さすがに5月中旬。中庭のツツジも咲いてきて。。。初夏の装いになりつつ。気温が上がるのはよいのですが、その分、花持ちが心配になる季節に。梅雨になるまでが勝負となる「春の農繁期」。。。。何とか、labのメンバーの仕事が完了してくれることを祈るばかりですが。。 そんな土曜日。研究科内の広報委員長を仰せつかっていることもあり、大学院の入試説明会(東京会場)。午後から夕方にかけてのイベントでしたが、研究科全体の説明をHPを使って。。配付資料に、研究科概要などがあったと思いますが、最新情報は今は、webからの時代。是非、いろいろとみてほしいものだと。そのあと、入試そのものの概要を入試委員長などから。。。30名弱の参加者を頂き、広報をしている側としては、ほっと。
全体の説明のあと、希望している研究室のスタッフと研究室のことについての説明というか、そんな時間。1hr30minくらいあったでしょうか。渡辺の所は、1名の参加者。土曜日の貴重な時間をありがとうございました。研究室としてというか、渡辺自身、研究室を運営する上で何を考えているのか、また、それを踏まえて、実社会に出てから活躍できる人材になってほしいと。。もちろん、サイエンスはサイエンスとして、大事で世界を目指すわけで。。。参加が学部3年生と言うことで、あと1年、幅広く俯瞰的に物事を見てみて下さいと。。。きっと、今までとは、物事が違った風に見えてくると思いますので。なにより、これからは領域融合的共同研究が重要ですから。
さて、来週は仙台での入試説明会とオープンラボ。研究室としての「メインイベント」。昨日・金曜日にはM1・大畠さんが書いてくれてあったとおり。たくさんの方々が来てくれるのを楽しみにしております。まだ、申込はwebからできますし、当日の飛び込み参加も楽しみにしております。では、来週の土曜日。片平キャンパスでお待ちしております。
わたなべしるす
平成28年度入試説明会(東京会場)無事、終了(5/14)
2016年5月14日 (土)
オープンラボ!もうすぐ!
2016年5月13日 (金)
こんにちは.M1の大畠です!
今回はタイトルの通り,
オープンラボについてお知らせしたいと思います!
来週末の5月21日(土),東北大学片平キャンパスにて
博士課程前期2年の過程 入試説明会・オープンラボ(仙台会場)が開催されます.
ちなみに東京会場での入試説明会は5月14日(土),明日です!
もちろん飛び入り参加も大歓迎です.
なべさんが「仙台の銘菓」を用意してくれているのだとか...!
関東に在住の方は,ぜひお気軽に足を運んでみてください.
さて,"オープンラボ"とは何ぞや?と
疑問に思っている方もいると思います.
オープンラボとは,その名の通りオープンな雰囲気で
研究室の見学ができちゃう素敵なイベントです.
ちなみに,去年のオープンラボには私も参加しました.
こちらの記事に載っているケーキの写真を撮ったのは私です.笑
研究室の皆さんがとてもフレンドリーで
色々と質問しやすい雰囲気で
ケーキが美味しくて...
ついつい長居してしまったのを覚えています.
私自身,渡辺研究室を見学する前まで
学部生時代の専攻と分野がかなり違うけど大丈夫かな?
基礎的な知識もないけどついていけるかな?
と色々な不安がありました.
ですが,このオープンラボでなべさんのお話を聞いたり,
先輩方に色々質問をしたり,
ケーキを食べたりしているうちに
そういった不安や迷いがなくなったように思います.
少しでも興味のある方は,ぜひなべ研のオープンラボへ!
今回のオープンラボでも美味しいケーキを用意する予定です.
"美味しいケーキが食べれるならちょっと覗いてみようかな..."
そのくらいの軽い気持ちでも大歓迎です!
東京も仙台もちょっと遠い...なかなか足を運べない...という方は,
ぜひ配布チラシだけでもご覧になってみてください.
なべ研メンバーのメッセージやアンケートなど,
研究室のにぎやかな雰囲気がきっと伝わると思います.
それでは,5月21日(土)研究室でお待ちしています!
M1 オオハタ
お久しぶりのイズミとイヌ
2016年5月10日 (火)
こんにちは,D2の辺本です.
先日,私の母校である金沢泉丘高校に高校卒業以来初めて行ってきました!遊びに?ではなく・・・なべさんの出前講義について行き,私も好き勝手お話しさせていただきました.
