季節外れの寒気が入っているとか。おかげで、連休明けの火曜は雨もありましたが、終日凌ぎやすい天気。夕方にかけても雨が降るというので、自転車でなくて、講義に出かけたのですが、移動中は結局降らずじまい。。。よかったのか。。運動不足なのか。ただ、この寒気。大気の状態を不安定にさせて、東京では雹(ヒョウ)が降ったとか。。。この不安定さが抜けると、梅雨明けという所が出てくるのかと。。。仙台は来週頭にかけて雨模様なので、8月近くになっての梅雨明けとなるのでは。。。記事を書いている水曜、あるいはきのうくらいの天気であれば、ほっとできるのですが。いわゆる、渡辺が仙台にきた頃の梅雨と夏のような。。。 去年の講義の時は、時間があったようで、中間評価、最終評価を記事にしているようです。。。今年は、他案件でパンクしていて、無理そうなので、お許し下さい。というか、次年度の宿題に。。。ただ、講義の時に話をしたように、いかにストーリー性を持って、みんなが読んでくれる、おもしろいものにするか。そのために大事なこと、忘れていました。話の最後に「オチ」をつけること。外国で文章を書くことを学ぶと、パラグラフごとにある種のまとめを書くらしいです。英語で論文を書いていると、当たり前化してくるわけですが、。。日本語しか書いてなかった当時は、あまりそんな意識もなかったかも知れないです。その意味で、うまくまとめるというか、なるほどという「オチ」を考えるようにしてみて下さい。
これだけ長い文章を書くということ、ある種の論理性を持って。。。初めてのことだったか、その当たりは不明ですが、あるえらい先生のお言葉に「自分の研究にまつわることであれば、A4 1 pageを30minで書けないと。。」ということも。さすがにそこまで行くには、かなりの修行が必要ですが、それくらい書くことになれてほしいと言うことだと思います。で、去年からですが、渡辺がこれというのを選んだ5つのレポートを表彰。最優秀賞、大逆転賞、堅いで賞、アピール賞、理系で賞。渡辺の論文が去年の12月、今年の6月にNature Plantsに掲載されたこともあって、Natureにまつわる粗品も。次なる励みになってくれればと思います。
講義のあとは、昨年に引き続き、講義をした教官と受講生、TAの方々、さらには、裏方を支えてくれた事務官も交えての交流会。半分くらいの受講生の方が参加してくれたでしょうか。4つくらいの学部の方々と色々な話ができたように思います。大学ではもちろん、色々な基礎的なことを学ぶ訳ですが、最終的には自分のコンセプトを持って、真っ白の紙の上に、自分なりのデザインをすると言うこと。どの様に何を並べるかで、物事が変わるというのは、分かってもらえたのではないかと。その味付けの仕方も。受講生の皆さんの温かいご意見がこの講義を新しい方向に向かわせている駆動力になっているのだなと。そんなひとときでした。
渡辺が学生時代、少なくとも、1, 2年の教養部と呼ばれていた時代、5コマ目を取るなんて。。。でした。その5コマ目という講義を受講し、最後まで聴講してくれた学生さんと裏方の皆様に感謝して、今年度のこの講義を終了し、次年度に備えたいと思います。ありがとうございました。皆さんご意見を集めて、呉越同舟、同床異夢にならないよう、まとまりのある講義になればと思いますので。
わたなべしるす
PS. 講義の途中でも話をしたように、渡辺は、後期に展開ゼミ「秋冬野菜を盆栽として育ててみよう--栽培を通して、観察眼を養い、栽培の大変さも理解してみよう--」を行っています。興味のある方は、HPをご覧になり、申し込んで下さい。すでに2名ほど、興味を持ってくれている方もいました。どの様な観点でも、講義をおもしろいと思うのであれば、また、お目にかかりましょう。 PS.のPS. 講義でお世話になった事務方の運営のheadの吉植様。家庭菜園をされていたり、決断力、行動力などの重要性などを今年も議論できました。ありがとうございました。事務官には定期的な異動があることから、次年度またお世話になることができるのか。。一抹の不安がありますが。何とか、その当たりは、この講義がよい方向に行きつつあることを鑑み、寛大な対応があってほしいなと。ありがとうございました。
【教養講義】「大学生のレポート作成入門-図書館を活用したスタディスキル-」研究における情報収集・評価-表彰とその後のイベント(7/18)
2017年7月19日 (水)
動く幾何学模様をHPトップに設置しました
2017年7月15日 (土)
渡辺研ホームページトップに、動く幾何学模様を設置しました。
わかる?
