東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

13. 最終発表 反省(宮教大:金あおい)

2019年1月25日 (金)

ミズナ(ミズナ紅法師)、ニューコメット(赤丸二十日ダイコン ニューコメット)を育てています。


 (1) 植物、作物の栽培を行って、最初に想像していたよりも、たいへんだったこと、逆に、以外とうまくいったなどの栽培面で感じたことを、これまでの自分自身の記事(link挿入こと・必須)、さらには、他の受講生(link挿入こと・必須)との比較等で、説明して下さい。撮影していた写真だけど、これまでのプレゼンに使ってない写真を最低限、3枚使って、上述の説明をサポートすること。

・ 想像より大変だったこと

 植物にとって、毎日が成長して、生きているということ、変化があるということで、水や肥料を定期的に与えたり、風や温度、虫や病気なども気にしました。また、温室で育てる前の頃は、水をやるタイミングについて、雨や雪がふったかなど天気を気にしました。家を離れた場合には、水を与えることができないので、腰水という方法を知りました。また、寒さ対策のために温室づくりに必要なことを知り修正を加えました。他の受講生の皆さんも温室づくりを試行錯誤して作っていました。植物を育てている上で、植物のことを考えながら、共に生活していくことが必要でした。

 植物は話さないので、どのようにサインを出しているのか、どのタイミングで水や肥料を与えるかなど、植物の葉の色であったり、土の乾き具合であったり、葉の模様であったりをじっくりと観察するということが重要でした。人間は寒ければ中に入ることができるけれど、植物は、歩けないので、たとえ、外が寒くても、私が何かに気づいて定期的に世話をしないといけないという、責任を感じました。

・ うまくいったこと

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(上から順に、17日目、52日目、102日目、102日目)

 初めの頃の写真を振り返ってみてみると、あんなに小さかった植物たちが、こんなに大きく育ったのかと思いました。収穫でやっと顔をみることができた二十日ダイコンたちや、アントシアニンが含まれる紅法師を収穫できるまで、大きく元気に成長してくれました

 日々、少しずつ成長していくので、今改めて全体的に植物の成長の変化を見てみると、15個の種から、こんなに色鮮やかで、いろいろな形の、うま味のある野菜となり、不思議なことで、すごいことだと思いました。全ての写真を並べてみたいなと思っています。

 私は、鉢で育てていた他に、別の容器やプランターで、余った種や、間引きした植物を植えて育てていました。(上記の写真参照)

初めは、植物を育てる容器がなく、身近にあったプラスチックのカップで育てており、土も少なく、植え替えるのが遅くなってしまい、徒長したり、乾燥ぐったりとしてしまいました。しかし、また水をあげたり、鉢や土を用意して、土寄せをしたりするうちに、だんだんと大きく育ってくれました。私は、植物たちの生命力を感じしっかり赤くなって育ってくれてとても嬉しく思いました。

 また、別のプランターで育てていた植物の方が、長さや質量が大きかったり、があまり辛くなかったりとよく育ったものが、ありました。これから植物を育てる際には、植物同士の距離容器の大きさなども、ポイントになるなと思いました。

 一人一人違う植物を扱い、それぞれの環境や世話の仕方が異なる中で、植物の成長の違いを知ることができ興味深く、参考にさせていただき、取り入れることができました。



 (2) シラバスにも書いたように、植物の観察眼を養うことを目的としていましたが、それ以外の科目などへの波及効果もあったのではないかと思っています。どの様なところに波及効果があったかを、実際の講義名を入れながら、どの様な波及効果なのかを実例を入れて説明して下さい。

・ 他の科目への波及効果について

理科教育の授業で、カイコについて観察をした際、よく観察して、表現するときに、観察力が使われました。また、外を歩いている最中に、植物を見るようになったり、買い物で野菜をよく観察したり、食べる野菜をよく味わって食べるようになりました。


 (3) 他の展開ゼミとは異なり、実質、「毎日が展開ゼミ」ということでたいへんだったこともあると思いますが、逆に、毎日の観察をすると言うことで、どの様なことが身についたのか、感じたことなどを、まとめて下さい。(1)と同様に、自分が行った観察事項については、これまでに書いた記事を参照(link挿入こと・必須)して下さい。先達から学び、それを後輩に伝えることが大事ですから。