泉丘の卒業生であり,年も近い先輩である私から生徒さんへ良い刺激となるような話をということでしたが,高校時代,最強に勉強できなかった私が語ったところで何の刺激になるのだろうか?しかも泉丘の生徒にとって大きなイベントは大学受験.私,大学受験は失敗した例しかないですがどうしましょう?と不安になるばかりで・・うちのアルバイトの笹嶋さんの方がよっぽど優秀で,年齢的にも高校生に近いじゃーん!笹嶋さん行ってよー!と思っておりました.しかし,笹嶋さんが私の代わりに行ってくれるわけでもなく・・・
結局用意させていただいたスライド3枚.成績優秀で先生からチヤホヤされまくる生活と,成績最悪で先生から怒鳴られパーティーな生活,どちらも味わってきた私だから語れることを語らせていただきました.成績最悪だった高校時代のことについて話すのは,母校という場で高校の先生を悪く言うようで躊躇いがあったのですが,そんな大変な時期があったからこそ今の私がいるので,現役の先生の目を気にせずに喋りました.もし気を悪くされた先生がいましたら申し訳ありません!!
当日は,好き放題話してしまったため,何を語ったか,逆に何を話さずに終わったか,詳細に覚えておりませんが,大切なことは「置かれた場所で頑張ろう」ということです.高校生くらいだと,人によっては大きな壁にぶち当たることなく現在に至っている方もいるかもしれません.しかし,人生山あり谷あり.生きていれば誰でも「こんなはずじゃなかった」,所謂「失敗」という壁が、次から次へと現れます.落ちる時は,面白いほど簡単に谷底に落ちてしまうものです.そんな時にでも大切なのは,その状況を受け入れて,その状況の中でも地道に咲く努力をすること.これは,失敗の壁が高くても低くても同じだと思います.そして壁を何度も乗り越えていくうちに,成功や失敗という結果そのものでなく,その結果に至るまでの「過程」が大事で,その過程における気付きや成長が本当の自分にとって価値あるものだと気付いていくのではないかなと思います.要は,あれですよ,失敗なんて怖くないってことですよ(怖いけれども)!失敗も見方を変えれば大きな財産(そう思えるまでが大変だけれども)!谷でも,逆さまになって見れば山に見えなくもないでしょ.
講義の後は,高校時代の仲間と獅子吼高原近くへ遊びに行きました.もく遊りんでピザを食べながら,高校時代の先生の話で盛り上がりました.宿題やってこないと机の上に「宿題やってこんかーい!」とデカデカと書かれてイジメかと思ったという話や,ある先生の「なべもとさんっ(怒)!」という声が忘れられないなど,今となっては爆笑ネタになる話ばかりでした.やはり怖い先生ばかりだったなー,いや,良い意味で熱い先生がたくさんいる高校でした.当時は嫌だー,怖いーとしか思っていませんでしたが,今となっては感謝です.自分が誰かを指導する立場になって(そのような機会はまだ少ないですが),怒ることがどんなに大変なことか・・・
ペットの犬には怒りやすいんですがね.不思議なものです.あ,今回,石川に出張するついでに実家にも帰ったのです.動物臭がぷんぷんする犬を洗い,シャンプー臭のするフワフワ犬にしてきました.最後に,今回のような機会をくださった米口先生をはじめとする泉丘高校の先生方,渡辺先生,写真を大量にとってくださった中谷内先生,本当にありがとうございました.
