向こう1ヶ月予報を見ると、東北地方は平年より高めに推移。秋作の実験があり、春作の準備をしていることを考えると、少しでも秋の時間が長い方がほっとするわけですが。何より9月の天候不順が堪えているような。。。With コロナということで、各種システムが構築されているとか。対面でのアウトリーチ活動もありますが、リモートでの出前講義も。
11/18(木):上島町立岩城小学校・ふるさと出前授業「花の不思議な世界」
ふるさと出前授業のリモート第6弾は、上島町立岩城小学校へ。岩城島には2008年まで愛媛県果樹試験場の岩城分場があったところ)。岩城小学校へは2016年に伺って以来)。当時の場所を思い出しながら、リモートでの出前講義。
最初に島の至るところで「カンキツ」が栽培されているのですが、リンゴを題材にして、受粉から受精まで。自家不和合性の話も。最初に渡辺の背景になっている紅葉が終わり、落葉を始めた樹木を見てもらい、愛媛と宮城の距離感の違いを。児童の皆さんは仙台では雪だと思っていたようですが、まだ、そこまでは寒くないですから。花の写真、果実の生長と摘果、異なる遺伝子を混ぜることでよりよい次世代を産み出すことの大事さなど、いずれのことにも積極的に答えてくれました。とてもniceでした。
また、最後のところでの質問の時間も、10名を超える方々が積極的に質問。最後の質問は直球ど真ん中への的を射る質問に感動でした。ミカン、カンキツがおいしくなる季節。岩城島の自然をしっかり観察して下さい。今までは不思議に思わなかったことが、不思議に見えるようになりますので。
11/25(木):今治市立常盤小学校・ふるさと出前授業「花の不思議な世界」
ふるさと出前授業のリモート第7弾は、今治市立常盤小学校へ。このふるさと出前授業のきっかけを頂いた小学校。2007年に実施しているので、当時の受講生は社会人なのでは。。。時の流れの速さについて行けてない自分がまずいと思いつつ。出前授業をする側としては「ワープ」するように、仙台と今治がつながるのはありがたいこと。もちろん、事前打ち合わせで、担当の先生方に出し物のタイミングをお願いできるからこそできるわけです。授業の最初に、ふるさと出前授業を統括頂いている大澤校長先生と少しの時間、話ができたのはありがたかったです。また、反省会の時に。 最初に花の写真を見て何かを答えるところ。植物の話だけど、それ以外のこととlinkできる方がいたのはさすがです。また、渡辺が時々立ち寄る花屋さんのことも、学区内なので知っていました。是非、花屋さんで花を見てみて下さい。発見がありますので。受粉反応での「花粉管」という言葉がストレートに出てきたのは、感動でした。先取り学習、大事なことですので。リンゴの栽培でシナノゴールド、トキなどの黄色系のリンゴが増加している原因についても紹介。赤色系のリンゴが残るように考えて、リンゴを食べて下さい。
自家不和合性という形質がある理由、しっかり説明できたのはniceでした。遺伝的多様性ということはこれからもでてくることだと思います。出てきたら、このふるさと出前授業を思い出してもらえるとありがたいです。最後は質問の時間。前回の岩城小学校の時のように、10名を超える方が質問に。担当の高見先生が工夫頂き、できるだけ質問に答えてない方を優先的に。もちろん、ど真ん中の質問がたくさんでした。また、授業の感想もしっかりした言葉で。あっという間の2コマ分のふるさと出前授業でした。
11/26(金):今治市立玉川中学校、今治市立九和小学校、今治市立鴨部小学校・ふるさと出前授業「花の不思議な世界」
今月最後は、ふるさと出前授業のリモート第8弾、今治市立玉川中学校、九和小学校、鴨部小学校。ここは玉川地区ということで、いつもは玉川中学校に集まっての合同での出前授業。今回はリモートということで、3つの学校を繋いでの「ふるさと出前授業」。先輩と後輩になる方々。いつも学校対抗戦のように競っての発表が多かったので、今回も答えてくれた学校で正解、niceな答えにはポイントを。例年通りのactiveな交流ができたのでは。 周りには畑、水田が多い玉川地区。渡辺がいた桜井地区と同じ。学校の行き帰りなどにしっかり自然を観察しているのだなというのが、答えてくれる内容の中にたくさんありました。これからもミカン、キウイフルーツなどの身近な果物、野菜などの生長を観察して下さい。niceな取り組みだったのは、九和小学校の答えに詰まった方がいたら、後ろから速攻手を挙げて「Helpします!!!」と。全てのことを答えることができなくても、次の人があとを引き受けます!!と。是非、この地区のよき伝統にしてもらえればと思ったくらいでした。玉川中学校の方々は先輩として、鴨部小学校のみんなは同期として、質問へのチャレンジもよかったですね。
