明日から12月、師走。書類書き、会議、打合せ。。こんな状態で、何かができるのか。そんなことを考えた11月30日。このHPからは、9月の終わりにお知らせしていた生命科学セミナー。今回は、千葉大・理学部の土松先生にお願いを。お願いをした頃に、分かりやすい自家不和合性の研究についての本を書かれていたこともあって。よいタイミングでした。 当日は、2010年にNatureに共著で論文を掲載したあとの研究について、生殖システムなので、自家不和合性を制御するS遺伝子座がどの様な進化をたどったのか。普段から「進化」ということを塩基レベルで考えるのが苦手なので、。。今回は、多くのことを学ぶことができたのは、よかったなと。というか、普段からもっと、色々な論文をfollowしてないといけないのだなと。このあたりは、反省でした。アフリカ、欧州、アジアという広がりがあること、また、その多様性、その起源などを見たとき、ヒトの進化というか、移動というか、そんなこととの関連を考えると、ある種のロマンを感じるところもあって。。。おもしろいことだなと。。。
後半のGWASを使っての解析。その奥の深さと実際的な大変さを実感できた瞬間でもあり。。。候補遺伝子がそれらしいものであれば、まあ、それでよいと思えるのでしょうが、そうでないとき、。。もちろん、deepな解析が必要で。。もう少ししっかり考えないといけない遺伝学的手法なのだろうと。。。これからの研究を展開していく過程で、使いたい方法論であり、よく考えないといけない手法だと。。。ただ、一方で、これを解析するのは難しいと思えるような「明確に1-0でないような」形質の場合、おもしろいのだろうと。。。なるほどでした。わくわくのセミナーの時間でした。ありがとうございました。
わたなべしるす
PS. 研究室に来て頂いた時間、こちらは会議。。。そんなで、1hrほど、スタッフの高田君と研究室を案内してもらいながら、あれこれと議論をできたようで。これからも色々なコラボができればと思いますので。ありがとうございました。
第32回生命科学セミナー「シロイヌナズナの集団ゲノムデータから探る生殖システムの進化」開催(11/30)
2017年11月30日 (木)
お上品なお飴
2017年11月30日 (木)
こんにちは!M1の佐藤です。
最近は寒さに慣れ、通学時に汗をかくくらいになってしまいました。
これが「若さ」ですね!!!
若さとかいいつつ、暖房をつけっぱなしで寝て喉がやられてしまいました。
みなさんもお気をつけください。
さて、寒い季節!お口がさみしい季節!なんとラボにこんなものが届きました!「あめやえいたろう」の飴!!!
これは飴か?と思わせる見た目。なんともお上品。
中には紙のようなペラペラの飴も!
なんともお上品な香りがして、私のような一般人には理解できないおいしさでした。
こんな素敵な物を贈っていただきありがとうございます。
いつかこんな贈り物ができる大人になりたい!と思いました。
そろそろお歳暮の季節もやってきますので、お菓子コーナーが楽しみですね!
そして私事なのですが、つい先週ラクロス部のコーチの任期を終えました。
私は1年生の育成コーチをしていたのですが、新人戦では東北地区準優勝という結果でした。
6年ぶりの優勝まであと一歩だったのですが残念!!!
コーチをやってからは毎日1年生の若さに触れ、楽しそうな1年生を見るだけで元気をもらってました。
正直、コーチが終わってしまったのはさみしいですね。
とはいえ!そろそろ研究だの、就活だのに本腰を入れていかねばなりません!
気持ちを切り替えて頑張っていきます!