植物生殖遺伝分野、の文字の後ろに、水色で動いている丸がありますね。
サイダーのあわや、水族館のあわ、水槽のエアレーションとか、そういうイメージですね。
今のところ、水色でお送りしております。暑いですから、見た目だけでも涼しくなって頂けたら嬉しいです。
仙台、昨日夜、雷雨になりまして、突然の稲光なんかもあったりして、ちょっとびっくりしました。しとしと、じめじめ、なんとなく寒い、がキーワードの仙台の梅雨ですが、今年は、じりじり、むしむし、しっかり暑い、です。
伊藤さんの記事に、暑いって禁句、のはなしがありましたが、あれ、すごく分かるなあ、って思って。暑いって娘に言われると私もますます暑く感じるので、あんまり言うなってうちも言ってます(そして、私は暑いと言ってしまい、娘に注意される)。
仙台だけでなく、全国的に高い気温が続いていますので、熱中症に注意してくださいね!
また、各地で集中豪雨が相次いでいます。冠水や浸水、洪水で各地に甚大な被害が出ているのを連日ニュースで見て心を痛めています。被害地域の方々が一日も早く、いつもの生活に戻れますよう、仙台から微力ですがお祈りしています。
被害があった市町村宛てに、ふるさと納税が増えているそうです(豪雨の被害で返礼品を送れない、というジレンマがあり、現在は寄付のみ受け付けに切り替えた市町村もあるよう)。私も出来る形で応援したいと思います。
マスコ
禁句
2017年7月14日 (金)
技術補佐員の伊藤です。
「暑いですね。」
↑これ我が家の禁句ですが、、、ついつい出てしまいますよね。
「"暑い"と言ったら余計に暑く感じてしまうから、暑いと思っても口に出してはいけない!」
と子ども達に言い聞かせているのですが、たぶん私が一番口にしています。(反省)
夜の寝苦しさも相当なものですよね。
我が家はエアコン嫌いとエアコン好きが2:3の割合で混在しているので、なかなか大変。
つけるか?つけないか?
温度は何度にするか?
タイマーは何時間に設定するか?
細かな攻防は果てしなく続きます。
実験機器の管理の為に温度管理している研究室でも事は同じ。
エアコンを作動させると冷気を直に受ける座席とそうでない席と、、、。
そんな状況を少しでも回避出来れば!!と去年から狙っていた品物が今日、研究室に導入されました!!
じゃじゃ~ん!!
名前は"エコエコファン"
エアコンから吹き出してくる風を動力にして(←ここが"エコエコ")羽をクルクルと回転させて、部屋全体を均一な温度に♪
この一台で皆がハッピーになれれば、それに越した事はありません。
エコエコファン!期待してるよ!!
いとう
【アウトリーチ活動】7/9(日)~7/15(土)のアウトリーチ活動(出前講義、研究室見学)(7/10, 12, 13追記)
2017年7月13日 (木)
仙台の暑さだけでなく、北海道もずいぶん暑いような。いずれ、今年の梅雨はかなりアンバランスで。。。比較的天候が順調にここまで推移していたので、九州北部豪雨は農業にも大きな打撃が。。。先週末は、来客対応で久しぶりに仙台市の沿岸部へ。復興にはまだまだという所も多く。。。物事の難しさを実感。。。
7/10(月):仙台市立荒町小学校・仙台市理科特別授業「環境と植物から考える」
仙台市教育センターからお願いされている「仙台市理科特別授業」も先週の川前小学校に続いて、第二弾。仙台市立荒町小学校。渡辺の自宅と片平キャンパスの間。通勤の途中に、通学しているのを見かけることもある児童の皆さん。8月の七夕には商店街に七夕飾りが。そんな小学校へ2年続けて。坂本校長先生には、昨年もwelcomeして頂き、七北田小学校、教育センターでお世話になった方。ありがたいことです。教頭先生も七北田小学校から今年異動になったと。。。世の中、狭くできています。また、今年度から、本事業を統括頂いている教育センター・長谷部先生も授業参観頂きました。ありがとうございました。玄関先には、welcome boardが。いつもありがとうございます。 講義は「環境」がお題。講義の日は30oCを超えるような気温。いつもよりラフな格好で。。。申し訳ありません。というのも、研究室から自転車で10min足らずの場所なのもあって。自転車で急ぎというのもあって。。最初のイントロで、渡辺の紹介を。愛媛県今治市出身。もちろん、今治タオルのことを知っている児童の皆さんも。それ以外は。。。知っていました。今日もイベントがあるからでしょうか。こうした「社会環境」問題に目を向けるのも大事なこと。渡辺がどんなことがきっかけで、東北大に来たのか。ジャポニカ米、インディカ米の名前と特性を知っていたのは、びっくり。