自家不和合性とそのあとのリンゴの観察。これからのリンゴのシーズン、たくさんのリンゴと食べて、ふるさと出前授業を思い出して、考えて見て下さい。最後の質問だった「リンゴを横に切ったら??」。是非、自宅に戻ってから自分でもやってみて下さい。改めて、なるほどと思いますので。対抗戦にしたのもあったからでしょうか。あっという間の2コマ分。質問の時間も鋭い質問の連続でした。代表の方の挨拶もしっかりしていました。玉川の自然からこれからもたくさんのことを学んで下さい。 PS. この記事を書いているのが、講義が終わってから3hr弱。すでに、玉川中学校、九和小学校、鴨部小学校のいずれの学校のHPにも記事がuploadされていました。感動です。ありがとうございました。
12/9(木):上島町立魚島小学校、上島町立魚島中学校・ふるさと出前授業「自分の将来を考えて、どんな職業でがんばるか考えてみよう!」
12月最初のアウトリーチ活動は、今年度最後のふるさと出前授業。9つ目の学校(魚島小学校、魚島中学校)へ。2017年には「花の不思議な世界」という話で伺って以来。その当時、小学校2年生だった方は6年生に、小学校4年生だった方は中学校2年生に。もちろん、その時の自家不和合性についての授業も覚えてくれていました。その時のことを思い出しながらのいわゆる「キャリア教育」。小学校、中学校をあわせて児童生徒が4人。そんな中で町内の他の学校と連携して合同でのリモートでの授業もあるとか。自然学ぶことができる環境であり、ICTを活用して連携ができると、児童生徒の皆さんには多様な刺激ができるのではと。 簡単に自己紹介と夢を語ってもらい、そのあとは、渡辺が小学生から現在に至るまでの話を。もちろん、要所要所で聞いている方々に考えてもらったり、校長先生にも登場頂きました。アットホームな講義ができるのも魚島小中学校のよいところだと。将来の夢をしっかりと語ることができるのはとてもしっかりしているなと思った次第で。
いつも最後に出すスライドの前に、渡辺の小学校、中学の同級生がどのようなところで活躍しているのか、簡単に紹介。それぞれが自分の道を見つけて活躍しているわけです。自分に合った道を見つけるためにも、毎日、少しずつがんばって努力することを続けてください。 PS. 記事をuploadしたあと、魚島小中学校のHPにふるさと出前授業の記事を見つけました。その中で驚きだったのは、2017年度にふるさと出前授業を行ったときに、授業のあと、リンゴの種子を播種したとおぼしき「樹木」があると。別の小学校でメロンだったか、スイカの播種をして育っているのを見たことがありましたが、樹木として長年成長しているとは。自家不和合性の形質を有しているので、異なる個体で自家不和合性の遺伝子が異なっていれば、数年後には開花、結実するのではと。。。改めての感動でした。ありがとうございました。
わたなべしるす
【リモートでのアウトリーチ活動】上島町立岩城小学校・ふるさと出前授業、今治市立常盤小学校・ふるさと出前授業、今治市立玉川中学校、今治市立九和小学校、今治市立鴨部小学校・ふるさと出前授業、上島町立魚島小学校、上島町立魚島中学校・ふるさと出前授業(11/18, 25, 26, 12/9追記)
2021年11月18日 (木)
【アウトリーチ活動】青森県立五所川原高等学校理数科課題研究発表会・講評者、今治市立立花小学校・特別講義、探求型「科学者の卵養成講座」特別講義、仙台市立桜丘小学校・理科特別授業(11/11, 13, 16追記)
2021年11月11日 (木)
11月11日。「1」が4つ並ぶ日。イベントもあるのでしょうか。天気は不安定なようです。ただ、この時期に来春のアブラナの作付けをしないと、これという花を咲かせることができないので、不安定な天気とか言ってられないのも事実で。
11/11(木):青森県立五所川原高等学校理数科課題研究発表会・講評・助言者