D2 ナベ
【出前講義】石川県立金沢泉丘高等学校・SSH特別講義「農学、生物学、生命科学系学部、学科の紹介-高校生物で考えるより、広い学問領域と渡辺の経験則から-」(5/7, 6/3追記)
2016年5月 8日 (日)
前半が、1, 2年生向けの渡辺がやっている植物の生殖、自家不和合性という研究の話とキャリア教育。後半は、主として、3年生の農学、生物系を目指している受験生向け。ただ、前半の講義に引き続きという方、2年生の受講生もそれなりの数がいたのは、さすがだなと。先の記事にも書いたように、農学部への進学して、農家になるというわけでなく、その先の就職の幅は、多様になっています。講義の最初のところで、農学部への進学を考えている方を調査したら、食品系、環境系、動物系など様々で、しっかり考えて、今回の講義に臨んでいるなと。。。植物系というか、遺伝学の楽しさというか、講義では、そんなことを少し考えつつ。 では、そうした学部がどの様なものであり、「いきもの」を学ぶという点では、共通点はあるものの、結構違うような点もあると。なので、それらを理解した上で、農学部、理学部生物学科、工学部化学バイオ系に進学してほしいと。それぞれの学科も昔というか、渡辺が受験した頃というか、その当時の名前なら、なるほど、こんなことを研究するのだと、わかりやすい名前であったのが、時代の流れもあるのでしょう。カタカナ、環境など、目を引きそうな学科、コースの名前が並んでいますが、そこは、しっかり今のICTを活かして、netでそれぞれの先生方の研究を調査してほしいと。意外な始祖(オリジン)に行き当たることもあるかも知れないですから。。。
渡辺の研究室は、元々は、農学部農学科の流れをくむところ。でも、いまは、大学院生として、来てくれた学生さんたちは、先の3つのいずれかの所属ですから。それぞれの特徴を活かして、がんばってくれているわけで。それはそれでよいことだと思っています。遺伝学の言葉で言えば、集団は、heteroな方がよい訳なので。。。
渡辺自身、このような道に進んだのは、大学で「植物育種学」をまなびたいということがありましたが、何より、自家不和合性、指導教員の日向先生に出会って、その研究に対するコンセプトというか、共同研究でいろいろなことを展開するというか。そんなことに感動したから。その意味では、共通一次で点数が伸びず、大雪が降って、愛媛・今治から、仙台まで来ることになったのは、よかったと。だからこそ、今があると。
この後は、午前からの講義と同じで、先輩である辺本さんに講義の時間を交代。講義を聴いている生徒さんのニーズに合わせて、話す内容を調整している当たりは、さすがだなと。細かなことは、きっと、辺本さん自身がこのHPから情報発信してくれると思いますので、はしょることにしますが、しっかり物事を考え、日々努力して、よい師匠に出会い、それらを大切にすること、それによって、今があると。また、子供の頃からのいろいろなきっかけももちろん、大事。でも、それよりも、しっかりと人間としての指導教員を見てほしいと。。。研究室での時間は、思っているよりも長いですから。
最後に、また渡辺が、。。講義の予定時間を過ぎても大丈夫という生徒さんたちでしたので、少ししゃべりすぎたかも知れないですが、直近の受験に向けての何らかのヒントであったり、こんなことを考えればというきっかけになったのであれば、幸いです。と、ここで、講義が終わったのですが、そのあとの質問コーナー。かなりdeepで、こちらも考えさせられるものでした。
その中身は、渡辺が研究しているサイエンスの内容。時間の関係で飛ばした部分ですが、アブラナ科植物の自家不和合性。「自他識別」というか、「自己・非自己」の問題というのは、自家不和合性に限らず、いろいろなところで見られることで、哲学的な問題でもあるのだろうと。また、亜熱帯、熱帯というような日本とは異なる環境の作物について、研究ができるところ。農業経済系の進学先としての商社。大学院から他の大学へということはどうなのか。可能なのか。また、どういうことを考えるのが、大事なことなのか。それは、先に書いたような「相性」であったり、これという研究であったり、大学生になって、しっかり自分自身と向き合って、考えてほしいと。あと、最後の質問でシビアだったのは、実際に行きたい大学、学部と進路などで指導される大学とのずれ。。。もちろん、センター試験が終わってからになるのかも知れないですが、それまでに、本当にやりたいこと、それが実現できる大学、学部を考えてほしいと。。。3年生のこの時期、模擬試験の点数が伸びなくて、悩んでいた渡辺。。。それから考えると、ずいぶん、ちゃんと考えていると思いました。そのことを大事にして、がんばって下さい。もちろん、学部は兼担してないので、大学院からですが、植物、遺伝学をやろうという方々、オープンラボなど、いつでもwelcomeですから。