M1サトウ
台湾行ってきましたよ。
2017年11月21日 (火)
11月6-7日の日程で台湾・台北市で開催されたTaiwan-Japan Plant Biology 2017に参加しました。
TSPBとJSPBの初めての合同会議という記念すべき大会に参加することができました。この合同会議は今後も数年おきに開催することになっている様です。互いに英語が母国語ではないということもあり、議論の際には時間がかかってしまうこともありますが、個人的には気楽にいってくることができました。どちらの国の若い研究者にとっても、価値ある経験ができる会議になるのではないかと感じました。
ポスター発表と5分間・質疑応答なしの発表を行いました。ポスター発表が口頭発表の前に行われたこともあったのか、生殖関連の仕事に興味のある人がそれほどいなかったのか、ポスター発表では孤独な時間を過ごしました。質疑なしとはいえ、国外で英語での発表は初めてでしたので、しっかり緊張しました。5分の発表は何度か練習すると丸暗記する程度ですので、発表は無難にこなしたと思います。発表後に台湾の研究者3人と少し話しましたが、自家不和合性は知っていても、種間・種内の一側性不和合性についてはやはりなじみがないらしく、丁寧に説明しないとミスリードしてしまうと感じました。なかなか難しいことですが、今後はintroductionをもっと工夫して発表したいと思います。
今回の学会参加は新学術領域「植物新種誕生の原理」の国際活動支援班から支援をいただきました。感謝申し上げます。
高田
サイエンスリサーチ(豊岡高校)
2017年11月20日 (月)
みなさん、こんにちは。
D1おかもとです。
最近一気に寒くなってきました。布団から出るのだけで一苦労です。
さてさて。なべさんのダイアリーにありましたが、先日の11月18日と19日の二日間で兵庫県の豊岡高校の生徒さんと先生がサイエンスツアーの一環としていらっしゃいました。
僕がTAとして参加するのは今年で3回目(1回目、2回目)。なんと初年度から参加しているんですね。びっくりです。
毎年毎年遠いところからご苦労様と言う感じです。
今年は僕とM1の乳井君、高橋さんの3人がTAで参加しました。
実際に研究室でやっている実験だったりをしてもらい、研究や植物に興味をもってくれればうれしいですね。
では、どのようなことをやったか簡単に。
1日目は去年とあまり変わらず、
バナナのDNA採取以外に簡単に、自分で材料等が準備できる範囲でできる事が分かってくれればと。
ラボと片平キャンパスの見学簡単な紹介しかできませんでしたが、研究室、大学ってこんな感じなんだって思ってくれれば。
2日目の観察(花粉管観察)の前準備除雄に手こずるかなと思っていましたが、意外や意外、みんなすんなりやってくれたので教えるのがとても楽でした。
さて、2日目。
今年は新たにキャベツの解体を行いました。植物ってどのように葉っぱが生えてるの?規則性ってあるの?など気づいてもらうためすごく簡単な実験?をやりました。かなり原始的な実験だったにもかかわらず、みなさんすごく真剣に考え、楽しそうにやっていたのでよかったのではないかと思ってます。
あとは、花粉管の観察であったり、花粉動態の観察など、普段私たちが行っていることを簡単ですが体験してもらいました。
かなり細かいことをやってもらったにもかかわらず、先ほども言ったとおり、みなさんそんなに時間もかからずパッとすましてしまったので僕としてはもう少し手こずってほしかったところですね。
最後になりますが、
このような機会を通して、植物に興味を持ってくれれば幸いです。
でも、それぞれの夢や目標が結構はっきりしていたのでそれに向けて頑張ってください。
ではでは
D1 おかもと
【アウトリーチ活動】豊岡高等学校、仙台一高、利府高、岩ヶ崎高・研究室見学、実験研修(11/19)
2017年11月19日 (日)
11月も中旬。今年も残すところ40日ほど。。。〆切が近いものもあり、あれこれときちんと仕事をしないと。。。一方で冬は確実に到来していて。。。日曜から週明けにかけては最高気温が4oCとか。。また、雪もちらつくとか。。本格的な冬になる前にがんばらないと。。そんな気合いをもらえるような寒さで。。。
