろいろあると思います。でも、必死にがんばってついて行き、自分で調べる努力をするから、1つ上のstageに上がることができるわけです。是非、そんなことを考えながら、次の講義に臨んで下さい。

DSCN0326.JPG さて、渡辺でないと、答えることができないような質問について、回答しておきます。秋田県立秋田高等学校・早坂さん

 「自分で研究対象を決められたのか、それともある程度限られた選択肢の中から選ばれたのか」ということ。

 大学に入り、学部の4年生になると、研究室に配属され、研究をするようになります。その時、自分がこれをやりたいといってできるところは、ほとんどないと思います。生物系で言えば。他の所はよくわからないですが。。渡辺は農学部の植物育種学研究室と言うところにいき、6つくらいのテーマから、今のアブラナ科植物の自家不和合性の研究を選んで、今に至っています。では、大枠として、その当時やろうとしたのは、自家不和合性の花粉側因子を決めること。ある種の方法で。でも、その後、大学院生、助手になってきて、その世界がわかってきたら、教授と議論しながら、テーマを発展させてきました。自分で研究費を稼ぐようになった助教授、教授レベルだと、周りのスタッフ、共同研究をしている方々とテーマを決めたり、発展させたりします。詳しいことは、次回の渡辺の講義のキャリア教育の時にお話をしたいと思います。

DSCN2758.JPG 考えること、自分でやってみること、文章にしてみること、是非、トライしてみて下さい。


 わたなべしるす

 PS. 昨日は、盛岡三への出前講義でした。たしか、盛岡三にも、受講生の方がいたかと思います。その方なのか、去年の受講生なのか、わかりませんが、自家不和合性の質問を頂きました。かなりびっくりなのと、感動でした。ありがとうございました。他の受講生の方にもどこかでまた、お目にかかるのを楽しみにして。。。

 PS.のPS. 2期生の須藤さんが、すばらしい文章というか、さすが先輩!!ということを。そちらもあわせてご覧下さい。と言うか、これくらい長い文章を書くことができるようになれます。皆さんも。がんばって下さい。

DSCN2452.JPG


投稿者:事務局

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