この週末にはまた、新しい台風22号が。。週末は農作業をする上で大事なのですが、これでは。。。出前講義の移動中などで田んぼを見ると、この前の台風で倒れているようなところも。なんとか、今週末にはと思っていましたが、また、難しそうです。。。早生の品種はよいようですが。中生、晩生は。。。という状況で。一方で、東北地方には、週末に北部で雪予報とか。。。。さすがに仙台はないと思いますが。。。いつもなら、出前講義は、1週間分をまとめていたのですが、記事が長く(魚島小中、日高小、大西小)なると、読みにくいので、今週は2回に分けて。渡辺が出前講義中に、ソフトボール大会、避難訓練も。無事に終わったようで。渡辺はお役に立てずですが。。。さて、ふるさと出前授業の後半は、金曜日、土曜日に。
今治市立吹揚小学校「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」(2017年度ふるさと出前授業-11, 10/27)
前日は、日高小学校、大西小学校でした。3日目の午前中は吹揚小学校へ。今年もwelcome boardが出迎えて頂きました。ありがとうございました。吹揚小学校ができて、3年目。今治小学校、日吉小学校、美須賀小学校、城東小学校が併合してできたところ。去年までは、このふるさと出前授業を統括頂いていた高橋先生が校長先生。今年度からは、以前、統合前に4校合同で出前講義を日吉小学校で行っていた時代がありましたが、その日吉小学校の校長先生をされていた藤田先生が2代目の吹揚小学校の校長先生に。お目にかかれるのを楽しみにしていたのですが、高知県での研究会に出ておられるとかで、残念ながらお目にかかることができず、。。講義が始まるまでの時間、馬越教頭先生と最近の教育事情などについてお話を。その中でも印象的だったのが、生活科を続けるのよいけど、科学の発達にあわせて、理科、社会科に戻すということ。これは、渡辺もいろいろなところで出前講義を行っていて、実感すること。貴重な時間をありがとうございました。吹揚小学校では、ここ2年間「リンゴ」をモデルにした受粉などの講義でしたが、今回はじめて「キャベツとブロッコリー」。 会場は初めて伺う体育館。これは、かつての今治市立美須賀中学校時代のそのままということで、ずいぶん大きな体育館で。最初に、統括の西坂先生から渡辺の簡単な紹介、ありがとうございました。渡辺からも簡単に自己紹介をして、早速、植物の生長のルールの復習を。ここはよかったのですが、トマトと類似した生長をするかという点で、ずいぶんもめました。反論をするときには、きちんと理由をいうこと。大事にして下さいね。そのあと、キャベツ、ブロッコリーのことは、。。。さすがにこれは難しかったようですが。では、この2つは同種のBrassica oleraceaの変種。つまり、交雑できる、遺伝子を混ぜることができる。ということで、新しい野菜をグループごとに、とりのこ用紙に。
少し予定よりも、しゃべりすぎたところもあって、とりのこ用紙に新しい野菜を書いてもらう時間は25minに。それぞれの班、議論しながら、時間内にどの班もまとめることができたのは、とても素晴らしいです。今治市以外で行うとき、予定をoverすることもあるのですが、その点は、しっかり守ってどころか、発表の準備ができている班も。よく頑張っていました。
そこからは、班ごとに発表。順番を決めるのもいつものように。みんなの前でしゃべることに慣れてない部分もあったかもしれないですが、今回のことで、しっかりそのルールを覚えて下さいね。班の中でまとまりを持って、責任を持って行動するのは大事なことですから。また、質疑も活発で。質問をすることは、自分の頭の中を整理することですから。これからも理科だけでなく、色々な教科で質問したり、議論をして下さい。
この後はいつも様に謎解き。どの班も理科の植物のルールを守った絵になっていました。これは、今治が理科専科の先生がいるからと。理科が好きでなくても、身の回りの自然を観察して、がんばってほしいと。。。最後に、代表の方がお礼の言葉。今日の講義で思ったこと、考えたこと、さらにその先に発展したいことなど。とても素晴らしかったです。これからもがんばって下さい。最後は、いつもの世界に向かって情報発信。
最後になりましたが、馬越教頭先生、統括を頂いた西坂先生、6年生の先生方をはじめとする関係の先生方にこの場を借りて、お礼申し上げます。また、来年も伺うことができればと思いますので。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