最後になりましたが、SSHの米口先生、村上先生をはじめとする多くの先生方にはこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今年も2本立のniceな企画で、ありがとうございました。なによりも、卒業生である辺本さんも話す機会を頂き、年齢が近い分、渡辺よりも遙かに刺激になったのではと思います。今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
わたなべしるす
PS. このところ、恒例となっているのが、いろいろなことに答えてくれた生徒さんに論文の別刷をプレゼント。最後に、サイン会を。サイン会をしたためということではないですが、いつもなら、最後に全体での集合写真を撮るはずが、。。すっかり失念してしまい。。。申し訳ありませんでした。来年こそは。。。
PS.のPS. 2コマの講義が終わったあと、米口先生、寺岸指導主事、中谷内先生を交えて、SSHのあり方とか、これからの展開の方向など、。。ずいぶん、貴重なご意見を頂戴しました。ありがとうございました。すっかり低迷している東北地区のSSH活動など、いろいろなことに活かしていけるよう活用したいと思いますので。ありがとうございました。 PS.のPS.のPS. 今回は伺えなかった石川県立小松高等学校。出前講義で伺ったとき、SSHの講義を拝見したり、野球部監督をされていた越智良平先生。伺ったときに、寺岸先生から愛媛県の方が、先生をされていると聞いて、びっくりしたのを今でも覚えています。寺岸先生が異動されたのは、先も書きましたが、なんと驚くことに、越智先生もこの4月から、渡辺のふるさと、愛媛県の聖カタリナ学園高等学校の教員として異動し、野球部監督を。。。5月14日(土)に、渡辺は東京で大学院入試説明会なのですが、その日に、渡辺の母校と練習試合とか。。。。結果などは、また、このHPから。。。いずれ、びっくりというか、世間の狭さと感動でした。これまで、小松高等学校ですごい采配をされていたのを、愛媛で。ぜひ、愛媛県の高校野球レベル向上に貢献いただければ。。。今後が楽しみになってきました。今後ともよろしくお願いします。
PS.のPS.のPS.のPS. 6/3(金) 13:00. 色々なことがあって、高校のHPを見るのを失念していました。5/11(水)に金沢泉丘高校のHPに記事が上がるとともに、SSHだより、平成28年度第2号に記事が書かれてありました。ありがとうございました。
【出前講義】石川県立金沢泉丘高等学校・SSH特別講義「農学・生命科学入門--アブラナ科植物の自家不和合性と研究者への道--」(5/7)
2016年5月 7日 (土)
連休前半は涼しいというより、寒い天候。後半にかけては、風が強かったり、雨から晴れとか。それでも、アブラナの農繁期には、まずまずの天気だったのでは。いろいろな宿題が片付いたような、増えたような。。。それでも、この土日の休みを使って、全て片付けることができるように。そんな連休最後の土曜日。例年、この時期は北陸遠征。お世話になっていた石川県立小松高等学校の寺岸先生が異動になり、その関係でこの春は、石川県立金沢泉丘高等学校へ。ここ数年お世話になっているのが、SSHを担当されている米口先生。例年通りに、1年生向けと受験生向けを設定頂きました。ここのSSHの特徴というか、おもしろいところは、その年の理数科の大テーマというのがあり、今年は「雪」。。。渡辺は、仙台に来たきっかけが大学受験の時の大雪でしたし、仙台に来てからも、ずいぶん雪には悩まされました。なによりも、大学に入学して4月に仙台に来て、連休が近い4月20日を過ぎてから、道路が白くなったのを見て、。。。これはすごいところに来てしまったと。。。そんな話も交えながら、。。 あと、講義は、渡辺の独演会というか、いつものように時間を考えてはいても、ついつい、しゃべってしまいがちなところを。。。今回は、ちゃんと制御できるように。渡辺の研究室には、石川県立金沢泉丘高等学校の卒業生が2名、1名はアルバイトの笹嶋さん。あと1名がD2で今年から、JSPS・DC2になった辺本さん。その辺本さんに是非、講義をしてほしい、卒業生であり、先輩であり、年も近くて、大学院生として活躍している辺本さんは、後輩から見て、何よりの刺激になるからと。。。統括されている米口先生からのお願いで。。。その通りだと思いました。渡辺が高校時代、大学の先輩との接点は、教育実習。その時に、もっとあれこれ聞いておけばよかったと。よく考えたら、東北大に行かれた先輩が教育実習に来ていたのかもしれないと。。。年齢が近い分、親しみと現実味があると思いますので。。。