市内小学校へはコロナ禍が収束した10月に実際に出前講義に。それ以外はリモートで。つまり、出張なしでの出前講義が基本だったのを、県外に出たのが青森県立五所川原高等学校の理数科課題研究発表会の講評・助言者。初冬を感じる「雨上がり」の五所川原市内でした。この出前講義は2014年にスタートしたので、今年で8年連続。 今年は物理、化学、生物、数学の4分野で7課題。渡辺もコメント・助言をしますが、質問については生徒さんを優先。よく考えた質問もあり、niceでした。質問することは頭を整理することなので、これからも続けて下さい。発表の内容はもちろん、企業秘密と言うことで、ご容赦下さい。7つの発表が終わったところで、渡辺から今日の発表への講評。発表を聞いて気になったこと、去年の渡辺の講義を踏まえてほしいとか、「科学」というか「科学」をすることの起源などについて、講評を。これを参考にして研究を深めて下さい。先輩たちもこれを乗り越え、よりよいものにしていますので。最後になりましたが、隅田校長先生、理数科の柴田先生をはじめとする関係の先生方にお世話になりました。ありがとうございました。2月の講義を楽しみにしております。
11/12(金):今治市立立花小学校・ふるさと出前授業「花の不思議な世界」
ふるさと出前授業のリモート第5弾で折り返しは立花小学校へ。渡辺の母校の桜井小学校から見たら、隣の隣くらいの校区。子供の頃、お世話になっていた病院があったりする校区。これまでの4つの学校は6年生か、小さな学校は5, 6年生。立花小は3クラスですが、5, 6年生で実施。6つの教室をつないでのリモートでの出前講義。
時間的なことがあり、少し早歩きで。それでもリンゴの実物を見て考えてもらったり、動画を見て考えてもらうことはもちろん、やってもらいました。自家不和合性が起きること、つまり、自己と非自己の花粉を識別できる現象は不思議なようでした。
質問の時間ではなかなか鋭い質問も。さすがです。最後に今日の出前講義についてのお礼の言葉を代表方から。今回のことをきっかけに果物、野菜の不思議をこれから観察してみて下さい。もちろん、理科の時間にもそんな風に考えるようにして下さい。
PS. 立花小学校のHPにすでに記事が掲載。ありがとうございました。
11/13(土):探求型「科学者の卵養成講座」特別講義「教授の進路選択アドバイス」
木曜日から3連投。最後は「科学者の卵養成講座」での「キャリア教育」。先月までは感染者が広がっていたので、完全リモートでしたが、今回はhybridで実施。60名の現地参加と40名くらいがリモートでの参加。渡辺の歩みを紹介して、どんなことを考えたのか、何故、そんな決断をしたのかなどを紹介。質問の時間は、今年は安藤先生と対応。質問内容が世界レベルの話で感動でした。 後半は、卵の卒業生、あるいは、関係者との討論会。現地で討論会もやりましたが、リモートでの参加者には別枠のメンターの方を用意。hybridの大変さも実感。これから受験のシーズン。それぞれの目標を持って、これからのキャリア形成をして下さい。
11/16(火):仙台市立桜丘小学校・理科特別授業「環境問題を多角的に考える」
仙台市教育センターからの理科特別授業も、桜丘小学校で完了。本来は9月中旬の予定でしたが、コロナ禍の第5波。10月の終わりから11月であれば収束していることを想定して、この時期に。打合せの段階で、校長先生は七北田小学校でお世話になった阪元先生。出前講義をお世話頂くのが木町通小学校でお世話になった佐藤先生。異なる小学校でお世話になれるとは。不思議な巡り合わせです。 6年生には「環境問題」。いつものように、身の回りに関係あることが「環境問題」からスタート。学校の行き帰りの道の変化に気がついてほしいと。もちろん、しっかり観察できている方も。よい心がけだなと。気温の変化、気象の変化、遺伝子への影響など、できるだけ多面的な「環境問題」を提起。実際の教科での学習はもう少ししてからかもしれないですが、それまでにしっかり身の回りの環境から考えられるようにしてほしいということで。中学校に進学してもがんばって下さい。
11/16(火):仙台市立桜丘小学校・理科特別授業「花の不思議な世界」