PS. この記事を書いているのは、18:45.この時間には、吹揚小学校のHPに、今日の出前講義の記事が。ありがとうございました。
今治市立九和小学校、鴨部小学校、玉川中学校「花の不思議な世界--りんごの花からリンゴができるまで??--」(2017年度ふるさと出前授業-12, 10/27)
午後からは、玉川地区。玉川中学校に2つの小学校、九和小学校、鴨部小学校が集まってやるようになって、5年くらいになるでしょうか。蒼社川沿いに国道319号線を行くと途中に。蒼社川の写真を撮ってないですが、先週の台風の関係で、ずいぶん増水していました。子供の頃、あまり増水していることを見ることはなかったのですが、その前の台風では、決壊というか、川の土手を越えて、水がこぼれるのではということで、大変だったようですが。。。玉川中学校の越智校長先生は昨年、関前中学校でお世話になった校長先生。今回は、出張の関係で、お目にかかれなかったですが、鴨部小学校の田房校長先生は、数年前に常盤小学校でお世話になり、渡辺と同じ桜井小学校。つまり、渡辺の先輩。懐かしい桜井の話ができました。九和小学校の前原校長先生は、渡辺と高校時代の同級生。サッカー部に在籍しておられ、サッカー部に友達がいた関係で高校時代はあまり話をしたことがなかったような気がしますが。。。いずれ、どこかで関係してお世話になった校長先生方。そんな中で、今年は「リンゴ」の話。 自己紹介のあと、花の名前のクイズ。ここで、小学生と中学生が一緒というのは、この前の魚島小学校中学校と同じ。玉川地区は3つの学校は別々。魚島小学校中学校は、一緒に生活していて。そんな違いもあるのでしょうか。いつも3つの学校の対抗戦。今回も。できるだけ、小学生にがんばってもらい、ここぞというときに、中学生に。○○科というところでは、さすが中学生。バラ科など。よく知っていました。もちろん、それに属する果樹も。受粉反応の動画はさすがに感動だったようです。花粉管が雌しべの先端に侵入するのは。植物は動かないと思っているところに、動きがあるのが不思議なのかも知れないですが。。。
また、リンゴだけなく、ミカンなどの果樹でも行う「摘果」の意義。よく理解していました。ALTの先生はいたのかも知れないですが、ご一緒できず、アメリカのリンゴについてfollow頂けなかったので。。。それでも、大きさの違いを理解してもらえたかと。また、赤いリンゴが栽培されにくい状態になっている状況を、リンゴを比べて、どれがよいか。意外と控えめな選択にこちらがびっくり。赤くなくてもよいと。。。その気持ちを忘れないで、大事にして下さい。
最後の自家不和合性と果実の花があった部分のところ。特に、自家不和合性を持つ理由は難しかったようですが、何とか、小学生、中学生が協力して結論に達することができてほっとでした。また、果実の中の種子を捨てるのは、リンゴにとって、どんな意味を持つのか、理解してもらえたかと。講義のあと、代表の中学生から講義でたくさんのことを学んだと。これからもこの玉川の自然の中で色々なことを学んで下さい。
最後の最後は、恒例の学校ごとの集合写真で、世界に向かって情報発信。今年もよい記念になりました。最後になりましたが、統括頂いていた村上先生をはじめとする3校の関係の先生方にお礼申し上げます。また、来年も伺うことができればと思います。ありがとうございました。
PS. 講義が終わったあと、1hr余ってだと思いますが、高橋教頭先生と昨今の教育事情について。渡辺より2級先輩の方、社会科が専門でしたが、サイエンスのことなど、deepな議論ができたのは貴重でした。ありがとうございました。来年もまた、話ができれば幸いです。
PS.のPS. 10月30日(月), 17:40. 玉川中学校、九和小学校のHPにふるさと出前授業についての記事がありました。ありがとうございました。
愛媛県立今治西高等学校・生物部、飛翔型「科学者の卵養成講座」の研究指導(10/24)