・ 毎日の観察をするということで、身に着いたこと・感じたこと

 毎日観察をすることで、身についたのは、記録力と、観察力して気づく力です。

 日々他の受講生の方のブログを空いた時間にチェックをして、学んだことを記録するようにした。また、水や肥料をいつ与えるのか忘れないようにスケジュールに管理するようになりました。何かの変化に気づくことで、成長していることを実感しました。

 毎日見ていると、小さな変化はあまり気づかないこともあると思いますが、何かに焦点を当てることによって、その変化を客観的にとらえることができました。

 (4) 大学の講義の中でも、かなり、異端の講義形式になっていますが、このゼミ形式で文章を書いたり、それをいかにプレゼンするかと言うことも学んだのではないかと思います。それらを踏まえて、文章を書くという点で、ゼミ開始前とあとでどのような変化があったか、考察して下さい。
 

・ プレゼンや文章を書くことについて、ゼミの開始前と後での変化

他の方が書いた文章をよく読む機会が多くなり、他の受講生の方の文章を読んでインスピレーションをうけました。また、読むことが慣れてきて、抵抗感が少なくなり、集中して読めるようになってきました。

また、他の受講生の方やいろいろな方の文章を読んでいくうちに、読みやすく工夫がありましたので、参考にしてブログを書くことができました。また、他の方のプレゼンをしている際に、どのような書き方をしているのか工夫があるかなどを考えるように意識が変わりました。

 私は、文章を少しでも読みやすくしたいと考え、例えば、文字を太文字にしたり、文字を塗ってみたり、色を変えてみたり、文と文の間に段落を空けてみたり、文のかたまりで区切って、写真と文を交互に入れてみたりと工夫をしてみました。

 この展開ゼミでは、毎週ブログを書くということで、私は文章を書くのが苦手なのですが、ある分量は文章をかけるように、まずは文章量をかく練習になったと思います。

 普段はあまり授業のレポートでは人が書いた文章を読むことは少なかったのですが、ゼミ形式ということで、他の受講生の方が書いた文章や先生方が書いてくださったコメントを読むことができ、とても楽しく、植物以外のこともいろいろと勉強になりました。

文章を書くことについては、タイピングが慣れてきて楽しくできるようになりました。


 (5) 理系・文系を問わず、この講義を受講できるようになっています。植物を栽培して、観察するということは、客観的に物事を捉えて、自然科学的なものの見方を学ぶということでもあります。そうした点について、自分自身が習得できたと思う点、他の受講生と比較して、さらに、研鑽を積むことが大事と思う点を、考察して下さい。

・ 客観的に物事を捉えて、自然科学的な物の見方を学ぶということについて、自分自身が習得できたこと

 観察ということで、客観的に他の人にも伝わるために、数字で伝えたり、定規を使って長さを測ったり、枚数を数えたり、また、温度や湿度などのその植物を育てている環境の条件や、日付、天気の環境の条件を入れました。私は、具体的には、葉区切れ目からの長さと、葉の枚数を記録を続けていきました。

 自分以外の方にも見ていただくということで、客観的な根拠のあるデータや、基準を示すということが必要だと実感しました。

 写真を撮っておくことによって、日々の小さな変化を振り返りながら、以前と植物の様子を比較することができました。また、写真は上からと横から、そして気づいたことを拡大してとっておくなど、いろいろな角度から自然科学的な物の見方を学びました。

 また、私は、ミズナ紅法師を使って、アントシアニンのお湯や、酢などに対する、色の比較の実験をしました。そこでは、色の変化が分かるように、対照実験として、何もしていない酢や植物の写真をのせることによって、その違いを比較しやすいように工夫しました。

 観察といっても、遠目から写真をとって、カメラ越しで見ることで終わらず、近くでアップしてみてみること、遠目で見てみること、下からやいろいろな角度から見てみるなど、さまざまな視点でみることによって、気づきが得られました。様々な視点から観察する力がついたと思います。

 長さの測り方については、どこからどこに注目して長さを測るのか、人によって基準が違うと思います。またそのものの長さをデータにするのか変化量をデータにするのかなど、実際の事実に対して、何をピックアップするのかによって、考え方が変わることが分かりました。

 

・研鑽を積むことが大事だと思うこと

 表現の仕方については、今回の展開ゼミで、説明が分かりにくかったところがありました。(「ミズナの中に枯れているものがありました。茎のもとの部分がポロっと落ちてしまいました。形はとがった形をしていました。」