お昼休みを挟んで午後からは5年生にリンゴを素材にした「受粉から受精」までの色々なことを。最初は花の種類。花ということで花に着目しがちなところを、写真の中の花以外のところにも注目できるのはさすがです。摘果することの効果は分かっていても、実際にやることは大変。でも、それができるから「大きなリンゴ」を食べていることを改めて実感。でも、リンゴの着色ムラがあることはなかなかacceptableでなかったのは。。。赤系のリンゴよりも黄色系のリンゴ品種が増えている現実を理解してもらえたでしょうか。いつまでも赤系のリンゴがあるように祈るばかりです。 最後は、自家不和合性がある理由を考えてもらい、リンゴの縦横の断面の観察。横断面の模様を知っているというか、普段から観察しているのはniceですね。これからも色々なものを切ってみて下さい。最後のところは質問の時間。自家不和合性があると、種子繁殖は難しい。ではどうしているのか。さし木、接ぎ木ですね。これが植物のすごいところです。そんな植物の不思議をこれからも観察して下さい。ということで、最初の予定は9月に2回分けての実施を11月になりましたが、3, 4時間目、5, 6時間目に集中しての実施。また、来年もお目にかかることができるのを楽しみにして。ありがとうございました。
わたなべしるす
【招待セミナー】~2009年から東北大で取り組んでいる高校生向けの教育プログラム「科学者の卵養成講座」について(11/2)
2021年11月 3日 (水)
愛媛大・教育学部の隅田先生には「科研費でのコラボ」、「科学者の卵養成講座」など色々なところに接点がありまして。そんなこともあり、zoomでのセミナーをお願いされました。コロナ禍と言うことでもちろん、リモート。というか、リモートのシステムができたことで、多様な方が参加できるようになったと。セミナーは第22回目。totalなセミナーのタイトルは、「Gifted Academia オンラインセミナー」。その中で、科学者の卵養成講座についての紹介と渡辺のこれまでの歩みを簡単に。 2009年に始めた「科学者の卵養成講座」。そのきっかけ、実施プログラム、工夫している点などを簡単に紹介。もちろん、13年も続けているので、あちこちがつぎはぎのようになっているわけですが。去年からリモートへも対応。何より、異なる「異能」を持った受講生が集まり、「たまご」ということでつながりを持ち、さらに卒業してからも「ひよこ」として後輩たちを指導しているのが、長続きの原因でしょうか。また、渡辺の専門は、育種学、遺伝学ですが、大学での教育、アウトリーチ活動を通じての教育を通じて感じていることなども紹介。ということで約束の時間の30minを少しover。色々なことを考え直すよい機会でした。隅田先生をはじめ、関係の皆様、ありがとうございました。
わたなべしるす
【リモートアウトリーチ活動】埼玉県立熊谷西高等学校・SSH運営指導委員会、仙台市立川前小学校・理科特別授業、今治市立吉海小学校・ふるさと出前授業、今治市立桜井小学校・ふるさと出前授業(10/28, 29, 11/3追記)
2021年10月28日 (木)
この秋にやるべき事案が少しずつ完了へ。とはいえ、大きな宿題も残ったまま。がんばらないと。そんな宿題の調べ物をしていたら、とある本にこんな言葉が。「つまらん仕事をやらせてみてそれが満足に出来ないヤツは、大事なことを委されてもロクなことはやらりゃあせん」という禹博士の言葉を発見。詳細、前後関係をという方は、是非、こちらから。「禹の三角形」を確立した禹博士の1930年代1950年代くらいのアブラナなどの実験のことが違った角度から分かるのではないかと。前置きが長くなりました。
10/25(月):埼玉県立熊谷西高等学校・SSH運営指導委員会
月曜日の午前中は、リモートで熊谷西高へ。リモートであれこれとできる時代。もちろん、対面でということに越したことはないですが、時間というのはみんなに公平で有限なもの。それを有効に使うという意味では「リモート」もよいものかと。どこのSSH実施校もリモートベースというのが主力になりつつありますので。肝腎の運営指導委員会の中身は秘匿事項と言うことで。
10/26(火):仙台市立川前小学校・理科特別授業「環境問題を多角的に考える」
前日の月曜日は暖かい日。火曜日は朝から大雨。伺ったのは川前小学校。前回伺ったのは2017年。4年ぶり5回目の出前講義になるような。。。不思議なご縁です。玄関先にwelcome boardがあったのですが、写真を撮るのを失念。リモート慣れをして、写真を忘れることが。。。お許し下さい。2010年の時もそうだったのですが、雨降りで体育館。雨音が気になるような振り方でした。