あれこれと考えていたら、発表の順番が逆になりましたが、学校推薦枠で飛翔型「科学者の卵養成講座」に参加してもらっている生徒さんたちに、研究指導を。実験をしているところを拝見するのは、初めて。この手つきでは、ちょっとまずいのではというところも。また、前の週には、学会発表をして、受賞したと。是非、学会発表の計画が立ったら、さらに、受賞することがあったら、事務局にご一報してほしいと。そんなことを短い時間でしたが、指導できたのは、よかったのではと。。。 PS. 金曜日の出前講義が終わったところで、翌日の講義に備えてあれこれと準備をしたりしているとき、今治駅で渡辺に声をかけてくれる方が。。。どこかで見たことがあるのは思い出すのですが、名前が出てこなくて。。。ずいぶんご迷惑をかけましたが、やっぱり、渡辺の小学校、中学校時代の同級生。今治でふるさと出前授業をしていて、学校関係で同級生に会うことはあっても、そうでない日常の部分でお目にかかることができるなんて。。。声をかけてくれて、本当にありがとうございました。小学校の時のこと、中学校の時のこと、いろんなことを思い出すことができ、懐かしさとうれしさがこみ上げてきて。。。渡辺もよく使っている今治のお菓子屋さん。また、どこかで。本当にありがとうございました。
平成29年度四国中央市理科同好会研修会・特別講義「児童・生徒に植物の魅力を」(10/28)
前日は、ふるさと出前授業の最終日。明けて、土曜日は、6月のふるさと出前授業で伺った四国中央市立川滝小学校へ。校長先生は、渡辺が出前講義を初めて行った時、今治市立常盤小学校の理科の先生であった、村上先生。3年前に富田小学校からこの川滝小学校へ異動になり、それに伴い、小学生向けの出前講義で伺うとともに、理科の先生方向けに立ち上げられた「理科同好会」の研修会にも一昨年、呼んで頂き、渡辺のサイエンスとキャリア教育を行ったのを思い出します。今回は、その研修会で、渡辺のサイエンスと小中高大で教育を行っているので、それらを踏まえて、小学校、中学校と大学との連携というか、相互の意見交換というか、将来の科学人材というか、広く将来を支えてくれる社会人として、どうあってほしいかということを大学からのお願いというか。。。 伺ってすぐに、今治南中からの助っ人・續木先生も交えて、植物のサンプリング。さらには、村上校長先生が渡辺の講義のあとの時間を担当されるので、その実習の時間に使うものを準備。科研費でも事務局をやっていたので、準備の大変さなどはよくわかりますので。この理科同好会を立ち上げ、会長、運営をされておられる村上校長先生には頭が下がります。
渡辺の講義は、村上校長先生からのリクエストで、6月にNature Plantsに掲載された論文の本質というか、意味するところ、どの様なことに貢献できるかということなどを最初にお話。参加される先生方は、理科のプロフェッショナルを目指している先生方。できるだけ分かりやすく、かつ、科学的に。。。皆さんに理解して頂けたのか。。。何せ、なんで、一方向的に好き・嫌いが起きるのか。。。それでさえも、不思議なことですので。
その話に続いて、自家不和合性というか、植物の生殖について。最近、pptを作り替えたので、少し分かりやすい形になったかと。できるだけ、それぞれの学校に戻って、理科の話で使って頂けるような内容も盛り込みながらのつもりだったですが。。。いかがだったでしょうか。気になるところです。自家不和合性のサイエンスとしてのおもしろさ、さらには、実用形質としてのF1雑種を作る上で、効率的な形質であることなどなど。
最後は、これまでの渡辺のアウトリーチ活動を振り返り、どの様なことが問題で、それを解決するためには、やはり、大学人と小中高の先生方とが串刺しで話をすること。何より、現在の小学校、中学校での教育が10年後には大学、大学院でその続きをするわけですから。。。可能な限り、思っていることを直球で。そこまでその単語を使ってよいのかと思いましたが、年齢の近い先生方からは、好評でしたので、何とかその思いが小中高大連携でできるようにしないといけないのだと。。。
渡辺の講義のあとには、村上校長先生が教材作り。それも、渡辺が参加していることから、植物、昆虫など、followできることを。ありがとうございました。秋にサンプリングできる木々の種子を展示する方法。さらには、ツユクサで観察できる花の形態の不思議さ。ツユクサは単子葉植物であり、農作物ではないので、そんなこともあって。十分なfollowができたか。気になるところでしたが、。。スズメバチの標本は雌雄が揃っていたのを拝見できたのは、こちらも感動でした。ありがとうございました。
最後になりましたが、四国中央市理科同好会の村上校長先生をはじめとする関係の先生方には、大変お世話になりました。ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。また、次年度以降も何らかの形で交流できればと思います。ありがとうございました。
わたなべしるす