あとは、いつものように、スーパーコンピュータで予想したこれからの気温上昇。それに伴って、どの様な作物がこの東北で適地になるのか。もしかしたら、カンキツがということにならないと思いますが。。。いずれ、児童の皆さんが、校長先生の年齢になる頃には、。。しっかりと環境のことを考える習慣をつけて下さい。また、今回の講義は、植物から環境を見つめ直すと言うことで、植物があるおかげで、地球上に生命体が生きていること、温室効果ガスなど、学んでもらえたのでは。でも、そんな植物もストレスには弱いと。人間と同じように。
そのために、品種改良を行っている実態であったり、イネ科、アブラナ科作物が日々の生活でどの様に貢献しているかを。改めて。。。ということで、あっという間の2hrでした。荒町を自転車で走っているのを見かけたら、声をかけて下さい。
PS. 時間の関係でゆっくりお話しできなかったのですが、今年から教育センターで特別授業を統括頂いているのが、長谷部先生。前・植物園園長をされていた鈴木先生のお弟子さん。世の中、狭いなと言うか。植物の話をゆっくりしたかったのですが。。。また、こうした機会があることを。。
7/12(水):宮城県宮城第一高等学校コスモス理科実験講座「研究室見学」
4月にキャリア教育の出前講義で伺った「宮城県宮城第一高等学校」。こちらが記事にできてないのですが、科学者の卵養成講座の重点コースで、2年生の高澤さんが実験にいらしています。いつか、このHPからも広報したいと思うのですが。。。すみません。。。
そんな講義を聴いた生徒さんたちから希望者と去年の科学者の卵養成講座の受講生、さらには、引率の先生方をあわせて、20名近い研究室見学に。会議の関係で、最初の所は、M1の学生さんたちに研究室の中の案内とガラス室を。外の暑さを考えると。。。ということで、外は短めに。 そのあとの1hrほどを渡辺が担当。簡単に研究室を説明と思ったのですが、自家不和合性についての質問事項があったというので、自家不和合性を含め、栽培化(domestication)などの、最近、研究の発展が著しい所の話を。あちこちに話がそれた分、そのあとの質疑の時間が少なくなりましたが。。。何となく、大学でやっている研究のようなことがイメージできたでしょうか。オープンキャンパスに多くの方が、参加されるとか。説明するのを忘れていましたが、渡辺の所も、公開します。今日、見学したので、というのであれば、それでも。そうでなくて、もっとdeepにと言うことであれば、是非是非に。お待ちしております。
PS. M1の高橋さんが紹介してくれたようなイベントもあります。そちらもあわせて、どうぞ。
7/13(木):清真学園高等学校SSH東北大学研修「実験と講義」
朝から10mmほどの降雨が。久しぶりでした。おかげで幾分、涼しくなりましたが、何とかもう一雨ほしいところ。。。ただ、天気予報では来週まで雨が見込まれておらず。。。少し残念ですが。そんな木曜の午前。清真学園高等学校でSSH活動に取り組んでいる生徒さんたち、12名と2名の先生方が、実験と講義で研究室訪問。いつもなら、本館3Fの会議室で、というところですが、今年からはプロジェクト棟で。SSHも色々な学校とコラボしてきましたが、茨城県の高校へのアウトリーチ活動は初めて。宇宙環境適応生態の藤井先生のご紹介で。。 実験と講義、というパターンは、3月の山形県立鶴岡南高等学校以来。実験も同じように「バナナからDNAを」というやってみれば、単純かも知れないですが、工夫をすれば、あれこれと考える余地はあって。どうやって、どこまで潰すのか、かき混ぜるのか、どうやったら、迅速に濾過ができるのか。課題研究でどうやればよいかを考えるためのトレーニングになったのではないでしょうか。もちろん、最後にはきれいに析出してくれたので。歓声が上がっていたのは、印象的でした。しっかり、考えるという週間の第一歩にしてもらえれば。そのあと、急遽、研究室の見学を。昨日までが「理工系」の研究室でしたので、生物系の研究室の見学もよかったのではないでしょうか。