そんな中、環境についての話。身の回りのことから地球規模のことまで。いつもの理科の話とはちょっと違うような話だったでしょうか。でも、意外なところから環境汚染をしたりすることに気がついてもらえたのであれば、何よりです。
PS. 担当の先生は渡辺が岩手大にいた頃、学生さんだったと。上田のキャンパスですれ違っていたのかもしれないと思うと。。不思議なご縁です。こちらも。
10/29(金):今治市立吉海小学校・ふるさと出前授業「花の不思議な世界」
ふるさと出前授業のリモート第3弾は吉海小学校へ。今治から来島大橋で越えた大島の小学校。もちろん、リモートなのでいっているわけではなく。渡辺が子供の頃を過ごしたよき自然がたくさんあるところ。リモートで最初は不思議そうでした。パソコンの小さな穴に向かってしゃべると渡辺とつながるのが。慣れてくるとこちらからの質問にもたくさん答えてくれました。もちろん、よく見てよく考えて答えてくれているのが印象的でした。さらに、担当してくれた木山教頭先生がカメラの手前で順番待ちをするという工夫をしてくれたり、こちらから共有をかけている画面を拡大してくれたり。たくさんの工夫があったと言うことを出前講義のあとに知りました。 5, 6時間目の授業でしたが、あっという間。講義の後半には吉海小学校と東北大とが距離がないのではと思うような盛り上がりでした。最後の質問の時間も半分、もしかしたら、それ以上の方が質問してくれたと思います。たくさんの印象的な質問がありましたが、「リンゴを横に切ったら星のような模様が見えるけど、ナシは??」と聞かれたときは、この土日でやってみようと。答えを聞くのではなくて、自分でやってみることが大事です。そんな豊かな自然の中にいる訳なので。
これからはミカンがおいしくなる季節。ミカンを食べながら、もちろんリンゴも。改めて「その不思議」はどこかにないかなと考えて見て下さい。授業のことを思い出しながら。リモートなので、
PS. 出前講義の時の吉海小学校の様子についての写真を、木山教頭先生から頂きました。ありがとうございました。
11/2(火):今治市立桜井小学校・ふるさと出前授業「花の不思議な世界」
先週末に続いて金曜日はふるさと出前授業のリモート第4弾、我が母校の桜井小学校へ。テーマは「花の不思議な世界」。リモートなので校庭の「ユーカリの木」、体育館の「校歌の歌詞」を見ることができなかったのですが、そこは心の中にイメージして。今も朝は集団登校。各地区ごとに手を挙げてもらい、今もそうしたことが続いているのだと。改めて、感動。毎日の登下校の間で知らないうちに観察していることが、これから大切になってきますので。
講義の中身はリンゴの花から果実ができるまで。写真、動画を使って。リンゴの花は校章と似ているわけで。同じ仲間のバラ科。覚えて下さいね。また、最近、黄色系のリンゴが増えている原因についても、色づきの違うリンゴを見ながら考えてもらいました。最後のところは自家不和合性の動画とリンゴの観察。どこに花が咲いていたのか、縦に切る、横に切ると、どんな違いがあるのか。実際に自分でやってみることが大事です。ふるさと出前授業を聞いての各クラスからの挨拶の言葉、とてもしっかりしていました。しっかりがんばって下さい。そして、桜井小学校のつながりを大切にして下さい。
わたなべしるす
【リモートアウトリーチ活動】今治市立乃万小学校・ふるさと出前授業、山形県立東桜学館高等学校・SSH中間発表会助言者、仙台市立大沢小学校・理科特別授業、宮城県仙台第三高等学校・SSH研究発表会助言者、今治市立国分小学校・ふるさと出前授業(10/13, 22, 23追記)
2021年10月13日 (水)
月曜日は30oC近い温度だったような。。。それに対して、昨日、今日と最高気温は20oC以下。15oCの方が近い。。。10月の気温とは思えず。雨降りも重なり、ガラス室のBrassicaの花も寒そう。。。そんな10月中旬。2年ぶりに「ふるさと出前授業」がon-lineで復活。今年度から統括が今治市立常盤小学校の大澤校長先生。7月くらいから議論しつつ、実施校を募り、今治市立吉海小学校の木山教頭先生に陣頭指揮を執って頂き、on-line講義の説明会も実施して頂き、「ふるさと出前授業」復活にご尽力頂きました。ありがとうございました。