PS. 参加されていた先生方の中には、渡辺が共同研究を行っていたり、学生さんとして研究をしてくれた町の方であったり。不思議なご縁でした。また、何かの機会に、旧土居町、あるいは、八幡浜市に伺うことができればと。。。ありがとうございました。 PS.のPS. 今日からだったでしょうか。愛媛県で、第17回全国障害者スポーツ大会「愛顔(えがお)つなぐえひめ大会」が開催。それに伴い、皇太子殿下が今治市に。。。市内の警備はかなりのものだったとか。。。新聞などの記事を見る限りはそのような。。。
【アウトリーチ活動】吹揚小、九和小、鴨部小、玉川中、四国中央市理科同好会・出前講義(10/27, 28, 30追記)
2017年10月27日 (金)
避難訓練2017
2017年10月27日 (金)
本日、生命科学研究科の避難訓練が行われました。
サイレンが鳴ったら、皆、席に準備してあるヘルメットをかぶって、迅速に避難!安否確認も怠りなく、所定の避難経路を通って速やかに避難しました。
私は丁度サイレンが鳴った時、うっかりトイレに行っていたのですが、危うく行方不明扱いになるところでした。。。危ない危ない。
近づいている台風22号の影響を心配しましたが、まったく心配なし。暖かく、青空きらめく良い天気でした。訓練にはとても良い日でしたね。
生命科学研究科プロジェクト棟前の白ヘル軍団、今年も圧があります。通りかかりの近所の奥様方に奇異の目で見られる白ヘル軍団。ちゃんと訓練していますよ!というところをアピールし、堂々と構える白ヘル軍団。
事務の方々、先生方の迅速な確認により、無事避難訓練終了しました。ありがとうございました!
マスコ
甘いミカンにはコタツが似合う
2017年10月26日 (木)
最近寒いですね...
学校に行くとき寒くてしんどいのでついにマフラーをタンスから引っ張り出してきてしまいました。
こんにちは、M1のたかさきです。
今朝、愛媛にいるなべさんからたくさんのミカンと大きな柚子が届きました!
それが、こちら!!!
じゃじゃーーーん!
段ボールいっぱいに送っていただきありがとうございます!
写真を見るだけで柑橘系の爽やかな香りを感じる気がします!
早速みかんを食べてみたのですが、とっても甘い!
同期の某食レポリポーターも「果肉のボリュームがあり、満足感が非常に高い!」と大絶賛しておりました!笑
そして私が一番驚いたのはこの柚子!!!
ででーん!
とても立派ですね!
王者と言わんばかりの風格でトースターの上に鎮座しております!
いやーーー本当に立派!!!
ミカンや柚子のような柑橘類を食べると疲労回復・風邪予防・美肌効果など、いいことがたくさんあるようです!
『コタツにミカン』というのは風邪をひきやすい寒い冬の時期にとって、すごく理にかなってるんだなあと思いました!
M1 高橋
秋だ!そうだソフトボールをやろう!
2017年10月26日 (木)
こんにちは!M1の佐藤です!
(ご無沙汰しております...)
近頃寒くなってきていましたが、台風が去ってからは太陽の日差しが痛いくらいですね!
きっと植物たちも喜んでいることでしょう!
さてさて、一昨日の24日(火)には旧遺生研のソフトボール大会がありました!!!
今回は我々のラボが主幹ということで、何故でしょう少し力が入りましたね。
台風21号の影響で開催が危ぶまれましたが、当日はすっきりとした晴れ!ソフトボール日和でした。
今回はTAでM2の大畠さん、M1のたかさき、においくんが欠場...
そしてD3の辺本さんも博論でお忙しく欠場...
貴重な男子もいない...!もしやまた全敗では...!
と思っておりましたが、今回のソフトボール大会、私たちチーム植生はなかなかの健闘だったんです!
まずは第一試合のvs宇宙
地圏の今道さんにピッチャーを、情報のノノヤマさんにキャッチャーをやっていただきました。男性陣、いい笑顔です!
いつものソフトボール大会なら、めちゃめちゃに打たれてしまってなかなか守備が終わらないのですよね。
しかし今回はトントンと!そう、トントンとアウトを重ね、チェンジ!!!
まさに奇跡では...?とその時は思ってしまいました。
高田さんにもたくさん走っていただきましたよ!(この頑張りのおかげかもしれない...)
そしてなんと、攻撃では1点入れたんですよ!
どうやって得点したのか忘れてしまったのですが...(ごめんなさい)
しかし残念ながら試合は1-2で負けてしまいました。
いい試合してるじゃん!!!
そう褒めてください。
(今道さん、ノノヤマさんありがとうございました)
さあ、気を取り直して第2試合!
ここで勝てば5位、負ければ最下位になってしまいます!
より豪華な景品が欲しい!よし、勝つぞ!!!
さあ、みさきさんもやる気を出して!!!