研究室見学が予定より長くなり、講義時間を少し延長しての対応。渡辺の専門である、植物の生殖、自家不和合性について。植物の雌しべが自他の花粉を識別しているのは、さすがに不思議だったのでは。先の実験同様に、観察をすること、その観察から違いに気がつくこと、そんなことを大事にして下さい。時間の関係で質疑の時間が十分でなかったです。こちらで配付した資料であったり、それでも困ったとき、mailで質問、お待ちしております。
今回の企画を頂いた清真学園高等学校・十文字先生、大録先生をはじめ、関係の皆様にお礼申し上げます。ありがとうございました。これからもよい形でコラボできればと思います。また、研究室スタッフの増子さん、岡本君、乳井君、ありがとうございました。再来週のオープンラボでの来客があると思いますが、それまでは一段落。スタッフ、院生の皆さんにはお世話になりました。ありがとうございました。
第31回生命科学セミナー「ハイブリッド・コムギ」開催(7/13)
2017年7月13日 (木)
午前中が清真学園高等学校が研究室でのSSHの研修。午後には朝の雨も上がり、晴れ間も。。。もう少し雨降りで涼しくなってくれればと思うのですが。。。しばらくは雨雲がかかりそうにもなくて。。。と、書いたら、雨雲が来ないかなと。。ほとんど、雨乞いのような世界ですが。そんな午後に、第31回生命科学セミナー「ハイブリッド・コムギ」を豪州・アデレード大から岡田博士をお招きして、。豪州のコムギの単位面積当たりの収量は欧米に比べると低いとか。その理由は、干ばつなどの環境ストレスによるとか。 そんなで、収量増加に向けた対策として、これまで行われてきたのが、F1雑種育種。いわゆる、ハイブリッド育種になるわけです。イネでの実用化というか、イネで話を始めて聞いたのが、渡辺が高校生の時に、NHK特集で見た番組。琉球大・新城先生が話をされているのを見て、かっこいいと思って、この道に来たわけなので、。。現在では、中国では、実用化されていて。。あと、トウモロコシでのF1雑種育種もかなりの収量増があったのは、植物育種学で学んだこと。トウモロコシの場合、細胞質雄性不稔だと、特定の病害とのlinkで一時期その系統は使えなかったような。。。そんなことを思い出させてくれるイントロでした。
コムギの細胞質雄性不稔、木原先生、常脇先生とつながる研究室で確立されていたとか。これも色々な場面で話を聞いたことがあるような。。。このあたりの記憶がきちんとしてないのが、だめなわけです。年を取ると。。。このシステムを使うためには、outcrossをどうやってうまくさせるのか。。。いわゆる、品種評価。観察の重要性を改めて、コメント頂きました。何より、しっかり現場で見ていて、おもしろいことに気がつくこと、多いですから。コムギの近縁種でoutcrossをするというか、自家不和合性を持つと言われているのが、ライムギ。その表現型を見ると、なるほどと。自殖性のコムギと並べられると、一目瞭然。普段、自家不和合性を研究していると、outcrossが一般的なので。目からうろこでした。そんな中で。コムギが受精できないとき、2回目の開花をすると。。。びっくりでした。そこに、渡辺が学生の頃の作物研・星川教授の名前が出てきたのは。。。ある種の感動でした。
現場を大事にしたサイエンスのあり方というか、農学、農業への貢献の重要性を改めて感じた1hrでした。ありがとうございました。
わたなべしるす
PS. 遺伝子導入品種の評価にかかるコストが、200億円/品種とか。。。これからのあり方も、考えさせられる数字でした。それから、渡辺は、喫煙しない、できないのですが。。。豪州のタバコへの課税はすごいものがあるとか。で、禁煙したい人は、豪州へという案内も。いかがでしょうか。