 →誰にでもわかるような、誤解がないように、言葉の選択にも気を付けて、日々わかりやすく伝えることができるようにしたいなと感じています。

 また、説得力のある中身の充実した文をかけるようにしたいと思っています。そうすれば、読み手も引き込まれるし、何がいいたいのかも、理解しやすいと思いました。

 私は、あることについての事実を述べたり、気づいたことを述べることが多かったなと思います。その事実から、もう一歩進んで、なぜそうなっているのかなど、考察するということや、その事実に対してなぜなのか調べることができたらよいなと思います。考察力をもう少しアップしたいと思います。坂谷さんは、得られたデータをまとめて、グラフにして、さらに、そこからしっかりと考察をしていました。

 私は、葉の枚数や、葉の分かれ目からの長さなどを測ってきました。その得られたデータをまとめて、平均値を出したり、グラフにしたりということは、まだできていないので、アップできるようにしたいと思います。


 (6) 双方向性を意図して、構築した展開ゼミで、ラボスタッフのオガタくん、増子さん、渡辺がコメントしました。そのコメントにどの程度、followできたのか、意味があったのかということについて、positive, negativeを問わず、記して下さい。

・ ラボスタッフの皆さんからのコメントに対して

 ラボスタッフの方々からのコメントをいただいて、多くのことを学ばせていただきました。双方向ということで、一人一人に対応してくださってありがとうございます

 まず、植物を育てる上での基本となる、水やりや、肥料の与えるタイミングについて、学びました。

 そして、後半は、寒さや風対策ということで、温室をつくりました。

 温室づくりについてはいろいろな方のコメントで、阿部さんの記事では必要なことや、目的、問題点を知ることができました。私は温室なので温かくなるイメージだったのですが、夜間保温という意味はなくはないが、日中の温度の上がりすぎを緩和するという目的があると知りました。また、暖かくするには、坂谷さんの記事ではペットボトルの水を使って保温したり、岡田さんの記事では光の工夫では反射板を入れたりしていました。

 私は、水槽を使って、温室づくりをしましたが、温室の隙 間をもう少し空けて調整することができました。

 アントシアニンの色の実験については、私は何気なくラーメンに紅法師を入れたのですが、その際には、青く色が変化し、一方鍋をした際には青く変化しなかったということがありました。そして、なぜラーメンの時に青くなったのか、コメントいただき理由が分かったので、とてもすっきりしました。ありがとうございます。

 また、黄色く葉が変化してしまった原因や、白さび病についてなど、不安だったことについて、丁寧にコメントをいただき、対処することができました。

 写真のアップロードが、複数の写真をまとめて選んでできるようにしていただき、写真をのせやすくなりました。ありがとうございます。

 (7) 中間発表で目指した点がどれだけ達成できたのか、positive, negativeな側面について、実際の自分の投稿記事、他の受講生の記事を引用(link挿入こと・必須)して、記して下さい。また、できなかった理由についても考察して下さい。

中間発表で目指した点がどれだけ達成できたのか

「今受講している方の記事や、以前展開ゼミをやられていた方々の記事を拝見し、予習、工夫を行っていきたいと思います。

 リンクをすぐに貼れるように誰の記事が参考になったのかしっかりメモを取っていきたいと思います。

 まず改善していきたいのは、定期的にブログを投稿すること。そのために、写真をまとめたり、メモしたり、他の人のブログを見て学ぶということを、できる時間に少しずつ積み重ねていきたいと思います。」

→定期的にブログを投稿するように、ちょっとした空き時間などに、他の受講生の方のブログを見てチェックして、参考になったことをノートに書くようになりました。また、ブログに乗せる写真の選択をするようにしました。

→サイト内検索を使って、過去の受講生のかいたブログを参考にすることができました。

 リンクをすぐにはれるように、名前や日付、参考になった内容を手帳にメモするようにした。

 他の受講生の方から学んだことは、

 温室の工夫。八巻さんのアントシアニンの話。鈴木さんの植物の免疫システム。沼澤さんのカラフルファイブ。などです。特にいろいろな温室が作られており、八巻さんはトラス構造というものを実践していましたので、興味深かったです。

 前回、収穫ものの味の違いを考えてみたいとかいたのですが、今回は、二十日ダイコンの大きさの違うものの味の比較と、ミズナのゆで具合による味の違いを感じることができました。