相手は先ほど助っ人をしていただいた、今道さん率いる地圏です!
ピッチャーは私、サトウが務めさせていただきました。
前の試合に引き続き、ファーストとして情報のノノヤマさんに助っ人に来ていただきました!
これがきっと縁の下の力持ちだったんだなぁ。
今試合は全員バッティングの調子がいい!!!
女性陣の絶妙なテクニックが印象的でしたね!
菅野研のみなさんのバッティング、個人的にツボでした。
そしてなんといってもうちのエースの岡本さん!
岡本さんなしでは試合は成り立ちませんね!
この試合、本当にみなさん活躍されてました!
その甲斐あってなのか、なんと!2-0で勝ちましたーーーー!!!
今年初勝利です!!!
喜びの集合写真です。
みなさんいい笑顔ですね!
いやー!今回のソフトボール大会は楽しかったですね!
みなさんお疲れ様でした!
そしてなによりも、今回代表して準備を頑張ってくれたひっきー!お疲れ様!
次回は院生会のソフトボール大会です!
このメンバーでの最後のソフトボールなので、また勝ちたいですね!
みなさん結果報告お楽しみに!
M1サトウ
【アウトリーチ活動】魚島小中、日高小、大西小・出前講義(10/25, 26追記)
2017年10月25日 (水)
今週はプロ野球のクライマックスシリーズ、ドラフト、日本シリーズが。渡辺は、現在の球団名より、その前身の「大洋ホエールズ」のイメージのまま、応援。。緑とオレンジの湘南カラーの帽子、そのあとの紺色に白いダブリュー(W)の帽子を小学校時代にかぶっていたこともあって。そんなで、ここ数日、落ち着かなかったですが、無事、日本シリーズに進出。CSと日本シリーズの間には、ドラフトも。どの様な結果になるのか。。。大学の教官にドラフトが導入されたら。。。いずれ、三原マジックのようなことが必要になるのであろうと。もちろん、10ゲーム以上離れた3位だったのに。。。という申し訳なさはあるわけですが。。。そんな今週は。
上島町立魚島小中学校「花の不思議な世界--りんごの花からリンゴができるまで??--」(2017年度ふるさと出前授業-8, 10/25)
秋のふるさと出前授業も、今年度は6月、9月に続いて10月に。11月が意外と予定が飛び飛びで入り、その関係もあって、この時期に。いつもより暖かい日差し中、台風一過でできるのはありがたいことです。ただ、一難去ってまた一難、この週末に台風22号が日本に近づくとか。。。そんな中、最初は、上島町立魚島小中学校へ。昨年度のふるさと出前授業では、同じ上島町立岩城小学校、弓削小学校へ。平成の市町村合併で越智郡魚島村だったところが、岩城村、弓削町、生名村が合併して、上島町に。渡辺が子供時代を過ごした桜井小学校から東へ海上を行くと、途中に、銅の精錬をしていた「四阪島」が。そのさらに東に、魚島が。子供の頃、「さかなの島??」と思ったところへ、こうして出前講義で伺うことができるとは。ありがたいことで。。。魚島小学校・中学校へは、弓削港を経由で。学校の予定表には、9月22日から、この日に、渡辺の講義があることを。感謝です。 弓削までは去年、岩城小学校、弓削小学校へ伺っているので。ここまで走っているところ。そこからは、新境地。途中、高井神島を経由して。何でも、島方で漫画家を知っている方がお願いして、港にはいくつかの家に漫画の主人公が。。。40minくらいだったでしょうか。無事、魚島に。初めてのところは感動もの。学校へは港から山の中腹に坂を上がるのですが、少し遠回りをして。。。玄関先には、welcome boardがお出迎え。ありがたいことです。田井校長先生は出張でお目にかかれず、残念でした。教頭先生、理科の谷川先生と簡単な打合せをしたあと、講義時間まで校内を見学。
講義は、去年の岡村小学校・関前中学校の合同で行ったときと同じで、魚島小学校、中学校の児童生徒の皆さん。今回のチャレンジは小学校2年生から中学校3年生までという7学年という離れた児童生徒の皆さんに楽しんで頂ける講義にすること。講義の中身は、リンゴをモデルにした「花の不思議な世界」。開花から結実まで。中学生は学んでいることも、小学生にはということも。。。最初に、教頭先生から丁寧な渡辺の紹介を頂きました。ありがとうございました。そうした教頭先生の話の前からですが、児童生徒の皆さん、静かに待っていて、静かに話を聞いているところ。渡辺が子供の頃は、お客さんが来たら、静かにするというのは、ある種の約束事だったのですが、。。。そんなことを実行できる児童生徒の皆さんはすばらしい!と、感動。渡辺からも少しだけ自己紹介。なぜ、遺伝学、育種学ということを学ぶきっかけになったのか。遺伝子を混ぜたら、何が起きるのか。そんなイントロをしたあとに、花の名前のクイズ。
花の名前、島内での栽培はほとんどないので、島外から来るような花もよく知っていて、よく考えてくれたのは、感動でした。その時、中学生は小学生が答えるのをサポートしたり、ヒントを出したり。もちろん、小学生が分からないときは、しっかり、お兄さん、お姉さんという立場で、ピシッと。まさに、その場を読んで、どうすればよいか、分かっているのが、感動でした。それと平行して、花の分類。○○科、ということも考えてもらい、その仲間に何があるか。よく考えてくれていました。さすが!!