10/12(火):今治市立乃万小学校・ふるさと出前授業「花の不思議な世界」
スタートは今治市立乃万小学校。前の週に接続テストを行い、講義資料のPower pointが映る画面と、渡辺がしゃべっている画面を並べて表示できるように。最初の実施校でしたので、try and errorもたくさんありましたが、無事、on-lineで今治の子供たちと接続。いつもであれば、こちらがしゃべって、すぐに反応してくれる子供たち。ところが、on-lineの場合、しゃべることができるパソコンの前まで来て頂かないといけない。その時間の計算ができておらず。時間の計算をもっとしないといけないと反省。
それでも、写真、動画などに積極的に答えてくれた児童の皆さん、楽しかったかな。植物の花から果実・種子ができるまで。不思議なことがいっぱいだったと思います。これから、ミカンのおいしい季節。ミカンを食べながら、講義のことを思い出して下さい。
この記事を書いている時には、乃万小学校のHPには当日の講義風景についての記事が。担任の先生方には、準備から実習の手伝いまでありがとうございました。
10/13(水):山形県立東桜学館高等学校・SSH課題研究中間発表会・助言者
翌日は山形。こちらも学内での会議と重なり、リモートでの出前助言者。東桜学館高校と東海大附属高輪台高校から5つの発表が。テーマについては秘匿条項なので。お許しを。コロナ禍で慣れない状況だと思いますが、なぜなのか、これで条件は足りているのか、もっと繰り返したらよいのでは。。などなど、実験をする前、やりながら、結果を見て考える習慣をつけて下さい。最終発表がどの様な形になるのか、さらなる進化を楽しみにしています。
10/18(月):仙台市立大沢小学校・理科特別授業「環境問題を多角的に考える」
週が明けると初冬のような寒さ。低気圧が通過して、風、雨も。そんな月曜日は「仙台市教育センター」からの理科特別授業で、仙台市立大沢小学校へ。はじめて伺う小学校。ここだけはリモートでなくて対面で。もちろん密を避けて、安全第一で。周りに自然がたくさんあり、環境問題は大きく関係するとは思えないかもしれないけど、理科の時間に学習することはちょっと違う「環境問題」。言われれば、そうなのかも知れないけど、意外と気がつかない大事なこと。身の回りのちょっとしたことが「環境」の変化になる訳なので、これからも環境問題に気を配って、学習して下さいと。。。
10/21(木):宮城県仙台第三高等学校SSH三高探究の日・課題研究中間発表会・助言者
市内へのアウトリーチ活動も「リモート」ということが多くなったこの頃。今回も他事案とのoverlapもあり、仙台三高での課題研究発表会もリモートで参加。前半は英語での発表。午後からは日本語で。分野外と言うこともあって、やっぱり母国語がありがたいわけです。今回は発表の最後に、実験系全体へのコメント。近隣の高校からの参加もあり、リモート時代なのだなと。改めて、実感でした。
10/22(金):今治市立国分小学校・ふるさと出前授業「花の不思議な世界」
ふるさと出前授業のリモート第2弾。国分小学校は渡辺が高校生くらいの時に、桜井小学校から分岐した学校。元は一緒。いつもは体育館でしたが、今回は理科室から。あらかじめ、接続テストも実施。接続テストで見たことがある景色が出てくると、何となく不思議な感覚。乃万小学校と同様に、渡辺の顔とプレゼンを独立な画面に映し出してもらい、何となくその場にいる雰囲気を。どうだったでしょうか。休み時間などに、画面の向こうで手を振っているのが印象的でした。もちろん、質問にもしっかり考えて、答えていました。
分家したとはいえ、渡辺の後輩たち。今治と仙台という離れた場所でしたが、「リンゴの不思議」がたくさん分かったでしょうか。ミカン、リンゴなど、冬の果物を食べながら、授業を振り返ってみて下さい。そうそう、最初に話をした「先輩」の話、覚えておいて下さいね。先輩、後輩のつながり、とても大事ですから。
この記事を書いている時には、国分小学校のHPには当日の講義風景についての記事が。松本先生、大澤先生をはじめとする関係の先生方には、準備から実習の手伝いまでありがとうございました。
わたなべしるす