→ 提出によゆうをもつということ、見通しをもっていくということについて、改善していきたいと思います。

 (8) 以上の(1)~(8)を踏まえて、この展開ゼミで学んだことを、大学での活動を含めた日々の生活に対して、どの様に活かすことができるか。さらには、まだ、収穫していない作物を今後、どの様に管理したいかを記して下さい。

 次年度は、四年生となり、実習や、研究室での活動や、そこで論文をかくことや、プレゼンをまとめて発表することなど、文章を書く機会や、観察する機会が増えてくると思います。

 日々の生活においても、観察力と文章力は重要で、多くのことを学ぶことができると思いますので、引き続き鍛えていきたいと思います。

 まだ、収穫していない作物は、これからも定期的に収穫しながら食していきたいと思っています。また、田阪さんの記事にもあるように、花芽が出てくるのをみてみたいなと思っていますので、肥料や、今まで以上に水やりを考えたりしていきたいと思います。

 また、市販のミズナが45cmもありましたので、なぜこんなに長くできるのか驚きです。オガタさんからコメントを以前いただいたように、一株にして、大きく育ててみたいと思います。

本日の記事の文字数(6021)

コメント

宮城教育大・金さん

 遺伝の渡辺でございます。他大学からの参加で、単位認定ができない条件で、ここまでたどり着いたのは評価できますね。また、最初の植物についての文章で、植物種が異なり、栽培の条件、世話の仕方で、植物の生長に差異が生じる、つまり、植物には、動物とは異なり、大きな可塑性があるということに気がついたのは、とても興味深い表現ですね。遺伝学というか、育種学というか、それに近い世界では、Genome by Environment by Managementというのがあります。これは、生物の設計図であるゲノムからの遺伝子発現は、環境であったり、その生物をどの様に管理するかで、変化する。至極当たり前ですが、実際にその環境、管理から影響を受ける遺伝子は何であって、それを追求したら、品種改良が劇的に変化するのではと言われています。もちろん、これまでの遺伝学だけでは十分でなくて、情報生物学との融合も必要になるわけですが、。。。その点で、よいポイントを抑えて、理解できていると思います。

 工学部・水口さんの時にも書いたように、記録をきちんとつけるという点では、金さんは自分が行っている管理であったり、気になった記事の記載などをつけて、栽培全体に関するスケジュール管理ができていたと言うことになるかと思います。その点は評価できます。また、data管理という点でも、これまでの写真を全て並べてみたいというのは、よいことです。印刷するのが大変かも知れないですが、一度やってみることをおすすめします。これまではどうしても近いところだけの比較でしかなかったものが、大きく違う生育ステージで比較すると、意外なことに気がついたりするものです。少し俯瞰的なものの見方も、覚えて下さい。

 文章を書くと言うことについても、他の受講生の書き方、プレゼンの方法を参考にしていることは大事なことです。また、長い文章を書くことで、タイピングのスピードが上がったと思います。一度一定のレベルまで上げると、下がらないですが、それでも普段からの文章を書くことを4年生になっても忘れずに続けて下さい。それが、この半年で学んだ文章力を継続させることになると思いますので。reader-friendlyということを、客観的な根拠のあるdataという表現でしていますが、こうした観点も大事なことです。工学部・番場さんにも書いたように、客観性という点は、ある意味、引用文献を入れる、あるいは、他の受講生と比較すると言うことだと思います。もちろん、実験をするときに、対象区を設けることも忘れずに。

 工学部・水口さんにコメントしたように、メモを取る習慣というのは大事です。それをノートに記載しておくこと。これも4年生になって、卒論実験を始めるという意味では、大事になります。それらを大事にして下さい。また、中間発表は投稿時間に間に合わなかったですが、今回は間に合ったことは大事なことです。本来は、もう少しlinkを入れたり、reader-friendlyに色をつけるなどがあったのだと思います。それらできなかった時間はどれくらいなのか、それをきちんとやるための時間を見越す力もつけるようにして下さい。経済学・阿部さんのコメントに書いたように、一晩おいて、改めて見直すというようになることを目指して下さい。まだ、収穫できる部分もこれからあると思います。それらの食レポも楽しみにしております。


 わたなべしるす

 PS. 渡辺がコメントを書いている間に、加筆したでしょうか。ずいぶん、reader-friendlyになっていると思います。