花の雌しべの先端の構造を電子顕微鏡、動画で。実際の大きさを実感してもらったり、花粉が吸水をして、花粉管を発芽することを観察で発見してもらい。。。中学生は理科の時間に習ったことかも知れないですが、小学生にはもちろん、初めてのこと。そんな中でも、吸水する過程で何を起きているのか。また、リンゴの開花から結実までに何が起きているのか、写真を見ながら。そんな中で、とても現実味があったのが、リンゴの大きさの日本とアメリカの違い。いつもなら、渡辺が何となく説明するところを、今回は、アメリカ・ノースカロライナ州から来ておられるALTの先生がその当たりをサポートしてくれて、理解を進めることもできました。ありがとうございました。摘果をすることで、栄養を集めることがこんなにも果実を大きくするのだと実感できたのでは。。。
リンゴの品種をどれくらい知っていますか、というところで、あわせて、ミカンの品種をどれくらい知っているか。さすが、柑橘の生産一位の「愛媛県」の児童生徒の皆さん。よく知っていました。あと、リンゴは赤いと思いがち。青いリンゴというか、黄色系もずいぶん、育成されてきました。ところが、赤いリンゴが消えてしまうと。それは、より赤いリンゴをほしいと思うから。。。リンゴの着色に多様性があるのは、環境の影響。そんなのも受け入れることができるようになったのでは。また、リンゴの果実のどこに花があったのか。これかは、花があったところを上にしておけるかな?
講義の最後のところは、自家不和合性。自分の花粉がきらいで、他の花粉がよいと。不思議なことだったかも知れないですが、動画の効果はてきめん。なるほど、理解してもらえました。遺伝的多様性を持つことの重要性はさすが、中学生。しっかりと答えてくれました。また、果実がどのような遺伝的背景になっているのか。考えてもらったり、種子を捨ててしまうのは。。。それは、植物にとっての子孫をなくしてしまうこと。改めて、植物のどこを食べたり、そうでないかなど、これからの給食の時間にちょっと考えることができれば。毎日の食生活がおもしろく見えるのでは。講義が終わったところで、中学生の代表の方がしっかりとした挨拶を。これからも頑張ってください。この豊かな自然を観察しながら。最後の最後は、世界に向けて情報発信。
最後になりましたが、今回の出前講義の準備を頂きました魚島中学校・教頭先生、理科の谷川先生をはじめ、関係の先生方には、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。また、機会を見つけて、伺うことができればと思います。とても楽しい講義でした。ありがとうございました。
PS. 最初に書けばよかったのですが、魚島小学校中学校は、昨年度のふるさと出前授業まで、統括頂いていた元・吹揚小学校・高橋校長先生の母校。さら、その魚島小学校中学校に勤務された先生方もご一緒に。道中で、あれこれとお話を伺いながらで、。。そんなことを伺えたのも、とても貴重で、ありがたい経験でした。ありがとうございました。
PS.のPS. 当日は、愛媛新聞社の記者の方が取材。ありがたいことでした。明日の新聞に掲載されると。楽しみして拝見したいと思います。
PS.のPS.のPS. 昨年の国分小学校に伺ったとき。渡辺が子供時代から俳句、短歌、作文などの登校にチャレンジする「うしお」というのが。この魚島小学校中学校でも発見しました。その「うしお」に採択された俳句、詩、作文が。渡辺は俳句だったか、たんかで掲載されたのを思い出しました。文章を書くのは大事なことです。これからも頑張ってください。校長先生から表彰される記事もありました。あと、理科に興味がある人。教室と同じ2Fだったでしょうか。理科のことを解説した本がたくさん、シリーズである(空想科学読本)のを見つけました。
PS.のPS.のPS.のPS. 渡辺の研究室がある片平キャンパスの近くにある片平丁小学校に出前講義に伺ったとき、お宝と思えるような書き物があったですが。。。この魚島小学校中学校の校長室でも。歴史があるので、色々なものがあるのだなと。何れ、感動の1日でした。ありがとうございました。