兵庫県立豊岡高等学校・SSHサイエンスリサーチ(11/18-19)
今年で3年目になった兵庫県立豊岡高等学校・SSHサイエンスリサーチ。渡辺が子供時代を過ごした今治は大学へ行くためには、実家からどこかへ出ると言う地理的な条件が。もちろん、今でこそ、県内の大学に電車通学も可能とか。兵庫県立豊岡高等学校のある兵庫県の北部も同じところ。そんなこともあり、計画したのが、色々な大学への研究室訪問と実験研修。土曜日の午後から日曜日の午前までの丸1日コース。 今年度も3Fの会議室が使えないことから、研究室を使っての実験と片平キャンパス内の施設の歴史と科学という研修を計画。実験は「バナナからDNA」、「花粉と雌しべの相互作用」、「キャベツの葉っぱのパターン」。3つ目のものは、今年度初めての計画。以前に、小松高校での実習でやったことはあるのですが。。。今年度のTAは、D1の岡本君、M1の高橋さん、乳井君の3名がfollowしてくれました。
引率でいらした安田先生が日本史が専門と。この大学ができてから100年あまり。その間に、色々な出来事があり、それに平行して科学の進歩も。そんな科学の進歩が何をもたらしたのかということを片平キャンパスの建物を見たり、植物を見たりしながら、考えてもらうことが趣旨。
もちろん、200年を超えるイチョウ、マツの木があったり、イチョウは雌雄異株であるとか。イチョウの種子がギンナンであるとか。いずれ、自然は豊岡でも観察できること。また、その自然を見ながら考えてほしいと。また、科学の進歩がその後の歴史にどの様なことをもたらしたのか。そんな風な考え方も身につけてほしいなと。あまり、SSHではこうした角度で科学を考えることはないでしょうから。。。
色々なことを考えて、こちらも計画したのですが、少し盛り込みすぎだったかも。。。あっという間の2日間だったかと。この冬一番の寒さでしたが、豊岡とさほど変わらないこと。寒くても雪はないこと。緯度と経度の関係で、日の出・日の入りが意外と早い時間帯になっていることなど、普段と違った2日間だったのでは。
なので、また、ぜひ、志望校の1つにしてもらえれば。もちろん、大学院からでもwelcomeですから。最後になりましたが、お世話になりました、豊岡高校・SSH担当の中嶋先生、引率の安田先生、ありがとうございました。また、来年度も、楽しみにしております。
PS. 去年はアブラナ科植物を材料にした課題研究について、dataの解釈、今後の方向性などを議論したような。。。その結果をまとめて発表したものが、コンクールで受賞したと。。おめでとうございます。是非、これからもそんな議論を行う時間を作ることも大事なことなのかなと。。。
仙台一高、利府高、岩ヶ崎高・共同研究体(宮城県内に生息するメダカのルーツを探る)実験実習(11/19)
午前中までが兵庫県立豊岡高等学校・SSHサイエンスリサーチでキャベツの解剖実験と花粉管伸長の実験を。午後からは、宮城県仙台第一高等学校の小松原先生が統括をされている「宮城県内に生息するメダカのルーツを探る」という共同研究の実習。HPにきちんとfollowできないくらいの実験に仙台一の生物部の生徒さん2名が実験に来てくれています。簡単に言えば、探索したい川に「特定の生物種」が存在するのか。そんなことを遺伝子を増幅するということで。 今回は、共同研究として行っているので、その共同体に参加されている県内の利府高校、岩ヶ崎高校の先生方と生徒さんが、渡辺の所で実習。TAとして、研究室のスタッフの高田君がサポートしてくれましたが、毎週のように実験の来てくれている生物部の2名の生徒さんが、実験を説明したり。ほぼ、研究室のメンバーのようなものです。こちらとしては、とても助かりました。
実験がPCRをベースにする訳なので、増幅している間に、研究室内、ガラス室なども見学。そこは、渡辺が説明を。写真撮影のTAというのは申し訳ないですが、その係を午前中から引き続き、M1の乳井君が。ありがとうございました。時間の関係で、結果の報告は後日になるようですが、うまくいくことを。。。最後になりましたが、お世話になりました、仙台一高・小松原先生ありがとうございました。来週からも生徒さんが実験にきて頂けるのを、楽しみにしておりますので。
わたなべしるす