前振りが長くなりましたが、講義は、4月に仙台一高で行った講義パターン。前半が渡辺がやってきたサイエンスである「植物の生殖と自家不和合性」。後半は、渡辺の小学校時代から現在までを振り返って、ロールモデルとして考えてもらうキャリア教育。その後半のところで、辺本さんにも同じように、高校時代、現在に至るまでのことを語って頂く、heteroな構造の講義形式に。1.5hrの持ち時間でしたが、あっという間に過ぎたというのが実感で。
時代背景もあるのだと思いますが、小学校時代、学校の帰り道に道草をしにくい時代。そのことが、今の子供たちの「観察力」、「注意力」というような、子供時代に養成されるであろう力量の育成が難しくさせていて。もうすこし社会が寛容であってよいはずなのに。。。いつも言う言葉で言えば、大人たちは、自分が子供時代、いろいろなことを帰り道でしたはずで、怒る大人も上手にしかっていたのかも知れないですが。。。その当たりのバランスが。。。そんなこともあるのだと思います。以外と畑などにある農作物の生長、開花などを見てないのだなと。。。渡辺が見ていたかと言われると。。。高校になって、遺伝学をやろうと思ったときには、すでに見てなかったですが、小学校の頃には、ずいぶんなことをしましたので。。。それなりに見ていたのだろうと。。。その関係だと思いますが、作物の花と作物を結びつけて考えるのが、難しくなって。。。このことは、きっかけで、明日から身の回りの興味あることに「注意力」を向けて「観察眼」を育成してもらえればと。。。
植物の生殖、これも実は複雑な現象。ただ、お隣、富山県が有名なチューリップ。子供の頃、隣の家に植わっていた花の葯をつまんで、雌しべの先端につけると、雌しべの色が変化したのだけは覚えています。何で、そんなことをしたのか。。。今でも、わからないのですが。。。多くの植物では、昆虫が花粉を運ぶことで、受粉され、受精に至ると。もちろん、他種の場合は、うまくいくことも、そうでないことも。動物に比べると、雑種ができ、後代でも維持されることが多いというのは、環境への適応力が高いと言ってよいのか、。。。ここで驚きだったのが、ヒマワリの上のハチがどこからどこへ行くのか。どこへと言うときに、これまでの先輩たちの回答は、全然、季節感のちがう花。ということは、「ワープ」をしないといけないわけで。。。ところが、注意力と言うことで持ち出した「作物の花」の絵の中に実は、解答例があるというわけで。冷静に考えると。。。ところが、これまで長く出前講義を行っていますが、このことに気がついた生徒さんは、ゼロ。。。ところが、今回、はじめて、冷静に、さっき、議論した花の中でいえば。。。感動でした。何が起きているのか、さっきまで何を考えていたのか。それを考えれば。。当たり前とはいえ、問題文の中に、解答があるというのに等しいわけですが、観察力、注意力の素晴らしさ、大切にして下さい。
子孫を残すと言うことで、多様性を保つことは、動植物を問わず、大事なこと。植物の場合、両性花であることがほとんどなので、どうやって、工夫しているか、雌雄異熟、自家不和合性などなど。自家不和合性がどんな現象で、どの様に注目され、どんな仕組みなのか、ということを概略の形で説明。いつもなら、東山先生から頂いた受精の所の動画を見てもらうこともあるのですが、後半のキャリア教育のところにも力点をおきたいので。今回は、cut。またの機会に。。。ただ、今の高校理科生物の教科書には、自家不和合性現象も取り上げられているとか。なので、今回の講義の植物の受粉、受精など、基本的なことは、理解してもらえたのではと。。。
後半は、キャリア教育というか、渡辺が小学生の頃から、高校生、現在に至るまでを振り返り、渡辺をモデルとして、これからの受験、大学生生活、その先のことを考えてほしいと。特に、今回は、渡辺だけでなく、何よりも、高校の先輩である辺本さんが、自分の体験談を交えて。。。受講生にはよい刺激になったのではと。。。渡辺の小学校時代、覚えたのは、道草とあやとり。何よりも繰り返してやることが大事だからと。小学校時代だけでなく、いつまでたってもかもしれないですが、。。。特に、記憶力が厳しくなる高校生以降は、しっかり考えて、繰り返して、いろいろなことにトライしてということかと。渡辺が科学に興味を持ったのは、例のごとく「当時のアニメ」の影響。マジンガーZのような超合金のすごいものは、今でもないわけで。そう考えれば、当時のアニメがどれほど、子供たちに夢を与えたのか。。。逆に言えば、われわれのような科学者と言われるものがどれだけ夢を提供できるのか。。。いつも考えさせられます。