PS.のPS.のPS.のPS.のPS. 21:25. 魚島小学校中学校のHPに、今日の出前授業のこと、その中で話をした「子孫を大切に」ということで、リンゴの子孫である種播きをしたと。。。うまく発芽してくれれば。。発芽して、うまく生長することを楽しみにしておりますので。ありがとうございました。
今治市立日高小学校「花の不思議な世界--りんごの花からリンゴができるまで??--」(2017年度ふるさと出前授業-9, 10/26)
10月のふるさと出前授業、2日目は今治市内からスタート。今治駅から見ると、西側になるのでしょうか。日高小学校へ。ふるさと出前授業が決まったあとだったとはいえ、来年の新入生関連のイベントがあり、いつもより短い時間割でしたが、とてもactiveな児童の皆さんで。最初に、森校長先生から渡辺の丁寧なご紹介を。ありがとうございました。渡辺の最初の話は、体育館できちんとできていた児童の皆さんについて。先生方もピシッとした指導で、こちらが体育館に伺うときちんと静かにできている。今治の先生方の指導であり、子供たちだなと。大事なことですと。是非、続けてほしいなと。 渡辺から自己紹介をしたあと、花の名前のクイズ。ガーベラ以外はGoodな理解。ヒルガオの判別も。しっかりとした観察が理科の基本ですから。あと、キク科のアスターという植物を知っていたのは、niceでした。で、講義はリンゴをモデルに開花から結実へ。電子顕微鏡での雌しべの拡大写真から、花粉に模様がある理由。花粉が雌しべにつきやすい、さらに、媒介昆虫の表面にも。それを実際に代表の方に協力してもらって実演。花粉、ムシの大事さを理解してもらえたのでは。花粉が発芽して、花粉管伸長する様子は感動だったようです。おーーーと。
リンゴだけでなく、多くの果樹の栽培では摘果をするのは、普通のこと。より大きな果実形成のため。昨日の魚島小学校中学校のように、ALTの先生がいないので、機能のことを説明しながら、実演。大きなリンゴを作ることの大変さを理解してもらえたのでは。今回のふるさと出前授業で、話題にした「赤いリンゴ」と「黄色いリンゴ」の違い。このまま、赤いリンゴでむらがあったり、そうでないものを区別するというか、むらがあるものは、おいしくないようなことをしていると、大変なことになると。もちろん、真っ赤なリンゴの方がおいしそうかも知れないですが。。。赤くすることの大変さなど、分かったもらえたのでは。
最後のポイントは、自家不和合性。なぜ、他の遺伝子を持つ花粉と混ぜることが大事なのか。実際の自家不和合性の動画には、感動をしてもらいました。では、なぜ、遺伝子を混ぜることが大切なのかを。しっかり考えてもらいました。ずいぶんと苦戦しましたが。そんな風に考えることが大事ですから。そのあと、リンゴのどこに「花」があったのか、観察。こんな風になっていたのかと分かってもらえたのでは。
さらに、リンゴの果実の部分を食するわけですが、種子の部分は捨ててしまいます。それでよいのか。本当はどうしてほしいのか。もし、リンゴがこの世の中を統括していたら。。。そんなことも考えて、命の大切さも実感してもらえたかと。最後は、全体で世界に向かって情報発信。
講義が終わったところで、森校長先生とお昼を頂きながら、これまでのふるさと出前授業であったり、不思議なご縁のお話も。今回のふるさと出前授業を統括頂いた理科の大谷先生は、渡辺の高校時代の同期。渡辺は理系で大谷先生は文系でしたので、直接存じ上げないのですが。。。また、pick upでお世話になった野間先生には、以前、乃万小学校でお世話になったと。いずれ、世の中の狭さというか、人のつながりのありがたさを実感できた時間でした。ありがとうございました。最後になりましたが、森校長先生、西坂教頭先生、野間先生、理科・大谷先生をはじめとする6年生の先生方をはじめとする関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
PS. この記事を書いているのが、10/26(木), 21:50. この時点で、日高小学校のHPに出前講義のことが記事に。ありがとうございました。
今治市立大西小学校「花の不思議な世界--りんごの花からリンゴができるまで??--」(2017年度ふるさと出前授業-10, 10/26)
午後からは、造船業で有名な今治市立大西小学校へ。渡辺が子供の頃は、越智郡大西町。平成の大合併で、今治市に。少し時間的に早く伺ったこともあり、理科の芥川先生、手塚教頭先生と植物・昔と現在の子供たちの違いなどについての色々なことを議論できたのは、貴重でした。ありがとうございました。芥川先生には、以前、今治自然科学教室でお目にかかったことがあると。渡辺は名前などを覚えるのが苦手なので、申し訳ありません。また、何かの機会にお声かけ頂ければ、幸いです。 講義では、芥川先生から渡辺の簡単な紹介を。そのあと、渡辺から簡単な自己紹介と小学校の頃の渡辺について。そんなことを話したのも手塚教頭先生との話から。子供のうちに、色々なことにチャレンジすることは大事だと。それから、高校時代に、なぜ遺伝学、育種学を目指したのか。その中で、日本型、インド型のイネについても。インド型のイネの方がパサパサしているというのを知っているのは、対したものだなと。また、普段のご飯粒を「のり」の代替として、使うことができると。しっかり使っている方がいたのは、さすがでした。
植物の花のクイズは、少し苦戦だったでしょうか。それでもしっかり考えて、なぜ、そうなるのかを導き出すことの大事さを学んでもらえたのでは。これからの理科の時間にも大切にして下さい。また、リンゴの花と似ているということで、たくさんのバラ科果樹の花をイメージできたことはよく観察できているなと。で、受粉時の訪花昆虫の意義などを考えてもらう時、いつもように代表の方にモデルになってもらい。花の蜜を集めているときに何が起きるのか。是非、来春、観察してみて下さい。
リンゴ果実の生長の時、小さな時は、サクランボに類似している形態。よくイメージできたなと。また、摘果をする理由、摘果しないアメリカのリンゴが小さいことも同じく、代表の方の協力で分かったと思います。今年の講義のはやりは、リンゴが赤いものが栽培されにくい状態になっていると。それは、消費者の問題があると。。。確かに、真っ赤なのがよいかも知れないですが、なくなるよりは。。。そのことの大事さも分かったと思います。
最後は、自家不和合性と果実のどこに花があったのか。なぜ、他の遺伝子と混ぜることが大事なのか。それについて、的確にピシッと答えてくれた方。とてもniceというよりもexcellentでした。植物だけでなくて、生き物にとっての遺伝的多様性の重要性もあわせて分かってもらえたのでは。果実の横断面の観察から、蕚片のあとがあることも分かってくれたのでは。もちろん、リンゴの果実を食べること、大事な子孫である種子を捨ててしまっているのは。。。子孫である種子を大事にして下さいね。
今回は、最後に質問、今日の講義の感想を答えてもらうということで、少しだけ時間をとったのですが、たくさんの質問、感想を。とても立派でした。是非、夢を持って、日々、努力をして下さい。きっと夢をかなえることができますので。
最後になりましたが、手塚教頭先生、理科の芥川先生、6年生の先生方をはじめとする関係の先生方にお礼申し上げます。所用で山本校長先生にお目にかかれなかったのは残念でしたが、また、来年も伺うことができればと思いますので。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
PS. 校長室で歴代の校長先生の写真を拝見していたところ、渡辺が中学校の時に技術家庭でお世話になった先生とおぼしき先生の写真が。色々なことを教えて頂いたことを思い出したのでした。不思議なご縁であり、時間でした。
PS.のPS. 最後の集合写真を忘れていましたが、気がついてくれた児童の方が。最後まで片付けをしてくれた方々が、代表で。世界に向かって情報発信。 PS.のPS.のPS. 大西小学校のことではないのですが、ずいぶん前の行になるので、ここに。木曜日の愛媛新聞に前日の魚島小学校中学校での出前授業のことが。愛媛新聞の電子版というか、HPのtop pageにも掲載頂きました。慌ただしくして見る時間がなかったら、魚島小学校中学校の田井校長先生からmailでお知らせ頂いたり、今年度のお世話役をやって頂いている吉海小学校の村上校長先生からも新聞記事を見ながら、吉海小学校の児童の皆さんと喜んで頂いたと。ありがたいことです。これからもがんばる力を頂きました。残りの愛媛での出前講義をがんばりたいなと。。。