高校で学ぶいろいろな教科、科目。今にして思えば、そんなものいるのかと思うところもありますが、逆に、あの当時、大変だったけど、学んだので、今があると思えることも。数学はある程度できた方ですが、考える力、マニュアルに頼らない力を養成できたのも、この数学のおかげ。とおもったり。何より、国語、英語は苦手で。。。共通一次、いわゆる、センター試験も60%くらい。。。ただ、大変でしたが、そのおかげで、何とか今、英語の論文をhandlingできているわけで。。。文章を書くのも苦手でしたが、今はそれなりに。。という気がします。このあたりも大事にしてほしいと。
大学では。。。教員との相性。結構、難しい問題ですが。。。一定の年齢になるまでは、○△先生のお弟子さんと言われるわけで。。。渡辺もようやく、日向先生のお弟子さんと言われることが少なくなったわけです。大学の偏差値も大事かも知れないですが、指導教官をしっかり選ぶこと、それも大事ですから。それによって、人生が180o変わることもたくさんありますので、くれぐれも。。このあたりで、先輩である辺本さんに講義の時間を交代。講義を聴いていた生徒さんの中には、小中高校の後輩の方もいたのでは、。。中学校はいたようでしたので。。。そんな辺本さんがこんな高校生時代を送っていたのだと、細かなことを知ったのも、渡辺には、はじめて。ジェットコースターのようなといっていましたが、その中で、たくさんの経験を積んで、大学、大学院という今があると。。その中で何よりも「見てくれでなくて、実(じつ)」を大事にしてほしいと。また、友達を含めた、人との出会い、それによって、不思議なご縁もあるわけで。。。先輩から言われることの方が、渡辺から言われるよりも、全然、現実味とインパクトがあったのではと思います。渡辺に交代したあとは、座右の銘として、「今日の屈辱に耐え、明日のために生きるのだ」ということも久しぶりに。。。もちろん、最後の〆は、いつも組織論。夢と野望を抱いて、目標達成のために、がんばってほしいと。。。
講義のあとは、質問コーナー。たくさんの質問を頂き、答えたのは覚えているのですが。。。いざ、文章に書こうとしたら、。。すみません。この講義の後に、3年生向けの別の講義もあったからかもしれないのですが、質問の内容を思い出せず。。。申し訳ありません。思い出したら、また、追記しますので。。。
最後になりましたが、SSHの米口先生、村上先生をはじめとする関係の先生方には、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。渡辺が指導している、指導していた学生さんの高校にお邪魔しての出前講義はこれまでも数多くありましたが、その学生さんと一緒に講義をしたのは今回が初めてのこと。このような企画を頂いたことに感謝するとともに、さらに数多くの学生さんを社会に出ても、立派に通用するように、サイエンスだけでなく、いろいろな面で教育研究できればと思います。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
わたなべしるす
PS. 高校への集合時間より少し早く到着でしたので、高校の玄関周辺を少し散策。そのあと、宮崎校長先生との議論の時間を。宮崎校長先生には、以前、小松高校に出前講義で伺った時、当時は、副校長先生として、お世話になった方で。その当時のことであったり、昨今のSSHのことなど、30minほど、deepに議論できました。ありがとうございました。
PS.のPS. 前日に米口先生との連絡で高校のHPを拝見したら、今回の講義を公開すると言うこと、また、その広報用のポスターもかっこよく作って頂き、ありがとうございました。出前講義を保護者などの公開というのは、これまでも宇都宮女子高校でもありましたが、近くの学校にもというのは、初めてで、なるほど、広報のあり方として、niceだなと。。。研究科の広報を担当しているものとして、学ばないといけないと。。。ありがとうございました。
PS.のPS.のPS. 午前の講義、午後からのこの後の講義のいずれにも、石川県教育委員会・寺岸指導主事と辺本さんの学部時代の指導教員であった石川県立大・中谷内先生も参加頂きました。いつもお世話になっている方々がいらっしゃる中での講義は緊張でした。お忙しい中、ありがとうございました。今後ともコラボできればと思いますので、よろしくお願いいたします。